KAORU MATSUMOTO Photographer

改めまして、撮影に来てくださってありがとうございました。
お渡しする写真について、知っておいてほしいことをここでお伝えさせてください。

撮影した写真は、レタッチという加工作業をした上でお渡ししています。

僕がやるレタッチは、主に次の3つです。

・ニキビを目立たなくする
・目の充血をやわらげる
・顔の影(クマなど)を目立たなくする

ニキビ・充血・影は、常に同じ場所に同じ状態であるわけではないですよね。
顔にあったりなかったりするものについては、目立たなくすることで写真の中のモデルさんをより綺麗にしてもいいんじゃないのかな、という判断でレタッチをしています。

カメラマンの中には「写真の中のモデルがきれいになるのなら、どんな加工をやってもいい」という考えから、目を大きくしたり輪郭をシャープにしたり、胸を大きくしたり足を長くしたりというレタッチをする人もいます。

でも僕は、そういう類のレタッチはやりません。
元々の顔のパーツや体型を変えてしまうと、本来のあなたの姿を否定することになるからです。

「加工なんてしなくても、こんなに綺麗」ということをお伝えするために、僕の写真にはほんのわずかな手しか加えていません。

撮影後にお渡ししたチェキはその証です。
チェキをお渡しするまでの5分10分の間に僕がやったのは、写真の色と明るさの調整だけです。

チェキには、僕がとても綺麗だと感じた1枚の写真を選びました。

その写真は、あなたの目にはどんなふうに映っていますか?
中には「この表情、自分的にはイマイチだな」と感じる方もいるかもしれません。

でも、それでいいと思うんです。

自分では好きになれない自分の姿を、他の誰かがとても魅力的に感じている。
そのことに少しでも気づいてもらえたら、と思います。



写真の中のあなたは、とても綺麗です。
でもそれは、写真の中だから特別に綺麗なわけではないんです。

僕が特別な技術で撮ったから綺麗なんじゃなくて、専門的な加工をしたから綺麗なわけでもない。
それは元々あなたがもっている魅力的な姿だと思うんです。

カメラマンの僕だけでなく、いつもあなたの周りにいる人たちの目にもきっと同じように映っているはずです。

「私じゃないみたい」なんて言わないでください。
「奇跡の一枚」だなんて言わないでください。

「これもいつもの私なんだ」って、ご自分の魅力を少しでも受けとめてもらえたらいいな、と思います。

本当は、撮影に来てくれた一人一人の方に面と向かってきちんと伝えたいし、それを試みたこともあったんです。
でも、照れくささからつい言葉をぼかしてしまう癖があるので、このような形でお伝えさせてもらうことにしました。

読んでくださって、ありがとうございました。

松元 馨