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「男性保育士に女の子のオムツ替えをさせない」問題について

ここのところ、千葉市立保育園での男性保育士の仕事について、あちこちで議論が巻き起こっています。

経緯を簡単に説明します。

千葉市の保育園では、これまでに一部の女児の保護者から「うちの娘のオムツ替えや着替えは男性保育士にはさせないでほしい。」という要求がありました。
園では保護者の要求を受け入れ、男性保育士が特定の女児への保育業務から部分的に外されることがあったそうです。
これに異を唱えたのが千葉市長で、次のような考えを示しました。

・男性保育士のみを特定の保育業務から外すのは、性別による差別にあたる
・今後千葉市では、男性保育士も女性保育士と全く同じ形で保育業務にあたるようにしていく

それに対して、女の子をもつ全国の保護者を中心に、賛否両論が巻き起こっているという状態です。

1人の男性保育士として、思うところは色々あります。

まず、女の子の保護者が男性保育士に対して「うちの娘にわいせつをするかも・・・」という疑いを持つことについて。
「そんな風に考えるのも無理はないよな」というのが僕の率直な気持ちです。
男性教員による子どもへのわいせつ事件が毎日のように報道される社会なのだから。

学校に通っている年齢の子どもなら被害を保護者に訴えることができるかもしれないけど、保育園に通っているのは、0歳から6歳の子どもたちです。
わいせつ事件が起きたときに、被害にあっていることに気づけない、気づいたとしても言葉で保護者に訴えることが難しい年齢の女の子たちがたくさんいます。

じゃあもし、とあるお母さんから「松元先生だけは、うちの娘のオムツ替えをしないでください」と言われたら?

・・・うーん、どうしよう。

たぶん・・・だけど、最終的には「それで全体の保育がうまくいくのなら、僕はそれでいいです。」と従う気がします。

ただ、そんなお母さんには、一つだけ一緒に考えて欲しいことがあるんです。

もし僕が、あなたの娘さんから「松元先生は他の子のおトイレのお手伝いはするのに、わたしのおトイレにはどうして来てくれないの?」と尋ねられたら、どんな言葉を返せばいいのでしょうか。

一人一人の子どもには、好きな先生がいます。
身の回りの手伝いを「あの先生にやってもらいたい」という気持ちを身振りや言葉で表し、思い通りにいかないと泣いて訴える光景は、保育園だと日常茶飯事です。

これまでに僕が関わってきた女の子の中にも、「着替えやオムツ替えを松元先生にやってほしい」という子がいました。
その子たちの顔を思い浮かべると、手伝いをやってあげられない理由をうまく言葉にする自信がないんです。