KAORU MATSUMOTO Photographer

【写真で解説】ホテルニューオータニの結婚式|チャペルプリンチパーレ挙式

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

今回ご紹介するのは、ホテルニューオータニの結婚式です。

1日の流れを写真で追いながら、ホテルニューオータニならではの注意事項や、事前に知っておくべきポイントを持ち込みカメラマン目線でお伝えします。

式場 ホテルニューオータニ(東京)
挙式会場 チャペル プリンチパーレ
挙式の形 キリスト教式
披露宴会場 ACERO(アーチェロ)
二次会会場 芙蓉の間
挙式月 11月上旬

※ ニューオータニでの神前式をお考えの方は、下の記事もご覧ください。

持ち込みカメラマンには、どこまで撮らせてもらえる?

ブライズルームはカメラマン立ち入り禁止です。
庭園でのロケーション撮影(ポーズ写真)のときに、一部エリアは立ち入り禁止となります。赤い橋などの主要な場所での撮影はできるので、それほど問題はありません。
挙式や披露宴では、持ち込みカメラマンでも動きながら撮影をすることができます。
挙式中は、祭壇とバージンロードには立ち入り禁止となりますが、これはキリスト教式の挙式の一般的なルールです。
介添えさんや披露宴会場のキャプテンなど、持ち込みカメラマンにも気持ちよく協力をしてくれるホテルです。

お支度・ロケーション撮影・挙式リハーサル

ブライズルームを利用せず、客室でお支度をすれば撮影が自由に

鏡の前でヘアアクセサリーをつける新婦

ホテルニューオータニでは、ブライズルームへのカメラマンの入室はできません。もし結婚式の前夜からホテルに泊まるなら、ブライズルームを利用せずに宿泊しているお部屋にメイク担当者を呼んでお支度をすることで、撮影も自由に行えます。

ちなみにお部屋での撮影の場合、お支度シーンの他にも色んな写真を撮ることができます。詳しくは下の記事をご覧ください。

ホテルニューオータニの廊下を歩く新郎新婦

お支度完了の時間になると、ニューオータニの介添えさんがお部屋まで迎えにきてくれます。

まずは地下にある写真室での記念撮影。結婚式撮影を持ち込みカメラマンに依頼していても、写真室での撮影(新郎新婦の2ショット、親族集合写真)だけは必ずニューオータニの専属カメラマンが行います。

庭園の一部エリアは立ち入りNG。披露宴会場内での撮影は事前に相談しておこう

ホテルニューオータニの庭園の赤い橋に立つ新郎新婦

写真室を出たら、ホテル内の撮影スポットを巡りながらのポーズ写真を撮ります。

持ち込みカメラマンの場合、庭園内の一部エリア(芝生の中、滝の付近など)は立ち入り禁止です。ごく一部の場所に限るので、撮影に大きな支障はありません。

ホテルニューオータニの廊下で記念撮影をする新郎新婦

庭園だけでなく、エントランスや廊下など館内にも撮影スポットはたくさんあります。

鳳凰の間などの披露宴会場内で撮影したい場合は、他の新郎新婦との兼ね合いもあるので事前に式場に伝えておきましょう。

ちなみに、撮影スポットはゲストも行き来している場所が多いので、「ドレス姿を本番まで見られたくない」という人は注意が必要です。

親族控室での束の間の時間。歓談と撮影どちらを優先する?

親族控室で談笑する新郎

ポーズ写真の後は、新郎新婦も親族控室へ。このときは両家別々のお部屋になります。親族紹介はこのタイミングではなく、挙式後に行われます。

親族控室で家族写真を撮る新婦

挙式リハーサルが始まるまでは、親族との記念撮影もOK。

ただし、この後は親族とゆっくり言葉を交わせる時間が意外とありません。一方で、一緒に写真を撮るチャンスは披露宴中やおひらき後にもあります。ここでの撮影をどの程度優先するかを考えておきましょう。

