ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。
今回ご紹介するのは、赤坂氷川神社の結婚式です。
1日の流れを写真で追いながら、赤坂氷川神社ならではの注意事項や、事前に知っておくべきポイントを持ち込みカメラマン目線でお伝えします。
挙式会場 | 赤坂氷川神社 |
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挙式の形 | 神前式 |
披露宴会場 | シェラトン都ホテル |
挙式月 | 3月中旬 |
CONTENTS
持ち込みカメラマンには、どこまで撮らせてもらえる?
挙式中は修祓(しゅばつ)、祝詞奏上(のりとそうじょう)の間は撮影禁止ですが、持ち込みに限らずカメラマン全体に共通のルールのようです。
お支度の様子、親族紹介、ロケーション撮影(ポーズ写真)もしっかり撮らせてもらえます。
お支度・挙式リハーサル・親族紹介
朝一番、静まり返っている赤坂氷川神社。
挙式のときには、ゲストは本殿向かって右側にある通路から入場。
新郎新婦は、外を歩いて本殿の正面から入場することで、神前式が始まります。
また、神社内でのロケーション撮影(新郎新婦のポーズ写真)や集合写真は、原則として挙式後になります。
2階の着付け室でお支度をする新婦さん。
「あれ、新郎さんは?」と尋ねてみると…
着物の仕事をしている新郎さん。
なんと、自宅で自力で着てきた!
神社でのお支度の時間が暇で、近くのスタバにいたらしい。
リハーサルの時間になると、担当者が着付け室まで迎えに来てくれます。
指輪とリングピローを忘れずに。
リハーサル室にて。
意外とリラックスしてる?
一つ一つ説明を受けながら、実際にやってみます。
もし本番で忘れてしまっても、その都度そばで声をかけてもらえるので、安心してください。
大広間での親族紹介。
親族紹介の間も、新郎新婦のリハーサルは続いているため、2人は親族紹介には出席しません。もし、親族紹介の様子よりもリハーサルを最後まで写真に残したい場合は、事前にカメラマンに伝えておきましょう。
紹介後に写真を取り合うご親族。
親族紹介の始まりは巫女さんが促してくれるのですが、いざ紹介が始まると神社の関係者は退室してしまいます。
紹介が終わると、ご親族が顔を見合わせて「終わっちゃったけど、このままここで待ってればいいのかな…?」と戸惑っている姿が時々見られるので、事前に「親族紹介後は挙式の案内があるまで、そのまま待っていれば大丈夫!」と知らせておいてあげると、皆さん安心です。
本殿へ向かうゲストたち。
いよいよ挙式です。
挙式
参進(さんしん)
キリッとした表情の新郎。
神社正面の門の外(水でお清めをする場所)から、参進が始まります。
修祓(しゅばつ)・祝詞奏上(のりとそうじょう)※撮影NG
新郎新婦が本殿に入場した後は、斎主によるお祓いなどの儀式が行われます。
この間は撮影禁止となり、三献の儀(三三九度)から再び撮影OKとなります。
三献の儀(さんこんのぎ)
巫女から御神酒を受けます。
ここから再び撮影開始となります。
三献の儀は、新郎新婦が交互に行います。
お酒が飲めないという人は、無理に飲まなくて大丈夫です。
不安であれば、リハーサルのときに担当者に伝えておきましょう。
御櫛預けの儀(みくしあずけのぎ)
赤坂氷川神社ならではの儀式。
新婦の分身とされる櫛(くし)を新郎が受け取り、神前に捧げます。
2人が一体となって結婚生活を歩む、という意味があるそうです。
ここで、新郎新婦は奥にある神前に進みます。
2人が神前で儀式を行う間は、カメラマンもこのように奥のスペースに進んで撮影することができます。
背中の向こうのご両親
誓詞奉読(せいしほうどく)
神様に誓いの言葉を述べます。
赤坂氷川神社のWebサイトで、文面のダウンロードができるので、事前に2人で声を合わせて練習しておくといいでしょう。
新郎新婦による玉串奉奠(たまぐしほうてん)
玉串を巫女から受け取り、神前に捧げます。
ここまでで、新郎新婦は神前から下がり、元の位置へ。
指輪交換
向かい合って指輪交換。
指輪がスッと入らないこともあるかもしれませんが、慌てずにゆっくりで大丈夫です。
一つ一つの動きに多少時間がかかっても、見ている側からはそれほど気にならないものです。
このときにカメラマンは後方から撮影しますが、中央は神様の通り道とされ、とどまることが許されないため、微妙に左右にズレての撮影になります。
媒酌人による玉串奉奠
続いて、両家の代表者(今回はお父さん)も、神前に進み、玉串を捧げます。
親族結盃(しんぞくけっぱい)
両家を結びつける固めの盃。
順番に注がれていきます。
「おめでとうございます」の声を合図に、盃を口に運びます。
斎主からの挨拶。
新郎新婦退場
新郎新婦に続いて、ご家族やゲストも退場。
そのまま外に出て、集合写真などの記念撮影になります。
集合写真・ロケーション撮影
敷地内での記念撮影は15分間
挙式後に、本堂前で記念撮影ができます。
神社から与えられるこの場所での撮影時間は、「15分間」です。
その時間を「全員集合写真」「家族や友人とのグループ写真」「新郎新婦だけでのポーズ写真」のどれに重点的に時間を振り分けるかは、新郎新婦の希望で決めてOKです。
事前にカメラマンと相談しておくことをオススメします。
神社の門の外(公園などがあるエリア)であれば、上でお話した「15分」の制限時間の後も撮影OKのようです。
今回は、本堂前で全員集合写真とグループごとの写真を撮り、その後で門の外に出て新郎新婦2人のポーズ写真という流れでした。
ホッとした表情の新郎新婦。
赤坂氷川神社での撮影はここまで。
この後2人は、ご親族・ご友人との会食会に向かいます。
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