ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。
今回ご紹介するのは、ホテルニューオータニの結婚式です。
1日の流れを写真で追いながら、ホテルニューオータニならではの注意事項や、事前に知っておくべきポイントを持ち込みカメラマン目線でお伝えします。
式場 | ホテルニューオータニ (東京) |
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挙式会場 | 神殿 幸福殿 |
挙式の形 | 神前式 |
披露宴会場 | AZALEA(アッザレーア) |
挙式月 | 8月上旬 |
※ ニューオータニのチャペルでの挙式については、下の記事をご覧ください。

CONTENTS
持ち込みカメラマンには、どこまで撮らせてもらえる?
ブライズルームはカメラマン立ち入り禁止ですが、ホテルの専属カメラマンも同じようです。
庭園でのロケーション撮影(ポーズ写真)では、一部エリアは持ち込みカメラマン立ち入り禁止になっています。ですが、赤い橋などの主要エリアでの撮影はできるので、そう大きな問題ではありません。
挙式リハーサル、親族紹介、挙式、披露宴もしっかり撮らせてもらえます。
挙式中のカメラマンの動きに一部制限がありますが、詳しくはこの後、挙式の写真と共にご説明します。
全体を通して、「二人のためなら」と持ち込みカメラマンにも気持ちよく協力をしてくれる親切なホテルです。
お支度シーンを撮りたいなら客室を利用する方法も
ニューオータニのブライズルームは原則撮影NGです。
もし結婚式の前夜からホテルに泊まるなら、ブライズルームを利用せずに宿泊しているお部屋にメイク担当者を呼んでお支度をすることで、撮影も自由に行えます。
ポーズ写真について
写真室での撮影は必ずホテルの専属カメラマンが担当
お支度が整ったら、まずは地下にある写真室での記念撮影。結婚式撮影を持ち込みカメラマンに依頼していても、写真室での撮影(新郎新婦の2ショット、親族集合写真)だけは必ずニューオータニの専属カメラマンが行います。
持ち込みカメラマンは庭園の一部エリア立ち入りNG
写真室を出たら、ホテル内の撮影スポットを巡りながらのポーズ写真を撮ります。
庭園内に持ち込みカメラマン立ち入り禁止エリアがありますが、ごく一部なので撮影に大きな支障はありません。
ポーズ写真をたくさん撮りたいなら、お支度の時間を早めよう
撮影スポットを巡るルートに決まりはありませんが、希望のスポットの間に距離がある場合は思った以上に時間がかかります。カメラマンに相談の上で時間が足りなさそうであれば、お支度の時間を早めることでポーズ写真の撮影時間を確保できます。ホテルに相談してみましょう。
ちなみに、撮影スポットはゲストも行き来している場所が多いので、「花嫁姿を本番まで見られたくない」という人は注意が必要です。
親族控室でのひと時。歓談と撮影どちらを優先する?
ポーズ写真の後は、新郎新婦も親族控室へ。このときは両家別々のお部屋になります。親族紹介はこのタイミングではなく、挙式後に行われます。
挙式リハーサルが始まるまでは、親族との記念撮影もOK。ただし、この後は親族とゆっくり言葉を交わせる時間が意外とありません。一方で、一緒に写真を撮るチャンスは披露宴中やおひらき後にもあります。ここでの撮影をどの程度優先するかを考えておきましょう。
限られた時間を有効に使うためには、下の例のようにグループごとの撮影順序を事前に決めておくとスムーズです。
- 新郎+両親
- 新郎+両親+兄弟
- 新郎+親族全員で
リハーサルは新郎新婦別々に行う(神前式の場合のみ)
リハーサルの時間になると、親族控室に巫女がやってきます。
新郎新婦はそれぞれの親族控室で、巫女と一緒に挙式の流れを確認します。
挙式について
いよいよ挙式。幸福殿の入り口でお清めをします。
壇上エリア以外は自由に動いての撮影OK
幸福殿の内観です。新郎新婦と親族は、紫色の壇上スペースに座ります。
カメラマンは、親族席のある壇上スペースには立ち入ることができません。また、メイン通路中央は神様の通り道とされるため、そこに立ち止まっての撮影はできません(横切るのはOK)。
入場後の一部儀式は撮影NG
新郎新婦は一緒に入場。神前式ならではですね。
それぞれの親族席の前に着席します。
この後、斎主によるお祓いなどの儀式が続きますが、三献の儀(三三九度)が始まるまでは一切の撮影禁止です。
お酒が飲めない人は無理をしなくて大丈夫
三献の儀の開始。ここから再び撮影OKとなります。
お酒が苦手な人は無理に飲まず、盃を口に運ぶ動作をするだけで大丈夫です。心配ならリハーサルのときに巫女に声をかけておきましょう。
2人一緒に誓詞奏上の練習をしたいなら事前に相談を
神前に進み、誓いの言葉を読み上げます。
リハーサルは新郎新婦別々に行なっているので、2人そろって誓詞を読み上げるのは本番が初めてということになります。心配な人は事前に文面を教えてもらい、2人で読み合わせておくのもいいかもしれません。
続いて玉串奉天。新郎新婦が同時に玉串を神前に捧げます。手に持ったら180度回して…と細かいやり方があるのですが、流れを忘れてしまっても神職が小声で教えてくれるので安心してください。
新郎新婦に続き、両家のお父さんも玉串を捧げます。
続いて、親族盃の儀。巫女が親族にお神酒を注いで回ります。
掛け声を合図に、一斉に盃を口に運びます。
めでたく結びとなりました。
前半はここまで。
(披露宴編はこちら↓)
