KAORU MATSUMOTO Photographer
VOICE

いわゆる「可愛い」の基準には当てはまらない私だけど…

二重であること、スレンダーであること、肌がツルッとしていること、たまご型の顔であること。今の日本で多くの人が思い浮かべるであろう可愛いとされる基準には当てはまらない私。ずっと自分に自信がなくて、それでも年を重ねてから意識を少しずつ変えようと色んな検索をしました。「世界 可愛い 基準」「一重 可愛い」「ぽっちゃり どう思うか」「ニキビ 女の子 どう思うか」などなど…。 全盛期はニキビがすごく、何なら今もまだ出るし、クレーターもあるから、同じように悩んで試行錯誤してらした芸能人の方とその旦那さんのお話を見たりもしました。 思えば、友人や他の人は二重じゃなくても、スレンダーじゃなくても、吹き出物があっても、顔の形がたまごじゃなくても、可愛いなあ素敵だなあと思えるのだから、自分にも思えて良いはずだけど、それがどうして難しい。 だけど、そんな感じで意識を変えようとし始めて、少しずつだけど自分もいいかも、でもやっぱり自信が持てないな…と行ったり来たりしている時に、松元さんのインスタに出会いました。

ただひたすらに楽しかった撮影の1日

松元さんのアカウントはまさしく、私が探求し続けていた「可愛さは1つじゃない」「美の多様性」を表しているものでした。 本当にみんな可愛くて、本当に輝いていて美しい。 見るたびに心がときめいて感嘆のため息が出るほど。 コンセプトも素敵で、丁寧な説明をしてくださっているインスタとHPを見て、初めてポートレート撮影を頼むなら松元さんにお願いしたいなとずっと思っていた中、今回ようやくお願いする事が出来ました。 自分の容姿には自信がなかったし、学校では女子で固まる大人しいグループにいて、専門学校と仕事場は女性の方が圧倒的に多いところ。割りと寡黙な上に、そんな環境だったもので男性と接するのが得意とは言えずものすごく緊張してしまうタイプの私…だったはずなんですが、松元さんにお会いしてお話をさせてもらったら、普通にお話が出来て、緊張なんてどこに置いてきたのか?という状態。 それもこれも、松元さんが穏やかで、丁寧に説明してくれて、カメラを意識せず、そして楽しくお話できるようにしてくださったからだなあ、と感謝の気持ちでいっぱいです。本当に、お散歩してボーッとしたり、遊んだりして、ただひたすらに楽しかった!という気持ちだけが残った1日でした。 撮影が終わった後に、データの中から松元さんが選んだ1枚の写真をチェキに現像して頂けたのもとても嬉しかったです。そこに写る私が何だかすごく素敵に見えて、それもまた嬉しく、しばらくずっと持ち歩いていてました…笑

私、意外と良いのかも

写真が出来上がったとご報告を頂いたので、最初は薄目で、次はきちんとそれぞれの写真を見て、「やっぱり自分の理想とは違うところもあって、そこに目を向けると落ち込みそうになるけれど、でも意外と私も見られるのでは??意外と良いのでは…??」と隙あらばちらちらと写真を見るように…笑 同じように感想を書かれている方もいましたが、私も同じで。HPには「写真の中の姿は撮り手が特別に引き出したものではない(被写体の人が元々持っている魅力)」と書いてあったけれど、それでもやっぱり、こんな自然な表情で写真に写してもらえて良いところを引き出してもらって、写真をつい見ちゃったり、「意外と良いのかも??」と思えるのは、松元さんが素敵なコンセプトと思いを乗せて撮ってくださったからだなあ、と思っています。 そして松元さんに写真をセレクトして頂いて、これが良いと思ってくださったんだな、と知ることが出来たのも、自分では気付かない良いところを見つけるヒントをもらえたような気がして、自分を好きになれる意識の一歩を踏み出せたように感じます。 今回はちょっとそこまで勇気が出なくて、つけまつげで二重にしていますが、次回は一重のままの、完全にありのままの私で撮影をお願い出来たらなと思っています。松元さんに撮ってもらえたら、きっと一重のありのままの私でも「意外と良いのでは…?」と思える気がします。