「余興なし歓談メインの披露宴」を友達にも家族にも楽しんでもらうために

こんにちは、ウェディングフォトグラファーの松元 馨(かおる)です。

「歓談の多い披露宴って、ゲストにとっては退屈でしょうか?」
そんな質問を花嫁さんから受けることがあります。

披露宴で新郎新婦とたくさん話せる。ゲストにとってこんなに嬉しいことはないと、私は思います。

ただ、”みんなに”楽しんでもらうためのポイントがあるのも事実です。

そこで今回は、プログラム面、会場の環境面に分けてそのポイントを見ていきましょう。

ゲストみんなとバランスよく歓談するために

高砂での歓談は、ゲストの滞在時間にばらつきが出やすい

披露宴の歓談の時間には、ゲストが順番に高砂にやってきて記念撮影をしたり言葉を交わしたりしますよね。

このとき、最初に高砂に来てくれたグループは、記念撮影待ちで並んでいる他のグループに気を遣って、高砂を早めに離れようとすることが多いです。その結果、特定のグループは新郎新婦とたくさん話せたのに、別のグループは新郎新婦とあまり言葉を交わせなかったということになりがちです。

では、ゲストみんなとの触れ合いの時間をバランスよく確保するためにはどうしたらいいのでしょうか?

フォトラウンドの時間に余裕をもたせよう

フォトラウンド中に男性ゲストと談笑する新郎新婦

全てのグループとバランスよく歓談するためにお勧めしたいのが、フォトラウンドの時間を多めにとる方法です。
「フォトラウンド=ゲストとの記念撮影」というイメージが強いかもしれませんが、新郎新婦が各テーブルのゲストと言葉を交わせる貴重な時間でもあります。

フォトラウンド中は、各テーブルごとの滞在時間に大きなばらつきが出ないよう式場スタッフが「そろそろ次のテーブルに行きましょう」と声をかけてくれます。そのため、新郎新婦もゲストも気兼ねなく歓談を楽しむことができます。

※ フォトラウンドについては、『待ってるゲストは退屈?ポーズは必要?フォトラウンドの疑問にまとめてお答えします』もご覧ください。

高砂とゲストテーブルとの境界線をなくせば、気楽に行き来しやすい

ビクターズへの入場中に笑う新婦

上の写真の右奥に写っているのが高砂です。シンプルで、ゲストとの距離がとても近いですよね。この披露宴では、ゲストが何度も高砂に足を運んで新郎新婦との歓談を楽しんでいました。

ポイントは、主役の空間とゲストの空間との間に境界線を作らず、目立ちすぎない高砂にすることです。

ホテルの大宴会場のように高い段差のある立派な高砂では、新郎新婦がとても目立つ一方で、ゲストはスタッフに促されなければ気軽に高砂に立ち入ることができません。

また、お互いの声が簡単に届くくらいに高砂とゲストテーブルとを近づけておけば、歓談以外の時間でもゲストとのやりとりを楽しめますよ。

bears tableの高砂で友人のカメラにポーズをとる新郎新婦

家族・親族にも楽しんでもらうために

一般的な披露宴では、家族席・親族席は高砂から最も離れた場所になります。また、歓談の時間に親族がゲストを差し置いて新郎新婦と長々と話し込むわけにはいきません。

でも、孫娘の結婚式を楽しみに遠くからやって来たおばあちゃんが、ほとんど新婦さんと言葉を交わせずに帰っていく姿を見ると、私はちょっと複雑な気持ちになります。

せっかくならゲストだけでなく家族・親族にも楽しんでもらいたいですよね。
ここからは、そのためにできることを一緒に見ていきましょう。

高砂をなくし、家族との時間もゲストと均等に確保する

まずは、アットホームなパーティーにお勧めの方法です。

下の写真は、親族・親しい友人のみを招いてのパーティーの様子ですが、そこに高砂はありません。

乾杯をする新郎新婦とゲストたち

テーブルは「両家合同親族テーブル(写真手前)」と「両家合同友人テーブル(写真奥)」のみです。
新郎新婦は常にどちらかのテーブルについて、食事・歓談を楽しんでいます。
親族テーブル→友人テーブル→親族テーブルと、両方のテーブルの滞在時間を均等にとりながら新郎新婦が行き来することで、親族を含めて全てのゲストとゆったり言葉を交わすことができました。

「ゲストを両家合同にすると、初対面同士で話しづらくなるのでは?」という不安を解消するために、新郎新婦はそれぞれのゲストの紹介文をまとめた冊子を用意していました。意外な共通点が見つかったりして、予想以上に盛り上がったようです。

家族にも高砂にきてもらおう

高砂での記念撮影は、一般的に友人などの招待客が優先となりますが、ゲストとの記念撮影がある程度落ち着いたら、家族や親族にもぜひ高砂に来てもらいましょう。

遠慮して家族から高砂に来てくれそうもなければ、式場のスタッフに「一緒に写真を撮りたい」と声をかけて連れて来てもらいましょう。
わずかな時間でも言葉を交わせたら、来てくれたおじいちゃんもきっと喜んでくれると思いますよ。

高砂で新郎と握手をするおじいちゃん

新郎新婦から親族席へ

お友達との歓談が少し落ち着いたタイミングで、新郎新婦から親族席へ足を運んであげてもOKです。
先にお話した「目立ちすぎない高砂」にしておけば、新郎新婦もゲストテーブルとの間を気楽に行き来しやすくなります。

新郎と歓談して大笑いする親族たち

※ 家族との記念撮影については、『意外と撮り忘れる「家族だけでの写真」は、結婚式のどのタイミングで撮る?』もご覧ください。

歓談の多い披露宴の写真を見てみよう

「歓談多めの披露宴の写真をうまくイメージできない」という人のために、過去に私が撮影した結婚式の中で、歓談がメインだったものを二つご紹介します。

まず最初は、赤坂氷川神社での挙式後にシェラトン都ホテルで親族と親しい友人のみでの会食会を行った新郎新婦。二人からの挨拶、乾杯以外は全てゲストとの歓談の時間となっています。

次は、サレジオ教会での挙式後に代官山のタブローズで披露宴を行った新郎新婦です。主なプログラムは、スピーチ、テーブルインタビュー、フォトラウンドくらいで、歓談の時間をゆったりととってある披露宴でした。

歓談メインの二次会の場合は、より注意が必要

二次会の場合には、披露宴のように客観的な目で時間を区切ってくれる会場のスタッフがいません。なので、終わってみたら「特定のグループとばかり話し込んでいた」なんてことになりがちです。

歓談多めの二次会をするなら、「みんなとバランスよく触れ合いの時間をもとう」という気持ちを忘れないでください。

下の写真の新郎新婦は、前半の歓談時間では高砂で記念写真を撮り、後半の歓談時間では新郎新婦の方からゲストの各グループの元をまわっていました。

友人と談笑する新婦

笑顔で友人とハイタッチする新郎

全てのグループとゆったりと歓談を楽しむには、時間のかかるゲームや余興などを削る必要も出てきます。
でもその分、あなたとたくさん言葉を交わせたお友達は、きっと満足そうな顔で式場を後にすると思いますよ。

新婦に笑顔で手をする女性ゲスト