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持ち込みカメラマンの選び方【結婚式の写真で失敗しないために】

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

式場カメラマンではなく外部カメラマンを持ち込む場合には、新郎新婦自らカメラマンを手配することになります。

外部カメラマンの中には、プロだけでなくアマチュア〜セミプロも混在しているため、スキルもサービス内容も様々です。そのためWebサイトやSNSの情報だけを信じて依頼を決めると、思わぬ失敗をすることがあります。

そこで今回は、カメラマンへの依頼を決める前に必ず確認しておくべきポイントをまとめてご紹介します。

気になるカメラマンを見つけたら、6つの確認を

ネットで候補となるカメラマンを見つけたら、まずは次の6つの確認をしておきましょう。
後の失敗のリスクを大幅に減らすことができます。

  1. 撮影当日に2台以上のカメラを用意しているか
  2. 2つのメディア(SDカードなど)に同時記録ができるカメラを使っているか
  3. 1日1組限定の撮影か
  4. 担当カメラマン本人との打ち合わせはあるか
  5. 過去の持ち込みカメラマンとしての撮影件数
  6. 「一組の新郎新婦に納品された全データ」を見せてもらえるか

それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。

家族と記念撮影をしながら大笑いする新郎新婦

撮影当日に2台以上のカメラを用意しているか

アマチュア〜セミプロのカメラマンに多いのが、1台の高級機で撮影を行なっているケース。
もし結婚式の途中でカメラが壊れたら、撮影を続けることができません

プロにとっては大前提のことですが、必ず複数台のカメラを用意しているかを確認してください。

2つのメディア(SDカードなど)に同時記録ができるカメラを使っているか

プロ用の上級機は、2枚のSDカードをカメラに入れて同時記録ができるようになっています。
片方のカードが壊れても、もう一枚のカードに同じデータが残っているので、データが完全に消えるリスクを大幅に減らすことができるのです。

セミプロのカメラマンの中には一枚のカードにしか記録できない中級機以下のカメラを使っている場合もあります。
念のために「使用機材が複数のカードに同時記録できるものか」を確認しておきましょう。

1日1組限定の撮影か

1日に2組以上の結婚式撮影を受けているカメラマンだと、何らかのアクシデントで1件目の終わりと2件目の始まりの時間が重なった場合に一部の撮影を省略されてしまうことがあります。
最初から最後まできっちり撮影してもらうためには、1日1組限定の約束があると安心です。

担当カメラマン本人との打ち合わせはあるか

リクエストを伝えるだけでなく、あなたの結婚式への思いをくみとってもらうためにも、カメラマン本人との打ち合わせがあるか確認しておきましょう。

間に人をはさまずにカメラマン本人と打ち合わせをすることで安心して当日を迎えることができますし、心的な距離が縮まるので、当日にカメラの前でリラックスして笑えるようになります。

過去の持ち込みカメラマンとしての撮影件数

式場によっては、持ち込みカメラマンに非協力的だったり、撮影に必要な情報を共有してくれない場合もあります。
そのような状況の中でも、撮影に必要な交渉をしたり、初見の空間で撮影ポジションを臨機応変に判断するといった独特のスキルが持ち込みカメラマンには求められます。

これまでに持ち込みの立場でどの程度の撮影経験があるかを確認しておきましょう。最低50件程度の撮影経験があればOKです。

「一組の新郎新婦に納品された全データ」を見せてもらえるか

挙式の新婦入場の一連の写真

カメラマンのWebサイトやSNSで公開されているのは、大量の撮影データの中から選び出されたベストショット集です。
いいとこ取りの写真だけでは、本来の実力がどの程度なのかがわかりません

事前にカメラマンの本当の実力を知るために、「過去の撮影データの中で、一組の新郎新婦に納品された全てのデータ」を見せてもらってください。
例えば、カメラマンがある新郎新婦に400枚の写真を納品していたら、その400枚全てを見せてもらうのです。

全データをネット上に公開してもらうのは難しいので、カメラマンに直接会いに行って見せてもらいましょう。

依頼を決める前に、必ずカメラマンとの顔合わせを

ここまでお話してきた6つの確認がとれたら、顔合わせのお願いをしましょう。
カメラマンとの顔合わせの目的は、次の2つです。

  • 人柄・相性を確認する
  • たくさんの写真を見せてもらうことで、カメラマンの本当の実力を知る

くれぐれも顔合わせをせずに依頼を決めてしまわないように
ネット上で依頼を決めるというのは、「見学をせずに式場を決める」「試着をせずにドレスを決める」のと同じくらいにリスクが高いことだと考えてください。

人柄・相性を確認しよう

サイトに掲載されている写真がどんなに素敵でも、あなたがカメラマンの人柄を好きになれなければ、結婚式当日にカメラの前でやわらかく笑うことはできません
担当カメラマン本人と実際に顔を合わせて話す中で、相性を確認しましょう。

クリスマスのウェスティンホテル東京の階段でポーズ写真を撮る新郎新婦

ネットで公開されていない写真を見せてもらおう

お顔合わせの場で、そのカメラマンが過去に撮った写真を見せてもらいましょう。
繰り返しになりますが、見せてもらうのはカメラマンがセレクトしたベストショット集では意味がありません。
必ず「一組の新郎新婦に実際に納品された全ての写真」を見せてもらいましょう。

全データを見せてもらうことによって、そのカメラマンが「一つ一つの場面で色んな表情(微笑みと大笑いなど)を撮っているか」や「新郎新婦だけでなくご家族やゲストをどのくらい撮っているか」がわかります。

見せてもらう写真は、できるだけあなたの結婚式に近い雰囲気のものをリクエストしてください。
決まっている範囲でかまわないので、次の条件を伝えればカメラマンもデータを選びやすいです。

  • 会場の環境(広さ、外の光が入るかなど)
  • ゲストの人数や年齢層
  • 挙式の形式(キリスト教式 or 神前式)
  • 披露宴のプログラム
  • 写真で見てみたい演出

もしあなたの式場が持ち込みカメラマンの撮影を厳しく制限する場合は、必ず同じ制限の中で撮影した写真を見せてもらうこと。
例えばあなたの式場に「持ち込みカメラマンは挙式中はゲスト席から動かずに撮影」という厳しいルールがあるのなら、カメラマンに「これまでにゲスト席から撮った挙式写真を見せてください」とお願いしましょう。
チャペル内を自由に動きながら素敵な写真を撮るカメラマンが、ゲスト席での固定撮影でも同じくらいに魅力的な写真を残せるとは限らないからです。

(チャペル挙式のゲスト席での撮影については、↓の記事で詳しく解説しています)

結婚式の不安や演出のアイデアなどの相談に乗ってもらおう

結婚式についての不安や悩みなどを、式場関係者ではない第三者目線の外部カメラマンに相談できるのも、顔合わせのメリットです。
「フォトラウンドの時間が長いとゲストは退屈する?」「限られた時間でみんなが楽しめるゲームってない?」のように、抱えている不安があったら気軽に相談してみましょう。
カメラマンは結婚式当日に新郎新婦と終始一緒にいる数少ないスタッフなので、現場目線のアドバイスをもらえるはずです。

複数のカメラマンに会いに行って、異なる意見に触れよう

カメラマンとのお顔合わせの場ですぐに依頼を決めようとしないで、できるだけ複数のカメラマンに会いに行くことをお勧めします。
時間はかかりますが、カメラマンによって写真も人柄も価値観も大きく異なることがわかりますし、式場への交渉方法など役に立つ情報のストックを増やせます。

もし同じような条件のカメラマンで迷ったら、最終的には人柄で決めてOKです。
当日に会うのが楽しみになるようなカメラマンを選べば、きっとカメラの前にリラックスして立てるはずですよ。

余興なし歓談メインの披露宴をみんなに楽しんでもらうために

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

余興で盛り上がる披露宴も楽しいけれど、昔と比べると最近は「みんなとゆったり話せる時間をとりたい」という新郎新婦の考えから、歓談の時間をたっぷりとった披露宴が増えている気がします。

歓談多めの披露宴を予定している新婦さんがよく口にするのが、「ゲストにとって退屈な時間にならないか」という不安です。

そこで今回は、歓談メインの披露宴をお二人だけでなく、ゲストにもご家族にも楽しんでもらうためのポイントをまとめてお伝えします。

ゲストにとって近寄りやすい高砂とは?

披露宴の歓談中は、ゲストは自由に立ち歩いて大丈夫な時間です。
それでもゲストからすると、「今高砂に行って大丈夫かな?他のグループが動き始めるまで待とうかな」と高砂に向かうにはちょっとした勇気がいるようです。

特にホテルの大宴会場の高砂は、ゲスト席よりも高さがあり、豪華なお花で彩られています。
高砂は豪華になればなるほど、ゲストにとっては足を踏み入れるときの心理的なハードルがより高くなります

なので、もしゲストに高砂に気軽に来てもらいたいのなら、ゲスト席と同じ高さのシンプルな高砂をお勧めします。

ウェスティンホテル東京の披露宴会場ビクターズ

上の写真では、右手にある円卓が高砂です。
お花が飾られている他は、その高さも大きさもゲスト席とほとんど変わりません。
ゲストにとっては、壁を感じることのない立ち寄りやすい高砂といえます。

新郎とグラスを合わせるゲストたち

実際にこの披露宴では、ゲストが自席と高砂とを気軽に行き来して新郎新婦との歓談を楽しんでいました。
(この披露宴の様子は、↓のギャラリーページでご覧いただけます)

もしあなたの式場がもっとカジュアルな雰囲気なら、よりゲストが立ち寄りやすい高砂にすることもできます。

高砂の緑

上の写真のようにテーブルクロスを使わず、お花を正面ではなくテーブルの左右に配置すれば、より身近なイメージになります。

更にゲストとの距離を縮めるために、高砂自体をなくした人もいます。

ご親族テーブルで歓談する新郎新婦

上の写真の披露宴では、高砂の代わりに、各ゲストテーブルに新郎新婦の席を用意して、一緒にお食事をしながら歓談を楽しんでいました。

(この披露宴の様子は、↓の記事で詳しくご覧いただけます)

全てのゲストグループとバランスよく歓談するには?

歓談メインの披露宴をゲストが退屈に感じる一番の原因は、全てのゲストグループが公平に新郎新婦と歓談できるような配慮がされていないことです。
新郎新婦がAグループとばかり喋っていたら、Bグループのゲストは「なんだか退屈な時間だな…」と感じるのも無理はありません。

そこでここからは、新郎新婦が全てのグループのゲストとバランスよく歓談するためのポイントについてお話します。

高砂での歓談の盲点

歓談の時間になると、ゲストが次々と高砂にやってきてくれます。
この高砂での歓談では、各グループとバランスよく話す時間をとるのが意外と難しいです。
その理由は次の通り。

  • ゲストのグループによって、高砂の滞在時間が異なる
    (次のグループに気を遣って早めに切り上げるゲストもいれば、あまり気にせずに高砂で長々と歓談するゲストもいる)
  • 高砂から遠く離れた席にいるご親族が行き来しづらい

「みんなとたくさん話したい!」と思って高砂での歓談の時間だけを長めにとっても、終わってみたら一部のグループとばかり話してしまったということがあり得るんです

これらの不安要素を解消するためには、高砂での歓談とは別に「ラウンド」形式の歓談にも時間のゆとりをもたせておくのがポイントです。

ラウンド形式の歓談なら、全グループと均等に話せる

フォトラウンド中に男性ゲストと談笑する新郎新婦

ラウンドとは、新郎新婦がゲストテーブルに出向き、ご挨拶をして回るプログラムです。
その代表格がフォトラウンドと呼ばれる、各ゲストテーブルでの記念撮影。
「フォトラウンド=記念撮影のためだけの時間」と考えている人が多いのですが、実は全テーブルのゲストと歓談ができる貴重な時間でもあります。

この「ラウンド中の歓談」が「高砂での歓談」と大きく異なるのは、式場のスタッフが各ゲストテーブルでの歓談時間を客観的な目で区切ってくれるところ。
お二人が全てのテーブルのゲストと均等に歓談できるように、スタッフが頃合いを見て次のテーブルへの移動を促してくれます。

ラウンドで動くのは新郎新婦なので、ゲストは次に待っている他のグループに気をつかわずに、心置きなく歓談の時間を楽しむことができます。

家族と記念撮影をしながら大笑いする新郎新婦

高砂から離れた席にいるご家族・ご親族も、ラウンドの時間には他のゲストと同じようにお二人との歓談を楽しむことができます。

これらのメリットを踏まえて、高砂での歓談だけでなく、フォトラウンドの時間にもゆとりをもたせておくことをお勧めします。

中には「フォトラウンドに時間をかけると、待っているゲストを退屈させるのでは?」という声もありますが、心配しなくて大丈夫。
全てのテーブルのゲストが同じようにゆったりとお二人との歓談を楽しめれば、ちょっとした待ち時間のことなんてそう気にはなりません。

(フォトラウンドについては、↓の記事で詳しく解説しています)

歓談以外のプログラムはどの程度必要?