限られた時間を有効に使うためには、下の例のようにグループごとの撮影順序を事前に決めておくとスムーズです。

  1. 新婦+両親
  2. 新婦+両親+兄弟
  3. 新婦+親族全員で

挙式本番で撮れない写真は、リハーサル中に撮ってもらおう

ホテルニューオータニで挙式リハーサルを行う新婦とお父さん

リハーサル場所は、他の新郎新婦の挙式と時間が重なっている場合は控室になります。この日は1番目の挙式だったので、本番と同じチャペルプリンチパーレで行われました。

プリンチパーレで笑う両家のお父さん

うっかり新婦のトレーンを踏んでしまい、笑うお父さん。挙式リハーサルには、新婦側だけでなく新郎の両親も参加します。

指輪交換の手元アップ

指輪交換の手元アップの写真は、挙式本番ではポジション的に撮ることができません。リハーサル中に撮ってもらいましょう。

プリンチパーレの祭壇に立つ新郎新婦の後ろ姿

挙式本番では、バージンロードと祭壇内はカメラマン立ち入り禁止になります。祭壇とは、上の写真で新郎新婦が立っている壇上のエリアです。

リハーサル中はカメラマンも祭壇エリアに入れるので、そこでしか撮れない写真のリクエストがある場合はリハ中に撮影してもらいましょう。

ベールアップをする新郎新婦

ベールアップからウェディングキスの流れを確認。このとき、カメラマンは祭壇上にいます。本番中には立てないアングルの写真を残せるのがリハーサル撮影のお得なところ。

ちなみに、このタイミングでウェディングキスの位置を聞かれます。口、頬へのキスの場合は、新郎はゲストから新婦の顔が見やすい方向に顔を傾けましょう。

挙式

チャペル外でのベールダウンは、カメラマンに伝えるのを忘れずに

控室でベールダウンをする新婦とお母さん

ベールダウンは、新婦入場時にバージンロード後方で行うイメージが強いですが、入場前に別室で行うパターンもあります。

カメラマンは新郎新婦入場前にはチャペル内に待機していることが多いです。別室でのベールダウンを撮り逃さないように事前に伝えておきましょう。

プリンチパーレのバージンロードを進む新婦とお父さん

牧師と新郎の入場に続いて新婦の入場。チャペル内でのベールダウンの場合は、後方の扉前でお母さんと向かい合って行います。

新婦の背中を押すお父さん

お父さんから新郎へのバトンタッチ。

聖歌を歌う新婦の横顔

聖歌の斉唱。新郎新婦が祭壇に上がり牧師と向かい合っている間は、2人の表情を正面から撮ることが難しくなります。

ホテルニューオータニの牧師

ニューオータニの牧師。リハーサルで確認した動きを忘れてしまっても、その都度牧師や式場スタッフが小声で教えてくれるので安心してください。

ホテルニューオータニのチャペルプリンチパーレ

挙式中のプリンチパーレはこんな感じです。

新郎に指輪をはめる新婦の全身

牧師から指輪を受け取り、相手の指にはめます。

うまく入らないこともありますが、あわてなくて大丈夫。神聖な儀式なので、1つ1つの動作に時間がかかってもゲストから見たら不自然には感じられません。

コトの直前直後には人間味あふれる姿に

ウェディングキス直後に照れ笑いをする新郎新婦

ウェディングキス直後の照れ笑い。プログラムの真っ最中よりも、その直前直後に緊張や安心といった人間味のある表情が出やすいです。

式場専属カメラマン、持ち込みカメラマン問わず、カット数に制限のあるプランで撮影依頼をしている場合は、このような「コトの直前・直後」の写真をあまり残してもらえないかもしれません。

署名をする新婦

署名台に移動し、新郎→新婦の順に署名をします。

プリンチパーレの祭壇でゲストの方を向いて立つ新郎新婦

退場前にゲスト席を向いて立ちます。
人前式と違って、キリスト教式の場合は新郎新婦がゲストに背中を向けている時間が長いので、ゲストカメラマンにとっても貴重な時間。

ホテルニューオータニの挙式で退場する新郎新婦

フラワーシャワーでの退場。挙式中にゲストが新郎新婦に声をかけられる場面はこのときだけなので、みんながとてもいい顔になります。

前半はここまで。

(この後の披露宴の様子はこちら↓)

(今回の結婚式のフォトギャラリーはこちら↓)