意外と撮り忘れる「家族写真」は結婚式のどのタイミングで撮る?

家族写真撮影中に吹き出す新郎新婦と家族

こんにちは、ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

「挙式・披露宴の写真も、ゲストとの写真もたっぷり撮った!」 そう安心して、後日写真を見返したときに気づくのが、家族写真の撮り忘れです。

プログラムが次々と進んでいく結婚式の中で、家族写真を撮ることのできるタイミングは意外と限られています。

そこで今回は、「結婚式の一日の中で家族写真を撮れるタイミング」を見ていきましょう。

家族写真を撮り逃す3つの原因

式場のプログラムに「家族写真」が含まれていない

結婚式の中で行われる記念撮影は、2つのタイプに分かれます。

  1. 必ず撮るもの(プログラムに明記されているもの)
  2. 時間に余裕があれば撮るもの

新郎新婦のポーズ写真や親族集合写真は、プログラムの一つとして必ずタイムテーブルに記載されています。
その一方で、「家族だけでの写真」をプログラムの中に含めている式場は少ないのです。
つまり、家族写真は新郎新婦が声に出さなければ撮らずに終わってしまう写真ということです。

ホテルニューオータニのロビーで記念撮影をする新郎家族

結婚式当日に、家族と一緒にいる時間が少ない

ゲストは披露宴中に新郎新婦との記念写真をたくさん撮ることができます。
その一方で、ご家族が新郎新婦と一緒に記念写真を撮ることのできるタイミングは思った以上に限られています。
撮り忘れを防ぐために最も確実なのは、事前に式場に「家族だけでの写真を撮りたい」と伝え、了承を得ておくことです。

式場のカメラマンではなく、外部の持ち込みカメラマンを利用する場合でも、事前に式場に伝えるのを忘れずに。持ち込みカメラマンによる撮影は、事前に式場が認識していないものについては「時間がないので無理」と却下されることもあるからです。

披露宴中、家族席は高砂から最も離れた場所にある

挙式中は最前列に座っているご家族ですが、披露宴になると新郎新婦から最も離れた席になるのが一般的です。
そのため、披露宴の歓談の時間に高砂が落ち着いていても気軽に行き来できず、結局記念撮影をできずにおひらきとなってしまうこともあります。

撮影のタイミング(お色直し前)

ここからは具体的な撮影のタイミングのお話です。
家族写真をお色直し前の姿で撮りたいのか、それともお色直し後の姿でも構わないのかによって、撮影のタイミングは変わってきます。

まず始めに、お色直し前の姿での撮影のタイミングを時系列順に挙げていきます。

※ 以下の内容は、「お色直し一回、披露宴中盤に着替え」という一般的な流れを前提にお話します。

ロケーション撮影後の親族控え室で

ホテルニューオータニ親族控室での家族写真

新郎新婦はお支度が仕上がると、まずロケーション撮影(二人のポーズ写真)を行います。
その後二人は親族控室に向かい、ご親族と歓談や記念撮影のできる時間があるので、そのタイミングで家族写真も撮ることができます。

式場によっては、新郎新婦がやってくるタイミングで両家のご親族が合流している場合と、両家別々の控室にいる場合とに分かれます。
ご親族が両家別々の控室にいる場合には、当然新郎新婦も別々の親族控室に向かうので、撮れるのは「新郎+新郎家族」の写真で、「新郎新婦+新郎家族」のような写真を撮ることはできません。

親族紹介の後に

親族紹介中に笑う新郎新婦とお父さん

式場によっては、親族紹介の後にご親族との歓談・記念撮影の時間を設けている場合もあります。

親族紹介後の歓談・記念撮影の時間は、あくまでも次のプログラムが始まるまでの間です。必ずしも全てのご家族やご親族との撮影の時間を保証してもらえるわけではありません。
お支度の完了が延びたなどの理由で時間にゆとりがない場合には、このタイミングでの記念撮影の時間がカットされてしまうこともあります。

親族集合写真の後に

室内チャペルでの親族集合写真

親族集合写真は、「親族紹介の後」か「挙式の後」に撮ることが多いです。
その場には当然ご家族もそろっているはずなので、時間があれば家族写真を撮ることもできます。

式場のカメラマンが撮る親族集合写真は、写真室やスタジオで専用のひな壇やライトを使って撮るのが一般的で、「フォーマル(型物)写真」と呼ばれます。歓談中のカジュアルな記念写真(スナップ撮影)とは違って、フォーマル撮影は事前申し込みが必要なことが多いです。

また、新郎新婦の2ショットや親族集合写真はフォーマル撮影のプランに含まれている一方で、家族写真は含まれていないという式場もあります。その場合は写真室の専門の設備を使わずにスナップカメラマンに撮ってもらうことになります。

ウェルカムパーティー中に

ウェルカムパーティーで記念撮影をする新郎新婦

挙式後(披露宴前)にゲストを迎えるウェルカムパーティーを行う場合、歓談や記念撮影の時間もとってもらえることが多いです。

このタイミングはゲストにとっても新郎新婦と一緒に写真を撮れる初めてのチャンスになります。なので、ウェルカムパーティーでの記念撮影は、「基本的にゲスト優先、時間に余裕があったら家族写真も」と考えておいた方がいいです。