これまでに私が撮影してきた歓談メインの披露宴では、プログラムを入れるとしても「乾杯」「ケーキカット」「ゲストのスピーチ」「プロフィールムービー」「テーブルインタビュー」「ご両親への手紙・記念品贈呈」くらいという人が多いです。
みんなと言葉を交わす時間を大切にしたいのなら、間延びを心配してあれこれプログラムを詰め込む必要はありません

テーブルインタビューは、スピーチよりも会場全体で楽しみやすい

テーブルインタビューとは、各テーブルのゲストに司会者がインタビューをし、新郎新婦との思い出を聞かせてもらうというもの。
一人のゲストが最初から最後までお祝いの言葉を述べるスピーチと比べると、ゲストの負担はだいぶ軽くなります。

新婦を笑顔で見つめながら思い出を語る女性ゲスト

テーブルインタビューは司会とゲストとのキャッチボール形式になるので、会場全体で楽しむ空気になりやすいです。

ゲスト同士の距離を近づける工夫

拍手を受けるダンサー

披露宴の余興には、場を盛り上げるだけでなく、会場内のゲスト同士の距離を近づける効果もあります。
例えばダンスの余興をすれば会場が一体となって手を打ってくれますし、観ている方も「新郎新婦にはこんな友達がいるんだ」と知ることができます。

余興のない披露宴でゲスト同士を無理に接触させる必要はありませんが、さりげなくお互いを知るためのひと工夫をしてあげることで、ゲストにより楽しんでもらえた例もあります。

新郎新婦によるゲスト紹介

少人数のアットホームな披露宴でお勧めなのが、新郎新婦によるゲスト紹介。一人一人のご親族やゲストを、新郎新婦がマイクで紹介するプログラムです。
お話するのは、その人柄・思い出など何でも構いません。
新郎新婦の口から紹介されるだけで親近感が増すのか、その後のちょっとした空き時間に異なるグループのゲスト同士の交流が生まれることもあります。

席次表に紹介コメント

ゲストの人数が多いと、新郎新婦がゲスト全員を紹介する時間はとてもとれません。
それでもお互いを少しでも知ってほしいということで、席次表の中に各ゲストの紹介コメントを加えた人もいました。
例えば、「見た目は怖いが実は優しい父」のような微笑ましいものから、「クールな松岡修造」「美味しいラーメン屋はこの男に聞け!」のように、会ってみたい、話してみたいと思わせるような紹介まで、その内容は様々。
人数分のコメントを考えるのは大変ですが、ゲストが席次表を眺める時間にちょっとした楽しみを加えることができます

歓談メインの披露宴は、写真的につまらなくなる?

家族と歓談して大笑いする新郎新婦

当日が近づくにつれて、「絵になる場面が少なく、つまらない写真になるのでは?」と不安になる人もいるようです。

余興のない披露宴の写真を赤の他人が見たら、確かにつまらないと感じるかもしれません。
絵になる派手な余興の方が、SNS映えはするでしょう。

でも、ゲストとの触れ合いの時間を大事にしようとしている花嫁さんの多くは、そんな写真を求めているのではない気がするんです。

あなたと言葉を交わして笑っている友達の表情。
遠くから来てくれたおじいちゃんの笑顔。

他人にはその価値がわからなくても、ご本人にとってはきっと「意味のある写真」になると思いますよ。

歓談多めの披露宴でのカメラマン選び

最後に、歓談多めの披露宴を魅力的な写真に残してくれるカメラマンの選び方についてお話しします。

カメラマンの本当のスキルを事前に知るために

まず大前提として、カメラマンのWebサイトやSNSにどんなにたくさん素敵な写真が並んでいても、絶対にネット上で依頼を決めないこと。
ネット上に掲載されている写真はカメラマンがセレクトしたベストショット集なので、本来の実力以上の印象を与えることが多いからです。

依頼を決める前にカメラマンに会いに行って、「過去に撮った歓談メインの披露宴写真」をたっぷりと見せてもらいましょう。
そのときはカメラマンが選んだベストショット集ではなく、「一組の新郎新婦に納品された全データ」を見せてもらうこと。
例えば、カメラマンがある新郎新婦に400カットの写真を納品していたのなら、その400カットの写真全てを見せてもらうのです。
この全データの確認には、次のメリットがあります。

  • 美化されていないありのままのカメラマンのスキルを把握できる
  • メインプログラムの合間に、カメラマンがどんな光景に目をとめているかがわかる
  • 新郎新婦だけでなく、ご家族やゲストをどれくらい撮っているかがわかる

写真を見るときには、新郎新婦やゲストが「カメラを意識せずにどれだけ自然な表情でいるか」もチェックしておきましょう。
余興で盛り上がっている会場ではカメラマンの動きが目立たなくても、穏やかな歓談の場では「撮られてる…」という意識が強まることがあります。
「なるべく意識させずに新郎新婦とゲストの自然な表情を撮る力」は、歓談メインの披露宴におけるカメラマン選びの大切なポイントです。

写真内のクレジットが目立たないカメラマンを選ぼう

もし私がカメラマンを探すとしたら、自分の写真の中に「大きく名前(クレジット)を入れている人」は選びません
無断転載を防ぐためにクレジットを入れるにしても、さりげない大きさにとどめている人がいい。

例として、クレジット有無の2枚の写真を見比べてみましょう。

ヒルトン東京でお母さんと手を取り合う新婦

まずはクレジットなしの写真。
披露宴後に、新郎のお母さんと手をとりあう新婦さんの写真です。

お母さんと手を取り合う新婦 クレジット入り

こちらは大きなクレジット有りの写真。
写真の中の光景よりも、撮影者の名前の方が強く主張してきます。

クレジットの目立つ写真からは「写真の中の光景を尊く思う気持ち」が感じられず、「これは俺が撮ったんだぞ」という自己アピールが先立っている印象を受けてしまうんです。

私が好きなウェディングフォトグラファーに、Kevin Mullins(ケヴィン・ムリンズ)という人がいます。
この人は、「できるだけ会場のゲストに溶け込み、撮られていることを意識させずに自然な表情を残すこと」を大切にしているカメラマンです。

ケヴィン氏のサイトを見てみると、彼の写真にもクレジットは入っています。
でも、その大きさは「よく見たら名前があった」という程度のもの。
このさりげなさは、写真の中の自分の存在をなるべく目立たせたくないという思いの表れでしょう。

撮り手のことよりも「写真の中のふとした瞬間の光景、そこに映っている人の感情」に思いを馳せてほしい
あなたがそんなカメラマンに出会えることを願っています。

100カットじゃ足りない?カット数別に写真を見比べてみよう【撮影プランの選び方】

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

多くの式場では、撮影プランは「100カットで10万円」「400カットで20万円」のように、カット数ごとに分かれています。

400カットと言われて、その写真の量をうまくイメージできますか?
100カットで十分なのか、足りないのかがよくわからない」という人の方が、きっと多いですよね。

そこで今回は、過去に私が撮った結婚式の写真を「100カットプラン」と「400カットプラン」にあてはめるとどうなるのか、見比べてみましょう。

プラン選びに迷っている人は、一つのイメージとして役立ててください。

実際の私の撮影ではカット数によるプラン分けはしておらず、お渡しする写真は800〜1000カットになることが多いです。今回の内容はあくまでも、ウェディング業界で一般的なカット数をイメージしてもらうために、私の写真をセレクトしたものです。

100カットの写真と400カットの写真を見比べてみよう

それではさっそく、結婚式の写真を「100カット」と「400カット」にセレクトしたものを見比べてみましょう。
といっても実際に400カット全ての写真を見るのは大変なので、ここでは場面ごとに「それぞれのカット数だとどんな写真を撮ってもらえるか」を見ていきます。

披露宴入場シーン(100カットの場合)

100カットプランの場合、入場シーンの写真は下の「披露宴会場を歩く新郎新婦」の1枚のみとなります。

披露宴会場に入場する新郎新婦

披露宴入場シーン(400カットの場合)

今度は400カットプランの写真を見てみましょう。
100カットプランと比べてもらえる写真の量が4倍になると、同じ入場シーンでも写真のバリエーションが増えてイメージがガラッと変わります

※ 新たに増えた写真には青いフレームをつけています。

ヒルトン東京で披露宴の入場を待つ新郎新婦の後ろ姿

こちらは新たに加わった写真。
入場を待つ2人の後ろ姿。

披露宴会場の扉前で振り返る新郎新婦

カメラを振り返っての1枚も。

披露宴会場に入場する新郎新婦の後ろ姿

こちらは扉のオープン直後に後ろから撮った写真。

披露宴会場に入場する新郎新婦

こちらは100カットプランと同じ、入場する新郎新婦の写真です。

このように、カット数が増えるとプログラムの真っ最中だけでなく、そこに至るまでの様子も残せることがわかりますね。

ゲストのスピーチ(100カットの場合)

次に、ゲストによるスピーチの場面を見比べてみましょう。
まずは100カットプランから。

ホテルニューオータニアーチェロでスピーチをするゲスト

まずはスピーチをするお友達の写真。

ホテルニューオータニアーチェロでスピーチに耳を傾ける新婦

次にスピーチに耳を傾ける新郎新婦の写真です。
100カットプランだと、スピーチ中の写真はこの2枚のみです。

ゲストのスピーチ(400カットの場合)

続いて400カットプランの写真を見てみましょう。

ホテルニューオータニアーチェロでスピーチをするゲスト

ホテルニューオータニアーチェロでスピーチに耳を傾ける新婦

ここまでは、100カットプランと同じですね。

友人スピーチで笑う新婦

先ほどの写真とアングルは同じですが、より楽しそうに笑った瞬間の写真も追加されました。

スピーチの内容を忘れてしまう女性ゲスト

スピーチ中にど忘れをして、「あんなに練習したのに…」とつぶやく女性ゲスト。

笑う男性ゲスト

ほのぼのとしたスピーチの空気に頬のゆるんだ男性ゲストの姿も。

このようにカット数に余裕があると、一つのプログラム中でも様々な表情を残してもらえたり、想定外のちょっとした出来事の写真も撮ってもらえます

フォトラウンド(100カットの場合)

最後にフォトラウンド(各卓写真)の場面を見てみましょう。
フォトラウンドとは、披露宴で新郎新婦がゲストテーブルを順番にまわって記念写真を撮るプログラムです。
今回は全テーブルではなく、3テーブルに絞ってご紹介します。

まずは100カットプランの写真を見てみましょう。

ウェスティンホテル東京のビクターズでのフォトラウンド

男性ゲストとの記念写真

女性ゲストとの記念写真

このように100カットプランの場合は、カメラ目線の記念写真のみになることが多いです。

フォトラウンド(400カットの場合)

次に400カットプランの写真を見てみましょう。

ウェスティンホテル東京のビクターズでのフォトラウンド

まずはカメラ目線の記念写真。
この写真は、100カットプランと同じものです。

笑顔で新婦を見上げる女性ゲスト

こちらは新たに追加された写真。
記念撮影直後に表情がゆるんだゲストの姿です。

男性ゲストとの記念写真

続いてのテーブルでの記念写真。

男性ゲストと歓談する新郎

これも新たに追加された写真。
お友達に囲まれて嬉しそうな新郎さん。

女性ゲストとの記念写真

カメラ目線の記念写真だけでなく…

記念写真の合間に大笑いする新郎新婦とゲスト

撮影中につい吹き出してしまった瞬間の写真も増えました。

このようにカット数が増えると記念撮影だけでなく、合間の様子もよくわかりますね。

カット数の少ないプランでは、楽しそうな大笑いの写真を残しにくい

先ほどのスピーチの場面でご紹介した、次の2枚の写真をもう一度見てみましょう。

ホテルニューオータニアーチェロでスピーチに耳を傾ける新婦

こちらは100カットと400カットプランの両方に含まれていた写真。

友人スピーチで笑う新婦

そしてこちらは100カットプランにはなく、400カットプランで新たに追加された写真です。

これを見て、「100カットプランには楽しそうな大笑いの写真を入れずに、軽く微笑んでる写真を選んでいるのはどうして?」と疑問に思う人もいるでしょう。

女性(新婦さん)にとって、自分が大笑いしている写真は好みがはっきり分かれます。
「楽しい時間が思い出せて嬉しい」という人だけでなく、「大笑いをしている自分の写真はちょっと恥ずかしくて人に見せたくない」という人も意外と多いんです。

微笑んでいる写真と大笑いの写真の両方を残せれば一番いいのですが、100カットという限られたカット数の中では1場面ごとに色んな表情の写真を残す余裕はありません。
「どちらか一つを選ばなければならないなら、大笑いよりも微笑みの写真の方が無難」とカメラマンは考えるわけです。

カット数を増やしたところで意味がないケースとは?

ここまでの比較で、カット数に余裕があると「プログラム前後の様子」や「様々な表情」の写真をより多く残せることがわかりました。

ただし、これはあくまでも私が撮った場合の話です。

あなたが依頼するカメラマンが「とにかく新婦の美しい姿を1枚でも多く撮ってあげたい」と考える人なら、カット数と共に増えていくのは主役の絵になる写真です。

これは、どちらが正しいという話ではありません。
大事なのは、あなたが撮ってほしいものとカメラマンが撮っているものがきちんとかみ合っているかどうか。
そこが食い違っていると、どんなにカット数を増やしても満足の写真にはなりません。

予算の都合で少ないカット数を選ぶ人は、カメラマンのセレクトの傾向をチェックしておこう

カット数が多い方がいいのはわかっていても、予算の都合で少ないカット数のプランを選ぶ人もいるかと思います。

ここまでの写真の比較で見てきたように、カット数の少ないプランでは1場面ごとに様々な表情の写真を残してもらうことは難しいです。

写真をもらってから後悔することのないように、事前にカメラマンによる写真のセレクトがあなたの好みとマッチしているかをチェックしましょう。

具体的なチェック方法ですが、「同じカメラマン」が撮った「同じプラン」の写真を事前に全て見せてもらいましょう
例えば100カットプランを検討している人は、あなたの担当カメラマンが過去に撮った1件の結婚式の100カットの写真全てを見せてもらうこと。
その上で感じた不満があれば、「もっとゲストの様子を撮ってほしい」「すました顔より、もっと楽しそうな表情を残してほしい」と要望を具体的に伝えて、自分の好みに寄せてもらいましょう。

フォトラウンドの不安をまとめて解消!【時間が足りない?ゲストは退屈?】

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

「フォトラウンド」とは、披露宴で新郎新婦がゲストテーブルを順番にまわりながらグループごとに記念撮影をするプログラムです。
全てのゲストと写真を残せるのは魅力的ですが、所要時間の長さや演出の形に不安を感じる人もいるようです。

そこで今回は、フォトラウンドについての疑問にまとめてお答えしていきます。

待ってるゲストは退屈?

ゲスト席にやってきた新婦を見て笑う女性ゲスト

「フォトラウンドの待ち時間が退屈だった」というゲストの声は、これまでにほとんど聞いたことがありません。
それよりも多いのが「新郎新婦と全然話せなかった」という不満です。

「フォトラウンド=記念撮影」というイメージが強いと思いますが、全てのテーブルのゲストと言葉を交わせる貴重な時間でもあるんです。

ゲストを待たせないように各テーブルを次々と移動するよりも、撮影と共に歓談をゆったりと楽しむ時間も確保した方が、お祝いに来てくれたみんなも喜んでくれるのではないでしょうか。

(ゲストとの歓談については、↓の記事で詳しく解説しています) 

ラウンドの時はゲストにプチギフトを渡した方がいい?

