大人の「言うことを聞く」と、子どもの「いうことをきく」は、意味が違う

「なんで言うことを聞かないの!」

道端で泣きじゃくる子どもに向かって、険しい表情でそんな言葉を口にするお母さんをときどき目にします。 そんなママは赤ちゃんを抱いていたり、多くの荷物で両手がふさがっていたりすることが多く、大変なときに上の子に駄々をこねられたらたまらないだろうな、と思います。

言うことを聞く。

それは、あなたにとってどんな意味ですか? 辞書には、「相手の言葉に従う」とあります。

この言葉、大人だけでなく子どもも時々ポロっと口にするんです。

保育園での週明けの朝、登園してきた子どもたちに囲まれる保育士。 一人の男の子が「昨日ね、ママとプールに行ったの。お水は冷たかったけど、帰りの自転車は暑かったの。」と、週末の出来事を嬉しそうに話す。 すると隣にいた女の子がこう言うんです。

「せんせい、わたしのいうこともきいて」って。

保育士が「なあに?」と尋ねると、「きょうね、あさね、ジャムパンたべたの。」と話す女の子。

この子にとっての「いうことをきく」とは、相手の話に耳を傾けるという意味なんですね。

面白いなーと思うのは、保育士が普段から子どもの「いうことをきく」と、子どもは保育士の「言うことを聞く」ようになるということ。大人になるにつれて言葉の意味は変わるけれど、根っこのところは変わらないのかな、なんて思います。

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