結婚式の持ち込み(外注)カメラマンの選び方【失敗のリスクを極限まで減らすために】

こんにちは、ウェディングフォトグラファーの松元 馨(かおる)です。

式場専属カメラマンとは違って、持ち込みカメラマンを利用する場合にはカメラマンの手配を新郎新婦自らが行うことになります。
好みのカメラマンを選べるのは大きなメリットですが、外部カメラマンはスキルもサービス内容もピンキリなので、慎重に選ぶ必要があります。

そこで今回は、カメラマン探しから依頼決定までの流れの中で、失敗のリスクを減らすために確認しておくべきポイントをまとめてご紹介します。

式場専属カメラマンへの不満を整理しておこう

カメラマンの持ち込みを検討している人は、式場専属カメラマンの写真やサービスに何らかの不満を抱いていることが多いでしょう。
些細なことでも構わないので、次のように書き出してみましょう。

  • 高額なのにカット数が少ない
  • 被写体の表情が活き活きしてない
  • 担当カメラマンが当日までわからない

式場専属カメラマンへの不満を整理してから持ち込みカメラマンを探すと、「抱えている不満をどの程度解消してくれるカメラマンか」という視点でそれぞれの候補カメラマンを評価することができるので、迷いにくくなります。

持ち込みルールの確認は成約前に

カメラマンの持ち込みには、「持ち込み料金」と「撮影内容の制限」が発生することが多いです。後から「そんなの聞いてない!」とならないように、必ず式場選びの段階で持ち込みのルールを確認しておきましょう。

※ 詳しくは、『カメラマンの持ち込みトラブル回避!成約前に確認しておくべき4つのこと』をご覧ください。

持ち込みカメラマンを探す

求める条件がはっきりしているならGoogle検索、幅広く出会いたいならSNSで

最初のステップで書き出した式場専属カメラマンへの不満を元に、求める条件を意識しながら持ち込みカメラマンを探してみましょう。

「格安」「納品早め」のようにサービス内容に明確な条件がある場合は、Google検索でOKです。
「オシャレな写真」「表情が活き活きしている写真」のように感覚的な条件がある場合には、インスタなどのSNSでリアルタイムな投稿からカメラマンを辿った方が、より幅広く出会えます。

ポーズ写真だけでなく、挙式・披露宴の写真もチェック

多くのウェディングフォトグラファーがWebサイトやSNSで作品を公開していますが、その中の半分以上が「新郎新婦のポーズ写真」です。

ポーズ写真は挙式・披露宴中の写真と違って、カメラマンが場に介入・演出をすることができます。そのため見ている人の印象に残るような「絵になる写真」を撮りやすく、カメラマンの個性を出しやすいのがその理由です。

花嫁さんの失敗談で時々耳にするのが、「前撮りの写真は素敵なのに、結婚式当日の写真はイマイチだった。同じカメラマンなのに、どうして?」という声。

その原因は次の2つです。

  • 結婚式当日の写真の中でポーズ写真はごく一部
  • 挙式・披露宴の撮影には、ポーズ写真とは異なるスキルが必要

つまり、結婚式当日のカメラマンを探すのなら、ポーズ写真だけでなく挙式披露宴中の写真をどれだけ魅力的に撮ってくれるかを確認する必要があるということです。

気になるカメラマンのサイトに前撮りなどのポーズ写真が多く公開されていたら、依頼を決める前に(この後の顔合わせの段階で)、挙式披露宴の写真も確認させてもらいましょう。

気になるカメラマンを見つけたら、5つの確認を

候補となるカメラマンを見つけたら、まずは次の5つの確認をしておきましょう。後の失敗のリスクを、大幅に減らすことができます。

  • 2台のカメラで撮影してもらえるか
  • 1日1組限定か
  • カメラマン本人との打ち合わせができるか
  • 持ち込みカメラマンとしての経験は豊富か
  • 結婚式1件分の全データを確認させてもらえるか

これらの確認が必要な理由を、順番に見ていきましょう。

2台のカメラで撮影してもらえる?

アマチュア〜セミプロのカメラマンに多いのが、1台の高級機で撮影を行なっているケース。もし結婚式の途中でカメラが壊れたら、撮影を続けることができません。

カメラだけでなく、メモリーカードが壊れてしまうこともあります。撮影に使用するカメラがメモリーカードを1枚しか差し込めない機種の場合、データ消失のリスクが高まります。

プロにとっては大前提のことですが、念のために次の2つを確認してください。

  • 当日は2台のカメラで撮影してもらえる?
  • 使用するカメラは、2枚の記録媒体(メモリーカード、コンパクトフラッシュなど)に同時記録ができる?