ガーデンシティ品川の披露宴でゲストと歓談する新婦

おひらき後のお見送りでプチギフトを渡す予定なら、ラウンド時のプチギフトは用意しなくても大丈夫です。
これまでたくさんのフォトラウンドを撮ってきましたが、プチギフトのあるフォトラウンドの方が少数でした。

「一人一人のゲストに何らかの形でお礼を伝えたい」という人は、テーブルをまわりながらその気持ちを言葉で直接伝えるだけで十分だと思いますよ。

ポーズやアイテムがないとつまらない?

ノリのいい人だけでなく色んなタイプのゲストがいることを考えると、シンプルな記念写真の方が無難です。

もしポーズカードや撮影アイテムを使いたいのなら、親族のように世代が離れているゲストのことも忘れずに。無理に全テーブルで統一する必要はありません。

フォトプロップスなどのアイテムを使うと、顔が隠れてしまうことがあります。
念のため、アイテム有り無し両方の写真を撮ってもらいましょう

キャンドルリレーとフォトラウンドを同時にやりたい。暗いと撮影は難しい?

キャンドル系の演出とフォトラウンドを同時進行する場合には、会場内は暗転したままではなく、記念撮影時にのみ明るくなることが多いです。

キャンドルの雰囲気を壊さないように暗いままでも撮れないことはないのですが、新郎新婦やゲストの移動に危険が生じるのでお勧めしませんし、会場がそれをさせないでしょう。

お色直し前と後、どちらでやるべき?

お色直し後のフォトラウンドが一般的ですが、お色直し前の衣装で撮りたければもちろんそれもOKです。

どちらにするか迷っている人は、「披露宴の前半と後半それぞれに、ゲストとの歓談の時間がどれくらいあるか」を考えてみましょう。
フォトラウンドだけでなく、歓談の時間にもゲストとの記念撮影はできるからです。

披露宴前半の歓談は多め、後半は少なめなら、フォトラウンドはお色直し後にした方が、お色直し前後の衣装での記念写真を多くのゲストと一緒に撮りやすいです。

フォトラウンドの所要時間を短くする方法はない?

フォトラウンドの一番のネックが所要時間です。テーブル数によっては、30分以上かかることも珍しくありません。

「他の余興の関係で時間が限られている。でもどうしてもフォトラウンドをやりたい!」という人のために、所要時間を短縮する方法をご紹介します。

複数のテーブルを一度に撮る

「1テーブルごとの撮影」にこだわりがないのであれば、まとめられるグループを一度に撮影することで時間を短縮できます。
例えば、「高校の友人グループ」が2卓に分かれている場合に、撮影のときだけどちらかのテーブルに集まってもらって1度の撮影で済ませるという方法です。

式場スタッフによるゲストの誘導が時間短縮のカギになるので、必ず事前にまとめたいグループを式場に伝えておきましょう。

くれぐれもゲストの気持ちをよく考えて判断してください。無理にまとめると、「いつも一緒だった仲良しグループだけで撮りたかったのに…」と不満を感じるゲストもいるかもしれません。

ゲストのカメラでの撮影を制限する

フォトラウンド中はプロカメラマンのみの撮影とし、ゲストのカメラでの撮影をご遠慮いただく方法です。「各テーブルごとにゲストのカメラは一台のみ撮影OK」というパターンもあります。
ゲストのカメラでの撮影を制限する場合は、フォトラウンド開始前に司会からアナウンスしてもらいましょう。

【写真で解説】ウェスティンホテル東京のロケーション撮影スポット

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

今回は、ウェスティンホテル東京でのロケーション撮影(ポーズ写真)についてお話しします。
「定番スポットをどのように回っていくか」を順番に写真で解説していくので、ぜひ参考にしてください。

(お支度・親族紹介・挙式・ホースパレードの流れは、↓の記事で解説しています)

結婚式のロケーション撮影とは?

ウェスティンホテル東京で移動中の新郎新婦

ロケーション撮影とは、結婚式当日にホテル内のスポットをまわりながら撮る新郎新婦のポーズ写真です。
写真室でのカチッとしたポーズ写真が「フォーマル撮影(型物撮影)」と呼ばれるのに対して、各スポットを移動しながら撮るポーズ写真を「ロケーション撮影」と呼びます。

ウェスティンホテル東京のロケーション撮影のタイミング

ウェスティン東京でのロケーション撮影のタイミングは、次の2つです。

  1. 挙式前(お支度のすぐ後)
  2. 披露宴おひらきの後

お色直し前の衣装(白のドレスなど)での写真は挙式前に、お色直し後の衣装(カラードレスなど)は披露宴おひらき後に撮れるということです。

挙式前のロケーション撮影

ウェスティンホテル東京では、お支度ができたらまずは写真室でポーズ写真を撮り、その後にロケーション撮影が始まります。
写真室でのポーズ写真をホテルに依頼していない場合は、お支度完了後にそのままロケーション撮影スタートとなります。

披露宴おひらき後のロケーション撮影

ウェスティンホテル東京地下でのポーズ写真

披露宴がおひらきとなり、ゲストのお見送りが落ち着いたらポーズ写真を撮ることができます。
披露宴の中座後、お色直しが完了したタイミングで撮ることもあります。

ウェスティンホテル東京のロケーション撮影の基本ルート

ウェスティン東京には、ロケーション撮影の基本的なルートがあります。

  1. 2階ドーム前
  2. 2階大窓前
  3. 大階段
  4. 1階ロビー中央

このルートのままで良さそうなら、ホテルの介添え(アテンド)さんに案内を任せてOKです。
もし他の場所でも撮りたいなら、事前にホテル・カメラマンに相談しておきましょう。

※この記事の公開後に基本ルートが変わる可能性もあるので、ホテルとの打ち合わせのときにロケーション撮影のルートを確認しておくと安心です。

ここからは各撮影スポットを順番に写真で見ていきましょう。

2階ドーム前

ウェスティンホテル東京ドーム前でのポーズ写真

ロケーション撮影は2階からスタート。
まずはドーム(丸い天井)が見えるスポットでパシャリ。

このドーム前に限らず、ロケーション撮影の各スポットは新郎新婦以外のゲストも自由に行き来できる共有スペースです。
なので撮影中にゲストとばったり鉢合わせてしまうことがよくあります
中には「挙式まではゲストに姿を見られたくない」という人もいるかもしれませんが、そうすると絵になる場所でのロケーション撮影がほぼ難しくなります。

ドーム前での撮影が終わったら、2階の大窓(トイレのそば)に移動します。

2階大窓前

ウェスティンホテル東京の大窓に立つ新婦

2階の大窓前にて。
ウェティン東京は、チャペルにも地下の披露宴会場にも外の光が入らないので、この大窓前は貴重な撮影スポットです。

大窓での撮影が終わったら、1階につながる大階段に移動します。

大階段

ウェスティン東京大階段でのポーズ写真

ウェスティンホテル東京のメイン撮影スポットともいえる大階段。
ポーズを変えて色んな写真を撮りながら1階におりていきます。

新婦さんはヒールの高い靴をはいていることが多いので、階段での移動はあわてずにゆっくりと。
ブーケを新郎さんに持ってもらえば、両手が空いて少し楽になります。

ウェスティンホテル東京の大階段での新婦の後ろ姿

ドレスの後ろ姿もここで撮っておきましょう。

ウェスティン東京階段の踊り場でのポーズ写真

階段途中の曲がり角に立った新郎新婦を2階から撮っています。
上の写真のように、1階のロビー中央には大きなお花が飾られていることが多いです。

ウェスティンホテル東京の階段で笑う新郎新婦

クリスマスシーズンになると、大階段もクリスマス一色になります。

階段での撮影が終わったら、1階のロビーに向かいます。

1階ロビー中央

ウェスティンホテル東京のクリスマスツリー前で記念撮影をする新郎新婦

ロビー中央には普段はお花が飾られていることが多いのですが、クリスマスシーズンには大きなツリーが飾られています。

ここまでが1回目のロケーション撮影の基本ルートです。
次に2回目のロケーション撮影(披露宴後)を見ていきましょう。

披露宴後のロケーション撮影について

披露宴後にゲストのお見送りが落ち着いたら、お色直し後の衣装でポーズ写真を撮ることができます。
撮影場所は、披露宴会場のあるフロア内となることが多いです。
もし他のスポットを希望するなら、他の新郎新婦とのバッティングを避けるために、ホテルに事前相談をしておきましょう。

ウェスティンホテル東京のエレベーターホールでポーズ写真を撮る新郎新婦

22階のビクターズで披露宴を行った新郎新婦。
同じ22階のエレベーターホールで撮っています。
『桜』『楓』など地下の披露宴会場の場合も、会場のあるフロアで撮ることが多いです。

客室でのポーズ写真

ウェスティンホテル東京の客室のソファーでポーズ写真を撮る新郎新婦

結婚式当日の夜にホテルに泊まるなら、披露宴おひらき後にお部屋でも写真を撮ることができます。

前日の夜に宿泊して、当日朝にお支度をそのままお部屋で行う場合(ホテルのブライズルームを使わない場合)は、そのタイミングでお部屋でのポーズ写真を撮ることもできますが、出発の時間は動かせないので時間に余裕をもっておいた方がいいです。

ポーズ写真のリクエストには優先順位をつけておこう

ロケーション撮影でのポーズ写真についてリクエストカットがたくさんある場合は、事前に優先順位をつけてカメラマンに伝えておきましょう。

お支度が予定より長引いて挙式前のロケーション撮影の時間が短くなったり、披露宴が延びたためにおひらき後のポーズ写真の時間が十分にとれなくなってしまうことは意外と多いです。
限られた時間を有効活用するために、複数のリクエストの中でも「これだけは絶対に撮りたい!」というものを絞っておくことをオススメします。

さて、今回はウェスティンホテル東京でのロケーション撮影についてお話ししてきました。

同じスポットでもカメラマンによって撮れる写真はガラリと変わるので、依頼を決める前に写真をたくさん見せてもらって好みに合うカメラマンを慎重に選んでくださいね。

(↓ウェスティンホテル東京のフォトギャラリー)

【写真で解説】ホテルメトロポリタンエドモントの神前式

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。
今回は、ホテルメトロポリタンエドモントの神前式をご紹介します。
式の流れを写真で追いながら、新郎新婦の動きを一つ一つご説明していきますね。

(チャペルでの挙式については、お支度完了からの流れと一緒に↓の記事で解説しています)

神前式中の新郎新婦とカメラマンの立ち位置

まず最初に、挙式中の新郎新婦とカメラマンの基本的な立ち位置を見てみましょう。

ホテルメトロポリタンエドモントの神殿

上の写真のように、神殿中央の2つのイスの辺りが新郎新婦の基本的な立ち位置になります。
玉串奉奠(たまぐしほうてん)のときには、神前のすぐそばまで二人で進みます。
後ほど写真で詳しくご紹介しますね。

カメラマンは、挙式中に神殿内を自由に動くことはできません
神殿の左前方での固定撮影となります。
持ち込みカメラマンの私だけでなく、ホテル専属のビデオカメラマンも同じ位置で撮っていたので、持ち込みならではの撮影制限というわけではなさそうです。
挙式の中で、指輪交換のときだけはカメラマンは神殿中央に移動して向かい合う新郎新婦を撮ることが許されます。

リハーサル

挙式本番の前にリハーサルを行います。
入場から退場までの一連の流れを確認します。

「お酒が飲めないんだけど、三三九度のときはどうしたらいいだろう?」など、不安なことがあればこのタイミングでホテルスタッフに確認しておきましょう。

神前式のリハーサル

神殿が空いていれば、実際に挙式会場でリハーサルをします。
他の人の挙式本番と時間が重なっていたら、別室でのリハーサルになるかも。

誓詞奉読の練習をする新郎新婦

誓詞も実際に声に出して練習します。

誓詞の文面

文面はこんな感じ。
紙の左端には新郎新婦の名前が入ります(上の写真では消しています)。

神前式の流れ

ここからは、挙式本番の流れを写真で見ていきましょう。

入場

神殿に入場するご親族たち

挙式が始まる前に、次の順番で神殿に入ります。
1. ご家族
2. その他のご親族
3. ゲスト

神殿に入場する新郎新婦

ゲストが席についたら神前式が始まります。
新郎新婦は神殿後方から二人並んで入場します。

一礼する新郎新婦

神殿後方で一礼。

神殿に入場する新郎新婦

神殿前方のイスがあるところまで進みます。

このあと斎主によるお祓いなどの儀式が行われますが、その間は一切の撮影が禁止となります。
メトロポリタンエドモントに限らず、その他の会場の神前式でも一般的な撮影ルールです。
新郎新婦による玉串奉奠(たまぐしほうてん)からは、再び撮影OKになります。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)

玉串奉奠をする新郎新婦

玉串を受けとったら、神前に進みます。

玉串を回転させて向きを変える新郎新婦

最初は枝の根本は自分の方に向いているのですが、これをグルリと180度回転させて、枝の根元が神前の方を向くようにしてから供えます。

玉串を神前にお供えする新郎新婦

お供えのタイミングはなるべく二人でそろえた方が綺麗です。

玉串奉奠の手元アップ

上の写真はリハーサルのときに撮ったアップ写真です。
このように、枝の根本を自分の体と反対側(神前側)に向けてお供えします。

神前に一礼する新郎新婦

お供えしたら礼をして…

手を打つ新郎新雨

手を打って…

一礼する新郎新婦

再び一礼。

誓詞奉読(せいしほうどく)

誓詞奉読をする新郎新婦

誓詞を読み上げます。
神様に誓いの言葉を述べる儀式です。

指輪交換

神前式での指輪交換

新郎新婦は向かい合い、指輪交換をします。
まずは新郎から新婦へ。
スッと入らないときは無理のないところまで相手にやってもらい、あとは自分で指の根本まで押し込んでもOKです。

