KAORU MATSUMOTO Photographer

知らない人は「危ない人」?

2歳児クラスの子どもたちと公園に散歩へ。
公園のベンチには中年男性が一人、うなだれている。
念のため、保育士たちは子どもがベンチに近づかないように目を配る。

砂場で遊んでいた一人の女の子が、ふとベンチの男性のところに走っていった。
あわてて保育士も後を追う。

女の子は心配そうな顔で「おじさん、大丈夫?」と尋ねる。
男性は顔を上げると「あぁ…うん、大丈夫だよ」と言葉を返した。

すると女の子は「そっか、よかった!」と明るく笑った。
つられるように男性のほほも緩む。

「得体の知れない危険かも知れない男性」という見方しかしていなかった自分がちょっと恥ずかしくなった。
仕方のないことではあるんだけど。

いつもいつも、子どもに気づかされることばかり。

このブログの中には、私が保育士として遭遇した子どもの姿に触れている記事があります。記事の公開にあたり、個人の特定につながらないよう必要に応じて人物の情報や状況を類似のものに置き換えています。