1日1組限定?

1日に複数の結婚式撮影を受けているカメラマンだと、何らかのアクシデントで1件目の終わりと2件目の始まりの時間が重なった場合に十分な撮影を行なってもらえないことがあります。
最初から最後までたっぷりと撮影してもらうためには、1日1組限定の約束があると安心です。

担当カメラマン本人との打ち合わせはできる?

リクエストを伝えるだけでなく、あなたの結婚式への思いをくみとってもらった上で撮影に望んでもらうために、打ち合わせの有無を確認しておきましょう。
間に人を挟まず、カメラマン本人と打ち合わせを行うことがポイントです。

持ち込みカメラマンとしての経験は?

持ち込みカメラマンは、式場にとっては売り上げにつながらない外部業者であるため、式場からの十分な協力を得られないことがあります。そんな厳しい環境の中で撮影に必要な交渉をしたり、初見の空間で撮影ポジションを臨機応変に判断するといった独特のスキルが持ち込みカメラマンには求められることになります。

これまでに持ち込みの立場でどの程度の撮影経験があるかを確認しておきましょう。最低50件程度の撮影経験があればOKです。

依頼を決める前に、結婚式丸々1件分の全データを見せてもらえる?

私も含めて、カメラマンのサイトに公開されているのは、大量の撮影データの中から選び出されたベストショット集です。

でも、あなたが実際に手にするのは、「結婚式1件分の数百枚の写真」です。

美化されていないカメラマンの本当の実力を知るために、「過去に撮影した結婚式の中から、丸々1件分の全ての写真」を見せてもらえるかを確認してください。

依頼を決める前に、必ずカメラマンとの顔合わせを!

上の5つの確認がとれたら、顔合わせのお願いをしましょう。カメラマンとの顔合わせの目的は、次の2つです。

  • 人柄・相性を確認する
  • 美化されていないカメラマンの本当の実力を知る

顔合わせをせずに依頼を決めるのは、「見学をせずに式場を決める」「試着をせずにドレスを決める」のと同じくらいにリスクが高いことだと考えてください。

人柄・相性を確認しよう

カメラマンの人柄を好きになれなければ、結婚式当日にカメラの前でやわらかく笑うことはできません。担当カメラマン本人と実際に顔を合わせて話す中で、相性を確認しましょう。

ネットで公開されていない写真を見せてもらおう

たくさんの結婚式の中から選び出されたベストカット集ではなく、過去の撮影データの中から丸々1件分の結婚式の写真を見せてもらいましょう。それによって、美化されていないカメラマンのありのままの実力がわかります。

見せてもらう結婚式の写真は、できるだけあなたの結婚式と近い雰囲気のものであれば、よりイメージをつかみやすいでしょう。
式場の環境、ゲストの人数や年齢層、プログラム内容(決まっている範囲でOK)などを伝えた上で、雰囲気の似ている結婚式のデータを用意してもらいましょう。

もしあなたの式場に何らかの持ち込みルールがある場合は、そのカメラマンが過去に同じルールの元で撮影した写真を確認させてもらいましょう。
例えば、あなたの式場には「持ち込みカメラマンは挙式中はゲスト席からの固定撮影」というルールがあるのに、カメラマンの用意した写真が「チャペル内を自由に動きながら撮影した挙式の写真」では参考になりません。

結婚式の不安や演出のアイデアなどの相談に乗ってもらおう

顔合わせの直接の目的ではありませんが、結婚式についての不安や悩みなどを、プランナーとは異なる立場のカメラマンに相談できるのも、顔合わせのお得なところです。
「フォトラウンドの時間が長いとゲストは退屈する?」「限られた時間でみんなが楽しめるゲームってない?」のように、抱えている悩みがあれば、気軽に相談してみましょう。
カメラマンは結婚式当日に新郎新婦と終始一緒にいる数少ないスタッフなので、現場目線のアドバイスをもらえるはずです。

複数のカメラマンに会いに行って、異なる意見に触れよう

できる限り、複数のカメラマンに会いに行くことをお勧めします。時間はかかりますが、カメラマンによって写真も人柄も価値観も全然違うことがわかるはずです。

もし同じような条件のカメラマンで迷ったら、最終的には人柄で決めてOKです。当日に会うのが楽しみになるようなカメラマンを選べば、きっとカメラの前にリラックスして立てるはずですよ。