カメラマンはこの指輪交換のときだけ、神殿の中央の辺りに移動しての撮影が許されます。

新郎に指輪をおくる新婦

続いて、新婦から新郎へ。

三献の儀(三三九度)

神前式の三三九度

新郎新婦は元の席に戻り、盃(さかづき)にお神酒を注いでもらいます。
まずは新郎から。

盃を傾ける新郎

口元へ運んだらいきなり飲まず、まずは軽く盃を傾けます。

お神酒を口に運ぶ新郎

最後に盃をグッと傾けて、お神酒を口に運びます。

お神酒を口に運ぶ新婦

続いて新婦さんも。

親族盃の儀(しんぞくはいのぎ)

ゲストの盃に注がれるお神酒

続いてご親族やゲストの盃にもお神酒が注がれます。

お神酒を口に運ぶ新郎新婦とゲストたち

全員で一緒にお神酒を口に運びます。

媒酌人による玉串奉奠

両家代表の玉串奉奠

両家代表者は玉串を受けとり、神前に進みます。

玉串を神前にお供えする両家の代表

先ほどの新郎新婦の玉串奉奠と同じ動作で神前にお供えします。

全員で神前に一礼

最後に斎主による儀式があり、挙式は結びとなります。

退場する新郎新婦の後ろ姿

新郎新婦は二人一緒に退場します。

一礼する新郎新婦

神殿後方で立ち止まって振り返り一礼、その後神殿の外に退場します。

ここまでが神前式の主な流れです。
「本番までに全部覚えられるかな…」と心配になるかもしれませんが、流れや動作を無理に頭につめこもうとしなくて大丈夫です。
挙式の本番中は、常にそばにいるスタッフが次の動きを小声で教えてくれます。
リハーサルのときに玉串をお供えする動作だけ覚えておけば、あとは何とかなります。

動きが止まったり間違ったりしてもそんなに不自然には見えないので、安心して挙式を迎えてください。

(今回の結婚式のフォトギャラリーはこちら↓)

友人として持ち込んだカメラマンが撮れる写真と撮れない写真

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

たとえ持ち込み禁止の式場であっても、カメラマンを友人の一人として招待することによって、結婚式を撮影してもらうことができます。

自分で見つけたお気に入りのカメラマンに撮ってもらえるのは大きなメリットですが、友人としての持ち込みカメラマンには「通常の撮影と比べて行動範囲や撮影内容が限られる」というデメリットもあります。

そこで今回は、友人としての持ち込みカメラマンが「撮れるもの」と「撮れないもの」とをまとめてお伝えします。

カメラマンを友人として持ち込むときの撮影ルール

チャペルで向かい合う新郎新婦

持ち込み禁止の式場に友人として持ち込んだカメラマンは、式場内を自由に動きまわることができません。
他のゲストが立ち入り禁止の場所には、友人としてのカメラマンも入ることができないのです

細かいルールは式場によって異なりますが、一般的には次のような制限になることが多いです。

撮影内容 撮影の可否
お支度シーン
ロケーション撮影
(ポーズ写真)
受付
親族紹介
挙式リハーサル
挙式
※ゲスト席から動かずに
全員集合写真
披露宴
会場内を自由に動きながら撮影OK

つまり挙式・披露宴の写真はある程度撮れるけど、その他の場面の写真はほとんど撮れないということになります。

友人としての持ち込みカメラマンでは撮れない写真

ここからは友人としてのカメラマンでは撮ることのできない写真を、一つずつ詳しく見ていきましょう。

ブライズルームでのお支度写真

リップを塗る鏡越しの新婦

新郎新婦のお支度部屋であるブライズルームにゲストは入れないため、お支度シーンの撮影は難しいです。

ロケーション撮影(ポーズ写真)

ヒルトン東京のクリスマスツリー前の螺旋階段でのロケーション撮影

ロケーション撮影とは、式場内の絵になるスポットを回りながら撮影する新郎新婦のポーズ写真です。
ロケーション撮影をするためには、式場に撮影のための時間と場所を確保してもらう必要があります。
この撮影も、ゲストカメラマンの立場では難しいでしょう。

親族紹介

TKPガーデンシティ品川での親族紹介

親族紹介は、新郎新婦と両家親族によって行われます。
ゲストは立ち入ることができません。

挙式リハーサル

ウェディングキスのリハーサルで笑う新郎新婦

挙式リハーサルに参加するのは、新郎新婦と両家のご両親、リングガールなどのお手伝い役の人のみです。
ゲストカメラマンの同席・撮影は難しいでしょう。

新郎に指輪をはめる新婦の手元

このような手元アップの写真もリハーサルのときに撮影することが多いため、ゲストカメラマンでは撮ることができません。

全員集合写真

アーフェリーク白金の披露宴会場での集合写真

集合写真も、場所・時間の確保という点で式場の協力が不可欠な撮影です。
ゲストの立場では撮らせてもらえないことが多いです。

友人としての持ち込みカメラマンでも撮れる写真

次に、友人としてのカメラマンでも撮ることのできる写真を詳しく見ていきましょう。
ゲストの立ち入り・撮影がOKの場所であれば、友人としての持ち込みカメラマンも撮影ができると考えてください。

受付

受付の様子

受付が始まったらその様子を撮ることができます。

ウェルカムスペースの様子

アルカンシエル南青山でのゲスト待合室にやってきた女性

受付後にウェルカムスペースでくつろぐゲストの様子も撮影OK。

飾られた写真を見て笑う男性ゲスト

飾られた新郎新婦の写真を眺めるゲストのこんな表情も。
もちろんウェルカムボードなどのアイテム類も自由に撮影OKです。

挙式

バブルシャワーでチャペルを退場する新郎新婦

挙式中は他のゲストと同じく「席から動かない」という条件付きで撮影OKです。

↓の記事では、挙式で「ゲスト席から動かずに撮影した写真」と「自由に動きながら撮った写真」がどのくらい違うのかを場面ごとに比べて解説しています。

フラワーシャワー

挙式後に別の場所に移動してのフラワーシャワーやブーケトスなどのアフターセレモニーがある場合は、自由に動きながらの撮影OKです。

披露宴

多くの式場では、披露宴中は自由に動きながらの撮影OKです。

いくら友人とはいっても、カメラマンの動きや装備はプロそのものなので、式場スタッフは「あなた本当にゲスト?業者じゃないの?」という疑いの目でカメラマンを見ています。
それでも、立ち歩きながら写真を撮っているゲストは他にもチラホラいるので、カメラマンの動きだけを厳しく制限するのは難しいようです。

お見送り

送賓中に笑う新郎新婦と両親

披露宴おひらき後のお見送りの様子も撮影OK。

一緒に写真を撮れていないご親族やお友達がいたら、(式場からは急かされますが)このタイミングでカメラマンに撮ってもらいましょう。

友人としての持ち込みカメラマンが撮った写真を見てみよう

ここまでのお話を踏まえて、「結局友人としてカメラマンを持ち込んだらどれだけの写真が撮れるの?」という疑問にお答えします。

↓の記事では、これまでに私が友人としての持ち込みで撮影した結婚式の写真を2件ご紹介しています。

それぞれの結婚式の中で、友人としてのカメラマンがどんな動きをしてどんな写真を撮っているかを時系列順に詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

持ち込みカメラマンの選び方

外部のカメラマンの中には、プロだけでなくアマチュア〜セミプロも混在しているので、サービス内容もスキルも様々です。
そんな中で、少しでも失敗のリスクを回避するための方法を下の記事にまとめています。

ゲスト席から動かずにチャペル挙式をどこまで撮れる?友人としてのカメラマン持ち込み

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

カメラマン持ち込み禁止の式場でも、カメラマンを一人のゲストとして招待することで、結婚式を撮影してもらうことができます。
この場合、ゲストの立場である持ち込みカメラマンは、挙式中は他のゲストと同じように席から動くことはできません。

席から動かずに撮った挙式写真でも、あなたは満足できるか
ここが、カメラマンの友人としての持ち込みを検討するときの大きなポイントになります。

そこで今回は、過去に私が撮った挙式写真で「ゲスト席から動かずに撮影した写真」と「自由に動きながら撮影した写真」を見比べてみましょう。

「ゲスト席で撮った写真」と「自由に動いて撮った写真」を見比べてみよう

私がゲスト席で挙式を撮影するときは、下の図の位置を選ぶことが多いです。

チャペルの俯瞰図とカメラマンの位置

「どうしてもっと前に行かないの?」というご質問には後ほどお答えするとして、まずはこの席から撮った写真と、自由に動きながら撮った写真をシーンごとに見比べてみましょう。
今回は、チャペルでの挙式を例とします。

新郎の入場


このときカメラマンは、最前列のご家族席の近くで撮っています。


ゲスト席からでも、入場する新郎の表情を問題なく撮ることができます。

新婦のベールダウン

ベールダウンをするお母さん
この写真も最前列のご家族席あたりからカメラを後ろに向けて撮っています。
新婦とお母さんの表情がわかる横顔のカットになっています。


ゲスト席からでも新婦とお母さんの横顔は問題なく撮れます。
この写真のようにカメラマンの後ろに座っているゲストの姿勢によって腕などが写り込むことがありますが、トリミングすれば大丈夫でしょう。

新婦の入場

プリンチパーレのバージンロードを進む新婦とお父さん
この写真も最前列のご家族席あたりからカメラを後ろに向けて撮っているので、ほぼ真正面から二人の表情を写すことができます。

お父さんと腕を組んで入場する新婦
一つ前の写真と角度はやや異なるものの、ゲスト席からでも入場する二人の表情はしっかりと撮ることができます。

入場する新婦の背中を見つめるお母さん
お母さんの立ち位置によっては、バージンロードを進む新婦&お父さんの背中を見守る表情が撮れることもあります。

お父さんから新郎へのバトンタッチ

新婦の手を新郎に差し出すお父さん
これも最前列のご家族席のあたりから撮っています。
新郎の表情は見えませんが、新婦とお父さんの表情はしっかりと写っています。
バージンロードがせまかったり、バージンロードの中ほどでやりとりが行われる場合は、新婦とお父さんの表情も隠れてしまうことがあります。

お父さんから新郎へのバトンタッチ
ゲスト席からだと新婦とお父さんは後ろ姿となり、表情を残せるのは新郎のみになります。立ち位置によっては、新郎の表情も隠れてうまく撮れない場合もあります。

カメラマンの席をもっと前(最前列はご両親の席なので二列目あたり)にすれば新婦とお父さんの表情も撮れるかもしれませんが、やはり立ち位置によるので確実ではありません。
また、前方は親族席になるので事前にご親族の皆さんに事情を説明しておく必要があります。

聖歌〜誓いの言葉など


入場後はしばらく、新郎新婦がゲストに背を向けるシーンが続きます。
この写真は、祭壇(チャペル最前方の牧師がいる段上のエリア)に入って撮っているので、牧師と向かい合う新郎新婦の表情がしっかり写っています。


ゲスト席からだと、前を向いている新郎新婦の表情を撮ることはできません。

ゲストの様子


自由に動くことができれば、プログラムの合間に様々な角度からゲストを撮ることができます。


このように最前列に座っているご家族の表情も撮れます。


ゲスト席からの撮影では、カメラマンよりも後ろの席に座っているゲストのみ、その表情を撮ることができます。


ご家族のようにカメラマンよりも前の席に座っている人の表情は、挙式中はほとんど撮れません。
新郎新婦退場のときはご家族も後ろを向くのでその表情を撮れることもありますが、他のゲストの姿勢によっては隠れてしまうこともあります。

指輪交換・ベールアップ・ウェディングキスなど


新郎新婦が向かい合う場面では、カメラマンはバージンロードの最後方に移動し、二人の横顔がしっかりと見える写真を撮れます。


ゲスト席からでも、新郎新婦の横顔を撮ることができます。

署名


結婚証明書に署名をするシーン。
カメラマンは祭壇の右側に移動して撮っています。


新郎新婦がゲストの方を向いて署名する場合は、ゲスト席からでもその表情を撮ることができます。


新郎新婦がゲストに背中を向けて署名する場合は、その表情を撮ることはできません。

退場

フラワーシャワーを受けながら退場する新郎新婦
カメラマンはバージンロード最後方から撮っています。
新郎新婦の表情がはっきりとわかりますね。

ゲスト席から「撮れるもの」と「撮れないもの」

ここまでのお話を踏まえて、ゲスト席から「撮れるもの」と「撮れないもの」をまとめると、次のようになります。

【ゲスト席からでも撮れる写真】

  • 入場する新郎
  • ベールダウン中の新婦とお母さん
  • バージンロードを進む新婦とお父さん
  • 指輪交換、ベールアップ〜ウェディングキス中の新郎新婦
  • ゲストの表情(カメラマンより後ろにいるゲストのみ)
  • 退場する新郎新婦

【ゲスト席からだと撮れない写真】

  • バトンタッチ時の新婦&お父さんの表情
  • 聖歌〜誓いの言葉の新郎新婦の表情
  • 署名をする新郎新婦の表情(署名台の位置による)

前方ではなく、やや後方のゲスト席から撮る理由

「カメラマンの席は、できるだけ前の方がいい」と考えている人もいるようですが、そうとは限りません。
新郎新婦が向かい合うシーンの横顔や、退場時の二人の表情など、後方の席でしか撮れない写真も意外と多いからです。
これらの写真をもう少し詳しく見ていきましょう。

新郎新婦が向かい合うシーンで、二人の横顔を撮れる

指輪交換をする新郎新婦

カメラマンが前方の席ではなく、やや後方の席から撮影するメリットの一つは、指輪交換やベールアップのような「新郎新婦が向かい合うシーン」にあります。
向かい合う二人の表情がきちんと見える写真を撮るには、ある程度後ろの席じゃないといけないんです

例として、次の写真を見てください。

この写真は、ベールアップのリハーサルをする新郎新婦をご家族席(ゲスト席の最前列)のあたりから撮ったものです。
このように、向かい合う新郎新婦をチャペル前方の席から撮ろうとすると、「新郎の背中越しの新婦(またはその逆)」の写真になり、どちらか一人の表情はほとんど見えない写真になります。

続いて、ある程度後ろのゲスト席から撮った写真を見てみましょう。

指輪交換をする新郎新婦

この写真は、チャペルのちょうど真ん中あたりのゲスト席から撮っています。
このように新郎新婦からある程度離れた席からなら、向かい合う二人の横顔(表情)がきちんと見える写真が撮れます。

 

退場時の新郎新婦+ゲストの表情を残せる

カメラマンが後方の席から撮影するもう一つのメリットは、退場のシーンにあります。

挙式の中で、新郎新婦もゲストも一番にこやかになるのが退場のシーンです。
新郎新婦の表情を見ていると、バージンロードを進むにつれてどんどん笑顔が増えることが多いです。
なのでカメラマンの席が後ろであるほど、ゲストと目を合わせて笑う新郎新婦の表情を撮りやすくなります

このシーンでカメラマンが前方のゲスト席にいると、下の図のように退場の開始直後に新郎新婦はカメラマンの前を通り過ぎてしまうため、二人の後ろ姿しか撮れなくなってしまいます

チャペル俯瞰図

持ち込みカメラマンには新郎側(右)と新婦側(左)どちらのゲスト席に座ってもらうべき?

