ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。
今回は、ホテルメトロポリタンエドモントの神前式をご紹介します。
式の流れを写真で追いながら、新郎新婦の動きを一つ一つご説明していきますね。
(チャペルでの挙式については、お支度完了からの流れと一緒に↓の記事で解説しています)
CONTENTS
神前式中の新郎新婦とカメラマンの立ち位置
まず最初に、挙式中の新郎新婦とカメラマンの基本的な立ち位置を見てみましょう。
上の写真のように、神殿中央の2つのイスの辺りが新郎新婦の基本的な立ち位置になります。
玉串奉奠(たまぐしほうてん)のときには、神前のすぐそばまで二人で進みます。
後ほど写真で詳しくご紹介しますね。
カメラマンは、挙式中に神殿内を自由に動くことはできません。
神殿の左前方での固定撮影となります。
持ち込みカメラマンの私だけでなく、ホテル専属のビデオカメラマンも同じ位置で撮っていたので、持ち込みならではの撮影制限というわけではなさそうです。
挙式の中で、指輪交換のときだけはカメラマンは神殿中央に移動して向かい合う新郎新婦を撮ることが許されます。
リハーサル
挙式本番の前にリハーサルを行います。
入場から退場までの一連の流れを確認します。
「お酒が飲めないんだけど、三三九度のときはどうしたらいいだろう?」など、不安なことがあればこのタイミングでホテルスタッフに確認しておきましょう。
神殿が空いていれば、実際に挙式会場でリハーサルをします。
他の人の挙式本番と時間が重なっていたら、別室でのリハーサルになるかも。
誓詞も実際に声に出して練習します。
文面はこんな感じ。
紙の左端には新郎新婦の名前が入ります(上の写真では消しています)。
神前式の流れ
ここからは、挙式本番の流れを写真で見ていきましょう。
入場
挙式が始まる前に、次の順番で神殿に入ります。
1. ご家族
2. その他のご親族
3. ゲスト
ゲストが席についたら神前式が始まります。
新郎新婦は神殿後方から二人並んで入場します。
神殿後方で一礼。
神殿前方のイスがあるところまで進みます。
このあと斎主によるお祓いなどの儀式が行われますが、その間は一切の撮影が禁止となります。
メトロポリタンエドモントに限らず、その他の会場の神前式でも一般的な撮影ルールです。
新郎新婦による玉串奉奠(たまぐしほうてん)からは、再び撮影OKになります。
玉串奉奠(たまぐしほうてん)
玉串を受けとったら、神前に進みます。
最初は枝の根本は自分の方に向いているのですが、これをグルリと180度回転させて、枝の根元が神前の方を向くようにしてから供えます。
お供えのタイミングはなるべく二人でそろえた方が綺麗です。
上の写真はリハーサルのときに撮ったアップ写真です。
このように、枝の根本を自分の体と反対側(神前側)に向けてお供えします。
お供えしたら礼をして…
手を打って…
再び一礼。
誓詞奉読(せいしほうどく)
誓詞を読み上げます。
神様に誓いの言葉を述べる儀式です。
指輪交換
新郎新婦は向かい合い、指輪交換をします。
まずは新郎から新婦へ。
スッと入らないときは無理のないところまで相手にやってもらい、あとは自分で指の根本まで押し込んでもOKです。
カメラマンはこの指輪交換のときだけ、神殿の中央の辺りに移動しての撮影が許されます。
続いて、新婦から新郎へ。
三献の儀(三三九度)
新郎新婦は元の席に戻り、盃(さかづき)にお神酒を注いでもらいます。
まずは新郎から。
口元へ運んだらいきなり飲まず、まずは軽く盃を傾けます。
最後に盃をグッと傾けて、お神酒を口に運びます。
続いて新婦さんも。
親族盃の儀(しんぞくはいのぎ)
続いてご親族やゲストの盃にもお神酒が注がれます。
全員で一緒にお神酒を口に運びます。
媒酌人による玉串奉奠
両家代表者は玉串を受けとり、神前に進みます。
先ほどの新郎新婦の玉串奉奠と同じ動作で神前にお供えします。
最後に斎主による儀式があり、挙式は結びとなります。
新郎新婦は二人一緒に退場します。
神殿後方で立ち止まって振り返り一礼、その後神殿の外に退場します。
ここまでが神前式の主な流れです。
「本番までに全部覚えられるかな…」と心配になるかもしれませんが、流れや動作を無理に頭につめこもうとしなくて大丈夫です。
挙式の本番中は、常にそばにいるスタッフが次の動きを小声で教えてくれます。
リハーサルのときに玉串をお供えする動作だけ覚えておけば、あとは何とかなります。
動きが止まったり間違ったりしてもそんなに不自然には見えないので、安心して挙式を迎えてください。
(今回の結婚式のフォトギャラリーはこちら↓)