お色直し中座直後に

お色直し前の姿で記念撮影をする最後のチャンスが、中座直後です。
多くの式場では、中座後に会場の外でエスコート役の方と一緒に記念撮影をします。
この時点でもし家族写真を撮れていなかったら、「白のドレスでどうしても家族と一枚撮りたいので、連れてきてほしい」と式場のスタッフにお願いしてみましょう。

お母さんと2人のお姉さんにエスコートされて退場した新婦さん。まずは4人での記念撮影。 この間に、式場スタッフが他のご家族を呼びに行ってくれてます。

続いてお父さんとお兄さんも加わり、家族全員での記念撮影。

撮影のタイミング(お色直し後)

フォトラウンドで

家族と記念撮影をしながら大笑いする新郎新婦

披露宴でフォトラウンド(新郎新婦がゲストテーブルをまわりながら撮影する記念写真)を予定している場合は、家族テーブルでも写真を撮ることができます。

ご家族の人数が少ない場合は、1テーブルのメンバーが「家族+数人の親族」というグループになることが多いので、その場合はテーブルメンバーでの撮影に加えて「家族だけでの写真も撮りたい」とあらかじめ式場に伝えておきましょう。

披露宴の歓談中に

ウェスティンホテル東京ビクターズでの家族写真

披露宴の歓談の時間には、高砂で記念撮影ができます。ただ、この撮影も基本的には招待客であるゲストが優先と考えた方がいいでしょう。

披露宴前半(お色直し前)と比べると、後半にはフォトラウンドという記念撮影の時間もあるので、歓談の時間の高砂が落ち着いていることも多いです。そんなときには、ご家族に高砂に来てもらって、記念写真を撮ることもできます。

ご家族からすると、他のゲストに遠慮をして、高砂に来づらいこともあります。来てくれる気配がないときには、スタッフに声をかけて高砂まで連れてきてもらいましょう。

ゲストのお見送り後に

ゲストを見送る新郎新婦

披露宴の後、ゲストをお見送りしてから撮ることもできます。 披露宴会場の次の使用状況によっては、撮影場所について何らかの指示を受けることもあります。

お見送りの後に家族写真を撮ろうと思ったら、ご両親はいるのにご兄弟の姿が見当たらないことがよくあります。最後まで残ってもらうように声をかけておきましょう。

いい表情の家族写真を残してくれるカメラマンの選び方

「カメラ目線の写真もたくさん撮ってもらったけど、どれも表情が固かった」
記念写真について、よくある後悔の声です。

せっかくの家族写真を、リラックスしたいい表情で残してもらうためには、カメラマンを選ぶときにチェックすべき2つのポイントがあります。

一つ一つの場面での表情の変化をチェック

リラックスした笑顔を引き出してくれるカメラマンは、撮影しながら相手に言葉を投げかける人が多いです。「もっと笑顔で」という指示を出すのではなく、自然と笑えるように会話をする。

次の一連の写真を見てください。

新郎新婦とご家族の記念写真1 新郎新婦とご家族の記念写真2 新郎新婦とご家族の記念写真3

これらの写真は、カメラの前のみなさんとお話を続けながら撮っています。

撮影の時に会話をしてくれるカメラマンかどうかを事前にチェックするには、「1件の結婚式の全納品データ」をカメラマンに見せてもらうのが一番です。
カメラマンが選んだベストカット集ではなく、新郎新婦に実際に納品された全データを見せてもらうこと。

全データの中には、1場面1カットではなく、1場面につき2、3枚の写真が残っていることが多いです。
さきほどお見せした家族写真のように、カメラ目線の一連の写真で、写っている人の表情に変化があるかをチェックしましょう。
表情がゆるんだり、笑ったりという変化が見られるのなら、カメラマンが何かしらのコミュニケーションをとっている可能性が高いです。
逆に、表情が固いままなら「そこに並んでください。はい撮ります。もっと笑って。」と、一方的な指示で終わっているか、全くコミュニケーションがとられていないと考えられます。

依頼前に必ず顔を合わせて相性を確認

写真の好みや予算などの条件を重要視する一方で、カメラマンとの人としての相性を重視していない花嫁さんが意外と多いです。
サイトに載っている写真がどんなに素敵でも、あなたがそのカメラマンを一人の人として好きになれなければ、当日にカメラに向かってやわらかく笑うことはできません。

撮影の依頼を決める前に、必ずカメラマン本人と顔を合わせて話してください。
カメラマンの人柄を知らずに依頼を決めるということは、例えるなら試着をせずにドレスを決めるのと同じくらいにリスクの高いことだと考えてください。

できれば、複数のカメラマンと会って、その違いを感じてみることをお勧めします。
その上で、結婚式の一日を一緒に安心して過ごせる相手かどうかを慎重に見極めてください。

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