カメラマンが新郎側(右)のゲスト席に座った場合は新婦側(左)のゲストの表情を撮りやすく、逆に新婦側(左)に座った場合は新郎側(右)のゲストの表情を撮りやすくなります。

新郎側に座っているカメラマンが同じく新郎側のゲストを撮ること自体は可能です。
ただ、ゲストからすればそばに座っているカメラマンに至近距離でカメラを向けられることになり、不快感を抱かせてしまうかもしれません。

なので私は、入退場のタイミング(下の写真)や聖歌斉唱でゲストの視線が歌詞カードに落ちているときなど、カメラを向けても意識されにくいタイミングに自席側のゲストを撮影しています。

退場する新郎新婦にカメラを向ける男性ゲスト

これらのことを踏まえて、事前に左右どちらの席に座ってほしいかをカメラマンと相談しておきましょう。

ゲスト席からの挙式写真は、あなたにとって本当に必要なもの?

今回ご紹介したゲスト席での挙式写真は、あくまでも「私が撮影した場合」のお話です。
カメラマンによっては、ゲスト席からでも私より多くの魅力的な写真を撮る人もいるでしょうし、逆のケースもあるでしょう。

大事なのは「あなたが依頼を検討しているカメラマンが、大きな制限の中でどこまでの写真を撮れるか」を事前に知ることです。
チャペルを自由に動きながら素敵な写真を撮ることのできるカメラマンが、ゲスト席から動けなくても同じように魅力的な写真を残してくれるとは限りません。

依頼を決める前に必ず、「過去に撮影したゲスト席からの挙式写真」をカメラマンに見せてもらうのを忘れないでください。
その上で、ゲスト席からの挙式写真があなたにとって本当に残す価値があるものなのかを慎重に考えてください。

(友人として持ち込んだカメラマンの挙式以外の写真については、↓の記事で詳しく解説しています)

【写真で解説】マグナス東京の結婚式|持ち込みNG式場での披露宴撮影

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。
前回ご紹介したマグナス東京の挙式編に続き、今回は披露宴編です。

挙式では「ゲスト席から動かずに撮影」という大きな制限がありましたが、披露宴では一ゲストの立場であるカメラマンでも自由に動きながら撮影することができます。

この記事では披露宴の流れを写真で追いつつ、宴中の撮影について知っておくべきポイントをお伝えします。

(挙式編はこちら↓)

カメラマンの席はどこに用意すべき?

持ち込み禁止式場で外部カメラマンに撮影してもらうには、カメラマンを一人のゲストとして招待する必要があります。披露宴では、ゲストであるカメラマンの席・食事・引き出物も用意するということです。
カメラマンの席は、事情を伝えやすい新郎新婦の友人席に加えるといいでしょう。

たまに親族紹介のように身内しか立ち入れない場の撮影をしてもらうために、持ち込みカメラマンを親族の一人に見立てようとする新郎新婦がいますが、それはお勧めしません。カメラマンも親族の一人とするなら、親族紹介の場で架空の続柄・名前を口にする必要があります。また、親族集合写真にも加わる必要が出てきます。

あらかじめ事情をご親族のみなさんに説明しておけば大丈夫と思うかもしれませんが、それでも年輩の方の中には理解できずに混乱してしまうことがあります。
結婚式を楽しみに遠くから来てくれたおばあちゃんを混乱させてまで、親族紹介撮影を強行する必要があるのかな…というのが、私の個人的な考えです。

披露宴会場について

披露宴会場のゲストテーブルのセッティング

持ち込みカメラマンが披露宴会場内に入ることができるのは、他のゲストと同じタイミングです。
このようなテーブルセッティングの写真は、他のゲストが席に着く前に急いで撮ることになります。

高砂の花

高砂のお花。

ウェディングケーキ

ウェディングケーキも既に高砂の隣に用意されていました。。

マグナス東京の披露宴会場

写真の左奥に高砂があります。ムービー上映時には、写真右奥のカーテンのあたりにスクリーンがおりてきます。

開宴〜お色直し中座

メッセージカードを読む男性ゲスト

開宴を待つゲスト。

ペーパーアイテムの作者として紹介される女性ゲスト

ここで、ペーパーアイテムの作者である女性が司会に紹介されました。

新婦のネイル担当として紹介される女性ゲスト

新婦のネイルを担当したご親族も、他のゲストに紹介されます。

入場する新郎新婦

いよいよ開宴。
新郎新婦の入場。

開宴の挨拶をする新郎

まずは、新郎からのご挨拶。

スピーチをする男性ゲスト

新郎側のゲストからのお祝いの言葉。

ゲストのスピーチに笑う新郎

聞いてる新郎もいい顔してます。

グラスに注がれる乾杯酒

続いて司会者が新郎新婦のプロフィールを紹介します。
その間に乾杯の準備が進められます。

シールで遊ぶ男の子

新郎新婦は、お子様ゲストのためにシールやメガネなどのおもちゃを用意してました。

新婦のヘアアクセサリー

ヘアアクセサリー。
ゲストとしての持ち込みカメラマンにはポーズ写真を撮る時間がもらえないので、このような写真もできる限りプログラムの合間に撮っていきます。

ゲストのスピーチで笑う新婦

続いて、新婦側のゲストからのお祝いの言葉。

披露宴会場での乾杯

乾杯!
このタイミングで、会場内のカーテンが一斉に開きます。

持ち込みカメラマンは席に用意された料理を食べる?

マグナス東京の前菜

歓談と共にお食事もスタート。

他のゲストと同様に、持ち込みカメラマンの席にも食事が次々と運ばれてきます。
カメラマンによっては、新郎新婦のお色直し中に席について料理を食べるという人もいますが、私はその間もゲストの様子を撮り続けたいので、料理には手をつけずにお茶などの水分だけいただいています。
かといって、せっかく出された料理が手つかずで捨てられてしまうのも心苦しいので、開宴前に同じテーブルのゲストにご挨拶をするときに「もし私の分も食べられそうなら召し上がってください」と声をかけています。

式場カメラマンと持ち込みカメラマンを併用する場合は、事前に役割分担を

式場カメラマンによる記念撮影

歓談の時間には、高砂での記念撮影も。

今回は、式場カメラマンも披露宴撮影に入っています。
歓談中の高砂での記念写真は、基本的に式場のカメラマンが撮ります。
そのときに、持ち込みカメラマンの中には「式場カメラマンに続いて、自分も目線をもらった記念写真を必ず撮る」というスタンスの人もいますが、そうなると記念写真の撮影に2倍の時間がかかることになります。
結果的に、全てのゲストと記念写真を撮りきれなくなるだけでなく、記念撮影の合間にゲストと言葉を交わす時間もゆったりとれなくなる可能性が高まります。
そんな事態を避けるために、「式場カメラマンが目線をもらった記念写真を撮るのなら、持ち込みカメラマンは新郎新婦とゲストが歓談をしている自然な表情の写真を重点的に撮る」というように、事前に役割を決めて持ち込みカメラマンに伝えておくとスムーズです。

高砂で歓談する男性ゲスト

二人を囲むゲスト。

歓談しながら笑う新婦

やっぱり、ゲストと一緒にいるときが一番いい顔してます。

ケーキカットをする新郎新婦とゲストたち

続いて、ケーキカット。
式場カメラマンは二人の正面から撮っているので、私はそれ以外のポジションを移動しつつ、ファーストバイトまでの流れを撮っています。

ファーストバイトをする新郎

新郎から新婦へのファーストバイト。

ビッグスプーンを見て笑う新郎

続いて、新婦から新郎へ。
ビッグスプーンを前に苦笑いの新郎。

新郎へのファーストバイト

ファーストバイトを見て笑う男性ゲスト

ゲストも大喜び。

ゲストにサンクスバイトをする新郎新婦

続いて、二人がお世話になっているゲストを招いてのサンクスバイト。

サンクスバイト後に笑う女性ゲスト

いい顔。
一つ一つの動作の直後には、こんな風に表情が変わることが多いです。

中座のエスコート役としてインタビューを受けるお兄さん

ここで、新婦はお色直しのために中座します。
エスコート役に選ばれたのは、お兄さん。

お兄ちゃんと中座する新婦

お兄さんたちと腕を組んで退場します。
隣には、カメラマンの新郎の姿も。

新婦中座で笑うお母さん

そんなご兄弟の姿を見つめるお母さん。
家族席は高砂から最も離れた場所にあるので、新郎新婦からは家族の表情が見えにくいことが多いです。
だからこそ、なるべくご家族、特に親御さんの姿もたくさん残したいと思います。

高砂で談笑するゲスト

ここからしばらくは、高砂には新郎一人の時間。
新郎側のゲストが高砂に来てくれることが多いのですが、遠慮して来そうもない場合は、新郎からゲスト席に歓談に行っても大丈夫です。

ゲストに囲まれ笑う新郎

中座エスコート役としてインタビューを受けるお兄さん

ここで、新郎も中座。
エスコートをしてくれるのは、お兄さん。

お兄さんのスピーチで笑う新郎

お兄さんが語る幼少期のエピソードに大笑い。

微笑むお母さん

お母さんも、穏やかな表情で見ていました。

中座する新郎とお兄さん

二人で腕を組んで退場します。

お色直し前の衣装での記念撮影は、中座直後がラストチャンス

扉前に立つ新郎とお兄さん

この後会場の外に出たところで、式場カメラマンがエスコート役の方と一緒に記念写真を撮ってくれます。

新郎新婦は、中座後すぐにお色直しに向かいます。「白のドレスでお母さんと写真を撮っておきたい!」など、お色直し前の衣装でどうしても残しておきたい写真がある場合は、このタイミングでスタッフに相談してみましょう。時間にゆとりのない披露宴だと却下されることもありますが、大抵の式場では「1カットだけなら」とご家族を連れてきてくれることが多いです。

主役のいない会場内の様子を、どこまで撮ってもらう?

新郎新婦のいないこの時間帯の写真をどこまで重要視するかは、カメラマンの価値観によって大きく異なります。
「主役の絵になる写真が何より大事」というタイプのカメラマンだと、中座中の会場の写真をあまり撮ってくれないこともあります。先に述べたように、この時間にテーブルについてたまっている料理を食べるカメラマンもいます。
でも、フリータイムのこの時間帯のゲストは、意外と肩の力を抜いて楽しんでいるものです。そんな光景もたくさん撮ってもらえるように、カメラマンにお願いしておきましょう。

ゲストに挨拶をするお母さん

ゲストにご挨拶をする新郎のお母さん。

お母さんと談笑する女性ゲストたち

こちらは、新婦のお母さんと言葉を交わすゲストたち。

プロフィールムービーを見る新婦のご家族

二人の再入場前に、プロフィールムービーの上映。
このタイミングで、再度カーテンが閉まります。

再入場〜おひらき

再入場をする新郎新婦

お二人の再入場。
新郎が背負っているのは、ビールサーバー。
この後にフォトラウンドが続く場合には、新郎新婦は高砂には進まずに、直接ゲストテーブルに向かいます。

フォトラウンドでテーブルのピッチャーにビールを注ぐ新郎

各ゲストテーブルに、ビールを注いで回る新郎。

泡の多いビール

「ほとんど泡じゃん!」とゲストに突っ込まれたのも、きっといい思い出。

ゲストから口にビールを注がれる新郎

逆にゲストからビールを注いでもらう新郎。
スタッフに即止められちゃいましたが。

おつまみを配る新婦

新婦さんは、おつまみをゲストに配っています。

新郎新婦の横で微笑むお母さん

お母さんの表情は、二人の目に映っていたでしょうか。

フォトラウンドをする新郎新婦

ビールサーブの後に記念撮影。
ここでも目線をもらった写真は式場のカメラマンが撮っているので、私は歓談の様子や自然な表情をメインに撮っています。

フォトラウンドは、全てのテーブルのゲストと均等に言葉を交わせる貴重な時間

ゲストと歓談する新郎新婦

記念撮影の後には、ゲストとのご歓談も。

今回のお二人は、ゲストと言葉を交わす時間をゆったりとるために、余興のない披露宴を選びました。
もし披露宴にたくさんの余興を入れ込んだ場合には、時間にゆとりがなくなるので、フォトラウンドの際にゲストと言葉を交わす時間はほとんどなくなります。記念撮影を終えるとすぐに、次のテーブルに移動するようスタッフに促されるからです。
ご親族のように、高砂の新郎新婦と気軽に歓談することのできない人もいることを踏まえて、何を大事にするかを二人で相談しておきましょう。

サングラス姿で窓際に立つ男の子

新郎新婦からもらったメガネ。
気に入ったようです。

ケーキを美味しそうに食べる男性ゲスト

この日が誕生日だというゲスト。
メッセージの添えられたケーキを、嬉しそうに口に運んでいました。

新郎と談笑する男性ゲスト

新郎のお友達も…

談笑する新婦と女性ゲスト

新婦のお友達も、みんながにこにこと楽しんでいる披露宴でした。

お母さんへの手紙を読む新婦

ここから、披露宴はクライマックスへ。
親御さんへのお手紙。

新婦の手紙を聞くお母さん

新郎新婦からお母さんへの記念品贈呈

記念品の贈呈。

記念品を手に笑うお母さん

挨拶をする新郎

結びに、新郎からのご挨拶。

退場する新郎新婦とお母さん

新郎新婦とお母さんの退場。
この後のエンドロールムービーをお母さんにも観てもらう場合は、新郎新婦のみの退場となります。

エンドロールを見るゲスト

エンドロールムービーの上映。

ゲストを見送る新郎新婦

ゲストを見送る新郎新婦。

お見送りで笑う女性ゲスト

外でのロケーション撮影について

銀座の街でロケーション撮影をする新郎新婦

マグナス東京では、ゲストのお見送りの後に外に出て、銀座の街でロケーション撮影(新郎新婦のポーズ写真撮影)をしています。

この撮影も当然式場カメラマンが行うので、持ち込みカメラマンは同席できたとしても、式場カメラマンの撮影の邪魔にならない範囲で脇から撮る形になります。
上の写真は、式場カメラマンがレンズを付け替えている時に、目線をもらってささっと撮った一枚。

引き出物は持ち込みカメラマンに持って帰ってもらう?

ゲストである持ち込みカメラマンの席にも、他のゲストと同様に引き出物が用意されています。
このときはお二人のご意向で、私も引き出物をいただいて帰りました。

もし「カメラマンの分の引き出物は返してほしい」という場合でも、ゲストとしてカメラマンを持ち込んでいる以上、式場スタッフの前でそのようなやりとりはできません。
式場の外で、ご家族にカメラマンから受け取ってもらうなどの方法を取りましょう。

(今回の結婚式のフォトギャラリーはこちら↓)

【写真で解説】マグナス東京の結婚式|持ち込みNG式場での挙式撮影

こんにちは、ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。
今回ご紹介するのは、マグナス東京の結婚式です。

マグナス東京は、業者としての外部カメラマンは持ち込み禁止の式場です。
このような式場で外部カメラマンに結婚式を撮影してもらうためには、カメラマンをゲストとして招待する必要があります。この場合、カメラマンは、あくまでもゲストとして動ける範囲で撮影を行うことになるので、通常の撮影と比べて「撮れないもの」や「立ち入り禁止の場所」が増えます。

そこで今回は、ゲストとしての持ち込みカメラマンが「実際にどこまでの写真を撮れるのか」をお伝えします。

1日の流れを写真で追いつつ、撮影が難しい場面やマグナス東京ならではの注意点についてもご説明していくので、持ち込みの検討に役立ててください。

式場 マグナス東京
挙式会場 チャペル
挙式の形 キリスト教式
披露宴会場 バンケットルーム
挙式月 5月下旬

持ち込みカメラマンはどこまで撮らせてもらえる?

カメラマンは、あくまでも一ゲストの立場に過ぎないので、他のゲストが立ち入ることのできない場所・場面での撮影はできません。
具体的には、ブライズルーム・親族紹介・挙式リハーサルなどは撮影不可。ロケーション撮影(ポーズ写真)も、一ゲストの立場では撮らせてもらえないことが多いです。
挙式中は、ゲスト席からであれば撮影OK。
披露宴中は、自由に動きながらの撮影OKです。

受付・ウェルカムスペース

マグナス東京の外観

マグナス東京の建物。
よく晴れた気持ちのいい日でした。

挙式開始までに撮影できるのは、受付・ウェルカムスペースのみ

マグナス東京のウェルカムスペース

ビルの9階が受付・ウェルカムスペースになっています。
写真の右奥が受付。
写真左には、ウェルカムスペース装飾用のアイテムを置ける棚があります。

挙式が始まるまでは、持ち込みカメラマンは他のゲストと同様に、この受付フロアから出ることができません。
新郎新婦は、お支度完了→ポーズ写真(式場カメラマンにも依頼している場合)→挙式リハーサル→親族紹介と様々なプログラムに参加しますが、持ち込みカメラマンはそれらの様子を撮ることはできません。

ウェルカムスペースのアイテム

アイテムの並んだ棚。
スペースがあるので、色々置けそうです。

飾られた写真を見て笑う男性ゲスト

棚に飾られた写真を見て笑うゲストの姿も。

受付の様子

受付の様子。

受付担当者の記念写真

受付担当のゲストの記念写真も。

ペーパーアイテムを見て笑う男性ゲスト

新郎新婦が見ることのできないゲストの姿を、ひたすら撮っていきます。

談笑するゲスト

挙式

チャペルのオープンを待つゲストたち

挙式の時間になると、ゲストはフロアを移動してチャペル前でオープンを待ちます。

カメラマンはゲスト席のどの辺りに座るべき?

この後、挙式が始まります。
挙式中は、持ち込みカメラマンも他のゲストと同様に、席から動くことはできません。
カメラマンの席についてですが、全ての場面をバランスよく撮るために、私は下の図の位置に席をとっています。

カメラマンの席が後ろ過ぎると、新郎新婦の入場のときに正面からの写真を撮りにくくなります。
一方でカメラマンの席が前過ぎると、今度は「新郎新婦退場」で、二人はカメラマンの前をすぐに通り過ぎてしまうので、その表情はほとんど撮れなくなってしまいます。また、指輪交換のように新郎新婦が向かい場面で、二人の表情(横顔)をしっかり撮るためにも、ある程度離れた距離が必要になります。

持ち込みカメラマンを選ぶときには「過去に撮ったゲスト席からの挙式写真」を見せてもらおう

マグナス東京のチャペル

マグナス東京のチャペル。
写真の奥には、式場のカメラマンの姿も。

外部カメラマンの持ち込みを考えている人は、式場カメラマンの写真やサービスに何らかの不満を感じている人が多いかと思います。それでもやっぱり、挙式中にチャペル内を自由に動きながら撮影できるという式場カメラマンの特権は大きいです。
検討している持ち込みカメラマンがいるのなら、依頼を決める前に必ず「過去に撮影したゲスト席からの挙式写真」を見せてもらいましょう。その写真に物足りなさを感じるのであれば、式場カメラマンと持ち込みカメラマンを併用するのも一つの方法です。

※ 「ゲスト席での挙式撮影」と「自由に動きながらの撮影」との具体的な写真の違いを下の記事にまとめています。合わせてご覧ください。

証明書を運ぶ男の子とお父さん

いよいよ開式。
結婚証明証を牧師に届けるはずが…

証明書をゲストに差し出す男の子

そばのゲストに差し出す男の子。

バージンロードを歩く男の子を見て笑うゲストたち

牧師の方を向いている人の表情はゲスト席からは撮れない

男の子から証明書を受けとる牧師

無事牧師の元に証明書が届けられました。

できれば証明書を渡す男の子の表情も撮ってあげたいのですが、後方に座っているゲストカメラマンでは難しいです。同じように、この後入場後に牧師と向かい合う新郎新婦の表情も、ゲスト席からではうまく撮ることができません。
もしキリスト教式の挙式にこだわりがなく、ゲスト席のカメラマンにも新郎新婦の表情をより多く残してほしいのなら、人前式を選ぶのも一つの手です。人前式では牧師を立てないので、式中の新郎新婦は指輪交換のように向かい合う場面以外は、ゲスト席の方を向いていることが多いからです。

男の子を見て笑うお母さん

席に戻ってきた男の子を迎えるお母さんの笑顔。
ただ、このような写真も、必ず撮れるとは限りません。
カメラマンよりも前の席にいるゲストの表情は、他のゲストの体に隠れて見えないことが多いからです。

入場する新郎

新郎の入場。

入場する新婦とお母さん

新婦とお母さんの入場。

ベールダウンをするお母さん

チャペル内に入ったら、向かい合ってベールダウンを行います。

バージンロードを歩く新郎新婦

今回は、ベールダウン後に新郎がチャペル後方まで新婦を迎えに行き、新郎新婦でバージンロードを歩いて牧師の元に向かうという流れでした。

新郎新婦の背中を見つめるお母さん

二人の背中を見送るお母さん。
できるだけ、二人の目に映らないものもたくさん残せたらいいな、と思います。

チャペルでの挙式

高砂で牧師と対面する二人。
ちなみにゲストが起立するのは、「新婦入場」「聖歌斉唱」「新郎新婦退場」のときです。

なるべく不快感を与えない、至近距離でのゲスト撮影について

聖歌を歌うゲスト

聖歌を歌うゲスト。

今回カメラマンは、新郎側のゲスト席にいます。その状況で新郎側ゲストの表情を撮るには、上の写真のように後ろを振り返って至近距離でゲストにカメラを向けなければなりません。
私の場合は、ゲストにできるだけ不快な思いをさせないように、「聖歌斉唱」で意識が手元の歌詞カードに向いているときや、「新郎新婦退場」で会場がにぎやかに盛り上がるときに限定して、そばのゲストを撮ることが多いです。
その辺りの考え方はカメラマンの価値観によって異なるので、ご自分の考えと合うカメラマンを選んでください。

式場カメラマンと持ち込みカメラマンを併用するときの注意

チャペルで向かい合う新郎新婦

誓いを立てる新郎新婦。
ここからはしばらく二人が向かい合う時間が続くので、その表情(横顔)を撮ることができます。

ゲスト席のカメラマンが前方の新郎新婦の写真を撮るには、バージンロード側に少し身を乗り出す必要があります。
もし式場カメラマンも挙式撮影に入っている場合は、指輪交換のように新郎新婦が向かい合う場面では、バージンロード最後方から前方の新郎新婦を撮ることが多いです。
そのときに、ゲスト席から身を乗り出して撮影している持ち込みカメラマンの姿が、思いの外目立ってしまう可能性があります。
持ち込みカメラマンとしても、後ろにいる式場カメラマンの写真に自分がどの程度映り込んでしまっているかは確認のしようがなく、そもそも身を乗り出さずに挙式撮影をすることは不可能です。
式場カメラマンと持ち込みカメラマンを同時に挙式に入れる場合には、お互いの写真への映り込みも覚悟しておく必要があります。

指輪交換をしながら笑う新郎新婦

「新郎から新婦」→「新婦から新郎」の順に指輪交換をします。
指輪が中々入らず二人はこの表情。ゲスト席からも笑いが。

指輪が相手の指にうまくはまらない場合には、できるところまでで止めて、続きは相手に自分で指輪をはめ込んでもらいましょう。

ベールアップをする新郎新婦

ベールアップ。

ウェディングキスをする新郎新婦

ウェディングキス。

キスを口や頬にする場合は、ゲストから新婦の顔がよく見えるように、新郎は右側(ゲストから見て奥)に顔を傾けましょう。

署名をする新郎新婦

結婚証明書に署名。新郎→新婦の順に名前を書き入れます。
マグナス東京では署名台がゲストの方を向いているので、ゲスト席からでも二人の表情を撮れます。

証明書を披露する新郎新婦

証明書を披露する二人。

結婚宣言を受ける新郎新婦

牧師による結婚宣言。

聖歌の歌詞カード

再び聖歌を歌います。

バブルシャワーの準備をするゲスト

新郎新婦退場の前に、バブルシャワーの準備をするゲスト。

バブルシャワーでチャペルを退場する新郎新婦

ゲストが飛ばすシャボン玉の中を歩く新郎新婦。

退場する新郎新婦の背中を見送るお母さん

二人の背中の向こうのお母さん。

式場カメラマン撮影の集合写真に、持ち込みカメラマンは加わるべき?

式場カメラマンに集合写真を撮ってもらう新郎新婦

挙式後に、チャペル前のフロアで全員集合写真を式場カメラマンが撮影します。

今回は持ち込みカメラマンもゲストの一人なので、建前としては集合写真の中に加わるべきです。最初から集合写真の輪から抜けていると、「あなたもゲストなんですよね?集合写真に入ってください」と式場スタッフに突っ込まれる可能性が高いです。
ただ、できれば持ち込みカメラマンを除いたゲストとの集合写真もお二人は欲しいかと思うので、私は集合写真撮影の最初だけ輪に加わり、途中で抜けて上のような写真を撮っています。
式場によっては、たくさん撮った集合写真を全て新郎新婦に渡さずに、カメラマンが選んだ1カットだけを渡すところもあります。その場合、持ち込みカメラマンも加わっている方のカットが選ばれてしまう可能性もあります。

前半はここまで。
(続きの披露宴編は、こちら↓)

(今回の結婚式のフォトギャラリーはこちら↓)

【写真で解説】メゾンプルミエールの結婚式|披露宴編

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

今回ご紹介するのは、メゾンプルミエールでの披露宴です。

プログラムの流れを写真で追いながら、メゾンプルミエールならではの注意事項や、事前に知っておくべきポイントを持ち込みカメラマン目線でお伝えします。

(挙式編はこちら↓)

披露宴会場について

披露宴会場の内観

地下1階にあるバンケットルームが披露宴会場です。
写真左奥の緑があるスペースが高砂。写真右奥の壁には、ムービー上映用のスクリーンがあります。

高砂の緑

緑に囲まれた高砂。

開宴〜お色直し中座

笑いながら開宴を待つ男性ゲスト

談笑しながら開宴を待つゲスト。

オープニングムービー

オープニングムービーの上映。スクリーンは2面あるので見やすそうです。

「入場時の後ろ姿」と「オープニングムービー」、撮れるのはどちらか一つ

入場して一礼する新郎新婦

今回、新郎新婦の入場のスタートを私は会場内から撮っています。
中には、扉が開いたタイミングで、会場の外から後ろ姿を撮ってほしいという人もいるでしょう。その場合、オープニングムービーが始まる前にカメラマンも新郎新婦と共に会場の外で待機している必要があるので、ムービー上映中の会場内の様子は撮れなくなります。
「入場時の後ろ姿」と「ムービー上映の様子」のどちらを優先して撮ってもらうか、カメラマンと相談しておきましょう。

高砂に向かって進む新郎新婦

高砂に向かう新郎新婦。
二人が進み始めると、会場のライトは明るくなります。

開宴の挨拶をする新郎

まずは新郎からのご挨拶。

挨拶をする新婦

新婦さんからも。
一般的には、新郎のみのご挨拶というパターンが多いですが、新婦さんの声も聞けると、ゲストは喜んでくれますよ。

グラスに注がれる乾杯酒

司会者が二人のプロフィールを紹介している間に、乾杯の準備が進められます。

乾杯

ゲストのご発声で乾杯!

料理の紹介をするシェフ

お食事の開始前に、シェフからお料理の紹介。

テーブルインタビューを受ける女性ゲスト

続いて、テーブルインタビュー。
各テーブルのゲストに新郎新婦との思い出やエピソードなどを話してもらいます。

高砂で笑う新郎新婦

二人もいい顔。

笑う男性ゲスト

友人スピーチに耳を傾ける新郎新婦

続いて、新郎のお友達からのスピーチ。

笑う女性ゲスト

限られた時間の中で、1組でも多くのゲストと記念写真を撮るには?

高砂での記念写真

ここで、ご歓談の時間。
高砂での記念撮影も。

今回は、挙式後に2階テラスで全てのゲストとの記念写真を撮っていますが、ゆとりのないスケジュールの場合は、そんな時間がとれないこともあります。
披露宴の歓談の時間にも記念撮影はできますが、あくまでも「次のプログラムが始まるまでの限られた時間」になります。
余興をたくさん入れ込んだ結果タイトなスケジュールの披露宴になった場合は、グループごとの記念撮影をするときに、ゲストのカメラを「1グループにつき代表の1台のみ」と制限をかけることで、記念撮影の時間を短縮できるので、結果としてより多くのグループと記念写真を撮ることができます。

友人と談笑する新郎

二人が一番いい顔になるのは、実はこの歓談の時間なのかも。

ケーキカット

続いて、ケーキカット。

お手本バイトをするご両親

ファーストバイトの前に、まずはご両親によるお手本バイト。
新婦のお父さん、こうなることを予測してかメガネを外して挑みました。

ファーストバイト を見守る女性ゲストたち

ゲストも大喜び。

新郎へのファーストバイト

新郎→新婦、新婦→新郎の順にファーストバイト。
お父さんもいい顔してます。

新婦中座のエスコートに呼ばれるお兄ちゃん

ここで、新婦はお色直しのために中座します。
エスコート役に選ばれたのは、お兄ちゃん。

手を叩いて笑うお母さん

お母さんも楽しんでます。

退場する新婦とお兄ちゃん

ゲストに見送られながら退場。

お色直し前の姿での記念撮影は、中座直後がラストチャンス

記念写真を撮る新婦とお兄ちゃん

会場の外で、エスコート役の人と一緒に記念写真を撮ります。

新婦はこの後すぐお色直しに向かうため、白のドレスでの記念撮影は、このタイミングがラストチャンスになります。披露宴中の高砂での記念撮影は、どうしてもゲスト優先になるので、もしご家族との写真が撮れていない場合は、このタイミングで撮らせてもらえないかスタッフにお願いしてみましょう。

友人と中座する新郎

続いて新郎も、お友達にエスコートされながら中座します。

退場後に友人と談笑する新郎

退場後にエスコート役のお友達と言葉を交わす新郎。

プロフィールムービーの上映

会場内では、プロフィールムービーの上映。

スクリーンを見て笑うお母さん

スクリーンには、幼い頃の新婦の姿が。

スクリーンを見て笑う女性ゲスト

主役のいない場の写真をどこまで撮ってもらう?

新郎新婦がいないこの時間帯の会場の様子をどこまで写真に残すかは、カメラマンの価値観によって大きく異なります。
「とにかく主役の絵になる写真を一枚でも多く!」というタイプのカメラマンだと、二人のいない場所の写真をそれほど重視しないこともあります。

でもこの時間帯の会場では、意外とゲストは肩の力を抜いて楽しんでいるもの。
そんな姿もたくさん撮ってもらうようにカメラマンにお願いしておきましょう。

ゲストと歓談するお母さん

お友達にご挨拶をして回るお母さん。

親族と笑うお母さん

ご親族同士で談笑する姿も。

再入場〜おひらき

披露宴会場に入場する新郎新婦の後ろ姿

新郎新婦の再入場。

入場する新郎新婦

この後、二人はフォトラウンドのため、ゲストテーブルを順番に回ります。

フォトラウンドは、全テーブルのゲストと言葉を交わせる貴重な時間

フォトラウンド

フォトラウンドは、記念撮影だけでなく、全てのテーブルのゲストと言葉を交わせる貴重な時間でもあります。
ところが、披露宴に余興を目一杯入れ込んで時間のゆとりがなくなってしまうと、記念撮影を終えると同時に「次のテーブルに行きましょう」と式場のスタッフに声をかけられ、ゲストと言葉を交わす時間はほとんどなくなってしまいます。
ご家族やご親族のように気軽に高砂に来ることのできない人たちもいることを踏まえて、何を優先するかをプランナーと相談しておきましょう。

ゲストと笑う新郎新婦

記念撮影直後。
みんなニコニコ。

親族と談笑する新郎新婦

ご親族テーブルでもご歓談。
結婚式の1日の中で、新郎新婦とご親族がゆったりと言葉を交わす時間って、意外とないんですよね。

バンド演奏をする新郎と友人

ここで、新郎とお友達によるバンド演奏。
曲目は、ウルフルズの『ええねん』。

新郎のバンド演奏を見守る新婦

新郎のバンド演奏を見守るご両親

新郎のご両親も、少し離れたところから見守っていました。

バンド仲間との記念写真

みんなで記念写真。

バンド演奏を終えてホッとする男性ゲスト

無事演奏を終えて、ホッとした表情で席に戻るゲスト。

友人からのムービー

続いては、新婦のお友達からのムービー。

スクリーンを見て笑う新婦

スクリーンには、懐かしの場所が次々と映し出されます。

スクリーンを見て笑うお父さん

新婦のご実家の風景が映し出されると、お父さんもこんな顔に。

新婦に手紙を読む女性ゲスト

ムービー作者のお友達から、お祝いの言葉。

友人の手紙に笑う新婦

笑いあり、涙あり。

友人との記念写真

一緒に記念撮影。

ご両親に手紙を読む新婦

披露宴はクライマックスへ。
ご両親へのお手紙。

新婦の手紙をうつむいて聞くお父さん

ご両親への花束贈呈

花束をプレゼント。

お父さんからのご挨拶

新郎のお父さんからのご挨拶。

新郎から結びのご挨拶

結びに、新郎からもご挨拶。

新郎の挨拶を聞く新婦

退場する新郎新婦

ゲストに見送られながら退場する新郎新婦。

会場外でのご両親との記念写真

送賓の前にご両親との記念撮影。
みんなどこかホッとした表情。

エンドロールムービーの上映

会場内では、エンドロールムービーの上映。

ゲストを見送る新郎新婦

ゲストのお見送り。
地下の螺旋階段下のスペースで行われます。

男の子の低い目線に合わせるお父さん

子どもに目線の高さを合わせるお父さん。

おひらき後のロケーション撮影について

螺旋階段でのポーズ写真

お色直し後の姿でのポーズ写真。
螺旋階段で撮っています。

この後に二次会を行う場合は、お支度の時間もあるので、限られた時間の中でポーズ写真を撮ることになります。複数のスポットを回るだけの時間がとれない場合もあるので、「どうしてもこのスポットで撮りたい!」という希望がある場合は、あらかじめ式場に確認した上でカメラマンに伝えておきましょう。

二次会

開宴までのゲストの流れについて

披露宴に続き、二次会もメゾンプルミエールで行われました。
披露宴会場を二次会会場にセッティングし直すまでの間、ゲストは2階の室内チャペルとテラスで過ごします。
その後、会場の準備が整ったら、ゲストは地下に移動し、開宴という流れでした。

テラスで二次会の開宴を待つゲスト

2階テラスで開宴を待つゲスト。

カメラ目線の女性ゲストたち

室内チャペルもゲストの待合スペースになっています。

チャペルで友人と記念撮影をする新婦

お支度を整えた新郎新婦も2階のゲストの元へ。

友人と談笑する新郎

しばらくの間、フリータイムでご歓談。

螺旋階段に飾られた写真を見るゲストたち

二次会会場の準備が整ったので、新郎新婦とゲストは地下へ移動。
この後、改めて二次会の開宴となります。

二次会の様子も気になりますが、今回の撮影はここまで。

(今回の結婚式のフォトギャラリーはこちら↓)

【写真で解説】メゾンプルミエールの結婚|挙式編

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

今回ご紹介するのは、メゾンプルミエールの結婚式です。

お支度から挙式までの流れを写真で追いながら、メゾンプルミエールならではの注意事項や、事前に知っておくべきポイントを持ち込みカメラマン目線でお伝えします。

式場 メゾンプルミエール
挙式会場 室内チャペル
挙式の形 キリスト教式
披露宴会場 地下バンケットルーム
挙式月 7月中旬

持ち込みカメラマンはどこまで撮らせてもらえる?

メゾンプルミエールでは、持ち込みカメラマンならではの撮影内容の制限はありません。
ブライズルーム、ロケーション撮影、集合写真など、全て撮影OKです。
挙式中もカメラマンの行動範囲に制限はないので、自由に動きながら撮らせてもらえます。
「二人のためなら」と、外部のカメラマンにも気持ちよく協力をしてくれる温かい式場です。

お支度・ファーストミート・ロケーション撮影

エントランスに飾られた新郎新婦の写真

中に入ると、二人の写真がお出迎え。

ウェルカムスペースの飾り付けをする新郎新婦

お支度前に、ゲスト待合室の飾りつけをする二人。

バンドのリハーサルをする新郎

新婦がお支度を始めると、新郎は地下の披露宴会場へ。
余興のバンド演奏のリハーサル。

鏡越しのリップを塗る新婦

ブライズルームの新婦さん。
今回はファーストミートを行うので、二人は別の部屋でお支度をしています。

友人にヘアセットをしてもらう新郎

新郎は、美容師のお友達によるヘアセット。
普段からカットしてもらっているそうですよ。

ピアスをつける鏡越しの新婦

お支度完了。
これから、ファーストミートを行う2階テラスに向かいます。

ファーストミートを待つ新郎

テラスでは、新郎が既にスタンバイ。

新郎の背中に近く新婦

そろり…そろり…

新婦を見て笑う新郎

いいリアクション!

ロケーション撮影では、撮りたいスポットに優先順位をつけておこう

ロケーション撮影とは、式場内の絵になるスポットを回りながら撮影するポーズ写真です。
メゾンプルミエールでは、持ち込みカメラマンでも比較的ゆったりとロケーション撮影の時間をとってもらえます。

もしお支度の時間が予定より延びてしまった場合には、ロケーション撮影の時間が削られることになります。
限られた時間を有効に使うために、数ある撮影スポットの中でも「ここだけはどうしても白ドレスで撮りたい!」と優先順位をつけ、カメラマンに伝えておきましょう。
※ ポーズ写真の時間は、披露宴おひらき後にもありますが、そのときには既にお色直し後の衣装であることを忘れずに。

屋外チャペルでのポーズ写真

2階テラスから、ロケーション撮影をスタート。

室内チャペルでのポーズ写真

続いて、室内チャペルでも。

入り口付近でのポーズ写真は、ゲストと出くわす可能性も

外を歩く新郎新婦

1階入り口の外でも撮れます。

この辺りから、ゲストもちらほらと会場にやってきます。
花嫁姿を挙式までゲストに見られたくないという人は、入り口付近でのポーズ写真をこのタイミングでは撮らず、披露宴おひらき後にするなどの方法をとりましょう。

螺旋階段でのポーズ写真

地下におりて、螺旋階段でのポーズ写真。

ポーズ写真撮影中にゲストを指差し笑う新郎新婦

撮影中に、手を振る新婦さん。
その目線の先には…

男性ゲスト

ゲストの姿が。

階段下での新婦のポーズ写真

新婦さんのシングルカットも。
ロケーション撮影はここまで。
この後、挙式リハーサルのために2階の室内チャペルに向かいます。

挙式リハーサル・親族紹介

ベールダウンの練習をするお母さん

リハーサルには、新郎新婦とご両親が参加し、入場から退場までの一連の流れを確認します。

「覚えきれるかな…」と不安になるかもしれませんが、本番中は常にチャペルのスタッフが次の動きを小声で教えてくれるので安心してください。

新婦と歩くお父さん

歩調を合わせながら歩くお父さん。

リハをする新郎新婦のそばのお母さん

新郎のお母さんの姿も。

指輪交換の手元アップの写真が撮れるのは、リハーサルだけ

指輪交換の手元アップ

指輪交換もリハーサルの中で実際に行います。
このような手元アップの写真は、挙式本番では撮れないので、リハーサル中に撮ってもらいましょう。

ベールアップをする新郎新婦

ベールアップからウェディングキスの流れを確認する二人。

挙式リハーサルと受付は同時進行

二人がリハーサルをしている間に、1階ではゲストの受付が始まります。
今回の私は、リハーサルを途中で抜けて受付の様子を撮りに行きました。
リハの様子を最初から最後まで撮ってほしいなどの希望がある場合には、受付の撮影が難しくなります。カメラマンと相談しておきましょう。

受付をするゲストたち

受付の様子。

サンドアートに砂を入れる女性ゲスト

女性ゲストが手を伸ばしているのは、挙式で使うサンドアート。薄いボードの中に色のついた砂を流し入れると…

サンドアート

綺麗!

受付係の記念写真

受付担当ゲストの記念写真も。

親族控室の様子

地下の親族控室の様子。
挙式リハーサルが終わる頃に、ご親族は2階へ移動し親族紹介を行います。

室内チャペルでの親族紹介

チャペルでの親族紹介。
代表者が紹介する形と、各自が自己紹介をする形があります。
今回は、両家のお父さんが代表として行いました。

親族紹介中に笑う新郎新婦とお父さん

挙式前にたくさん笑って、二人の緊張もやわらいだかも?

室内チャペルでの親族集合写真

親族集合写真。
こんな風にきちんと並んだ親族集合写真を持ち込みカメラマンに撮らせてくれる式場は、本当に珍しいです。
「二人のためなら」と外部業者にも協力を惜しまない、メゾンプルミエールはそんな式場です。

挙式・フラワーシャワー

室内チャペルについて

室内チャペルの内観

挙式会場となる室内チャペル。木製の長椅子にゲストが座りきれない場合には、個別の椅子を横に足してもらえます。

挙式中の持ち込みカメラマンの行動範囲に、特に制限はありません。
一般的にバージンロードは立ち入り禁止であることが多いのですが、今回のようにゲスト席が左右いっぱいに広がっている場合には、バージンロードにカメラマンが立ち入ってもOKとのことでした。

チャペルに入場する新郎

挙式の始まり。牧師に続いて新郎の入場。

お父さんとチャペルに入場する新婦

新婦とお父さんの入場。

ベールダウンをするお母さん

お母さんによるベールダウン。

ベールダウン後に笑う新婦とお母さん

いい顔。

お父さんから新郎へのバトンタッチ

お父さんから新郎へのバトンタッチ。

新郎新婦の背中を見送るご両親

二人の背中を見送るご両親。
なるべく、二人が見ることのできないご家族の姿もたくさん残してあげたいと思います。

聖歌を歌うゲストたち

聖歌斉唱。
ゲストが起立するのは、新婦入場・聖歌斉唱・新郎新婦退場のときです。

牧師の話を聞く新郎新婦

牧師の話を聞く新郎新婦。

誓いの言葉を口にする新郎新婦

誓いの言葉。

指輪交換をする新郎新婦

新郎→新婦、新婦→新郎の順番に指輪交換。

指輪がうまく入らない場合には、無理しなくて大丈夫です。可能なところまで入れたら、後は自分ではめこんでもらいましょう。

ウェディングキスをする新郎新婦

ベールアップからのウェディングキス。

ウェディングキスを口または頬にする場合は、ゲストから新婦の顔がよく見えるように、新郎は顔を右に(ゲストから見て奥に)傾けましょう。

サンドセレモニーに参加するお母さんたち

サンドセレモニー。受付でゲストが砂を入れてくれたボードに、お母さんも砂を流し入れます。

サンドセレモニーをしめくくる新郎新婦

新郎新婦も砂を入れて完成!
このようなオリジナルのセレモニーは人前式で行うことが多いのですが、キリスト教式でも二人がやりたいことを柔軟に取り入れてくれるところが、メゾンプルミエールの素敵なところ。

結婚宣言を受ける新郎新婦

牧師が二人の結婚を宣言します。この後、再び聖歌を歌います。

退場する新郎新婦

新郎新婦の退場。

退場する二人の背中を見送るお父さん

フェザーシャワーの準備をする女性ゲスト

テラスで二人の登場を待つ女性ゲスト。

シャボン玉を噴射する女の子

お子様たちはシャボン玉係。

フェザーシャワーの中を歩く新郎新婦

やっぱり、ゲストに囲まれているときが一番いい顔。

全員集合写真

続いて、全員集合写真。

女性ゲストとの記念写真

各グループとの記念撮影も。

螺旋階段に飾られた写真を見る女性ゲスト

記念撮影を終えたゲストから、地下の披露宴会場に向かいます。
螺旋階段には思い出の写真が並んでいました。
ちょっとした移動も、ゲストにとって楽しい時間に。

前半はここまで。
(この後の披露宴の様子は、こちら↓)

(今回の結婚式のフォトギャラリーはこちら↓)

【写真で解説】ホテルメトロポリタンエドモントの結婚式|クリスタルホールの披露宴

こんにちは、ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

今回ご紹介するのは、ホテルメトロポリタンエドモントのクリスタルホールでの披露宴です。

披露宴の流れを写真で追いながら、メトロポリタンエドモントならではの注意事項や、事前に知っておくべきポイントを持ち込みカメラマン目線でお伝えします。

(挙式編はこちら↓)

受付

ウェルカムスペースの装飾

挙式の後、ゲストは受付へ。受付の部屋の前には、用意したアイテムが飾られます。
ご親族は、写真室で新郎新婦との「親族集合写真」を撮ってから、受付にやってきます。

受付

受付の様子。

ドレス当てクイズの投票箱

ドレス色当てクイズの投票箱。
「新婦はベイスターズファン」が大ヒント!?

新郎のお母さんと談笑する男性ゲスト

新郎のお母さんがお友達に挨拶をしていました。
自分の親が友達と談笑している姿って、大人になると中々見られないですよね。

披露宴会場(クリスタルホール)について

クリスタルホールの内観

披露宴会場は、1階のウェディングサロンの隣にあるクリスタルホールです。
新郎新婦の入退場は、高砂を正面にして右手にある扉で行われます。反対の左手には、ムービー上映時にスクリーンがおりてきます。

開宴〜お色直し中座

披露宴会場に入るゲストたち

会場オープン。

メッセージカードを読む女性ゲスト

席には、新郎新婦からのメッセージカードが。

「入場時の後ろ姿」と「オープニングムービー」、撮れるのはどちらか一つ

入場する新郎新婦の後ろ姿

いよいよ開宴。新郎新婦の入場です。

今回はお二人のリクエストで、入場時に後ろ姿を撮っています。
このような写真を撮るには、オープニングムービーが始まる前に、カメラマンも新郎新婦と共に会場の外に出ておく必要があります。そうすると、ムービーを上映している会場内の様子は撮れなくなります。
「入場時の後ろ姿」と「ムービーの様子」、どちらを優先して撮ってもらうか、二人で相談しておきましょう。

披露宴会場に入場する新郎新婦

高砂に向かう二人。いい顔してます。

開宴の挨拶をする新郎

まずは新郎からのご挨拶。

グラスに注がれる乾杯酒

司会がお二人のプロフィールを紹介。
その間に乾杯の準備が進められます。

乾杯でグラスを掲げる新郎新婦とゲストたち

乾杯!

乾杯後の振り返りショットを撮ってもらうなら、高砂裏のスペースをチェック

乾杯後に高砂後ろを振り返る新郎新婦

高砂の後ろから。挙式前の緊張がうそのような表情。

上の写真のような「乾杯後の振り返りショット」を撮ってもらうには、高砂の後ろにある程度のスペースが必要になります。事前にどれくらいのスペースがあるかを会場に確認した上で、カメラマンに撮影可能か尋ねておきましょう。
※ 狭いスペースでも撮れないことはないのですが、その場合、至近距離で超広角レンズを使うことになるので、不自然に歪んだ写真になります。

野球選手のポスターを手に高砂にくるゲスト

野球好きの新郎新婦。高砂にやってきたお友達は巨人ファン?

料理の紹介をするシェフ

ここで、シェフからのお料理紹介。

女性ゲストと言葉を交わして笑う新婦

お友達と目が合って笑う新婦さん。
高砂とゲストテーブルとの距離が近いと、こんな風にお互いの目線や声が届きやすくなります。

前菜

お料理もスタート。

友人スピーチで笑う新郎

新郎のお友達からのスピーチ。

スピーチをする新婦友人

続いて、新婦のお友達からも。

スピーチを聞いて笑う新婦

新婦さんも、いい顔。

高砂で記念撮影をする新郎新婦とゲスト

ここで歓談の時間。ゲストとの記念撮影も。

ゲストと談笑する新婦

結婚式の1日の中で、一番リラックスした笑顔になるのは、実は歓談の時間なのかも。

新婦を囲んで笑顔の友人たち

お友達もいい顔。

歓談中の高砂には、親族も来てもらってOK

新郎新婦と記念撮影をする親族

ゲストに続いて、ご親族も記念撮影にやってきました。

高砂での記念撮影は、ゲストが優先となるのが一般的ですが、お友達との撮影が落ち着いたらご親族にも来てもらいましょう。ご親族からすると、「まだ記念撮影をしてないゲストがいるかも…」と遠慮をして高砂に向かいづらいこともあります。そんなときには、会場のスタッフやカメラマンに声をかけて連れてきてもらってもOKです。
結婚式の1日の中で、ご親族と言葉を交わせる時間って意外と少ないんです。遠くから来てくれたおばあちゃんも、きっと喜んでくれるはずですよ。

ケーキカットをする新郎新婦

続いて、ケーキカット。

ケーキカットをする新郎新婦を囲むゲストたち

二人を囲むゲストたち。カメラマンがいっぱい。

新婦から新郎へのファーストバイト

「新郎から新婦」→「新婦から新郎」の順にファーストバイト。

拍手をするゲスト

新婦中座のエスコートで呼ばれるおじいちゃんおばあちゃん

ここで、新婦はお色直しのため中座します。
エスコート役に選ばれたのは、おじいちゃんとおばあちゃん。

手を叩いて喜ぶ新郎

高砂の新郎も楽しんでます。

新婦と記念撮影をするおじいちゃんおばあちゃん

退場の前に記念撮影。

笑う新郎のお姉さん

続いて、新郎の中座。
弟さんと共にエスコート役に呼ばれたお姉さん。
いいリアクションでした。

兄弟で中座する新郎

手をつないで歩いたのは、子どものとき以来?

お色直し前の姿での記念写真は、中座のタイミングがラストチャンス

姉弟と記念撮影をする新郎

会場の外で、記念撮影

この後、新郎新婦はお色直しに向かいます。お色直し前の姿での家族写真など、残したいけどまだ撮れていない写真があったら、このタイミングでスタッフにお願いして、ご家族を連れてきてもらいましょう。
※ 時間がないときには却下されることもあります。

プロフィールムービー

プロフィールムービーの上映。

スクリーンを見て笑う家族

ご家族の視線の先には、まだ赤ちゃんだった頃の新郎の写真が。

主役のいない場の写真をどこまで撮ってもらう?

新郎新婦中座中の会場の様子をどこまで写真に残すかは、カメラマンの価値観によって大きく異なります。
「とにかく主役の絵になる写真を一枚でも多く!」というタイプのカメラマンだと、この時間帯の会場の写真をそれほど重視しないこともあります。

でも、このときのゲストは意外と肩の力を抜いて楽しんでいるものです。
そんな姿もたくさん撮ってもらえるように、カメラマンにお願いしておきましょう。

新郎のお母さんと談笑するゲスト

新郎のお友達と話しながら大笑いするお母さん。

笑い合う両家の家族

何やら楽しそうな両家のご親族の姿。

孫にパンをあげる新郎のお父さん

孫にパンをちぎってあげる、お父さんのやわらかい表情も。
中座中のこれらの光景は全て、お二人は直接目にすることのできないものです。

再入場〜おひらき

再入場の説明を受ける新婦

再入場の説明を受けるお二人。

再入場する新郎新婦

扉オープン。
再入場の後にフォトラウンドが続く場合は、高砂には向かわずに、このままゲストテーブルに向かって記念撮影を始めます。

フォトラウンドは、全てのゲストと言葉を交わせる貴重な時間

おじいちゃんと談笑する新郎新婦

ゲストテーブルを順番に回ってのフォトラウンド。

「フォトラウンド=記念撮影タイム」というイメージが強いと思いますが、各テーブルのゲストと均等に言葉を交わせる貴重な時間でもあります。
ところが、余興を目一杯入れ込んだために時間のゆとりがなくなってしまうと、記念撮影を終えると同時に「次のテーブルに行きましょう」と式場のスタッフに声をかけられ、歓談の時間はほとんどなくなってしまいます。
何を優先するかを整理して、時間の配分をプランナーと相談しておきましょう。

新郎新婦の思い出写真パズル

新郎が手にしているのは、思い出の写真を並べたパズル。
各テーブルのゲストにピースをはめ込んでもらい、段々とパズルが出来上がっていきます。

新郎新婦と大笑いする家族

こちらは、新郎のご家族。
楽しそう。

フォトラウンドでの記念撮影

記念撮影も忘れずに。

パズルのピースをはめこむ新郎新婦

最後に残ったピースを二人ではめると…

完成したパズルを披露する新郎新婦

パズルの完成!

笑うお母さん

新婦のブーケを作ったというお母さん。
みんなに紹介されて、照れ笑い。

新婦のブーケステッキ

こちらがお母さん手作りのブーケ。

ドレス当てクイズ当選者を発表する新郎

続いて、ドレス当てクイズの当選者を発表。

ドレス当てクイズ抽選に当選した男性ゲスト

なんと、全て男性ゲストでした!

新郎新婦と記念撮影をする男性ゲスト

プレゼントを手に記念撮影。

ブーケプルズに参加する女性ゲスト

続いては、ブーケプルズ。

ブーケプルズでブーケを引き当てた女性ゲスト

当たった!

ブーケをもらいインタビューを受ける女性ゲスト

新婦さんも大喜びでした。

新郎新婦と記念撮影をする女性ゲスト

ここで、ご歓談の時間。

新婦のヘア

新婦さんにぴったりの色合い。

手紙を読む新婦

披露宴はクライマックスへ。
お母さんへのお手紙。

新婦の手紙に耳を傾けるお母さん

記念品を受け取るお母さん

記念品のプレゼント。

微笑むお父さん

謝辞を述べるお父さん

新郎のお父さんからのご挨拶。

ご挨拶をする新郎

続いて、新郎からもお礼の言葉。

退場する新郎新婦

みんなに見送られながらの退場。

この後のエンドロールムービーをゲストと一緒にご両親にも観てもらう場合は、新郎新婦のみの退場。ご両親はムービーを観ない場合は、新郎新婦と一緒にご両親も退場します。

エンドロールのスクリーン

エンドロールムービーの上映。

エンドロールを見るご両親

記念撮影をする新郎新婦とご両親

ゲストのお見送り開始前には、ご両親との記念写真を撮ります。

ゲストを見送る新郎新婦

お見送りの開始。
やっぱりゲストと言葉を交わしているときが一番いい顔してます。

涙を拭う新婦友人を見て微笑むご両親

おひらき後のポーズ写真はどこで撮る?

チャペルで見つめ合う新郎新婦

チャペルでのポーズ写真。

おひらき後のポーズ写真は、披露宴会場からそう遠くない場所(お見送りスペースなど)で撮ることが多いです。今回は遅い時間の披露宴だったためか、チャペルが空いていたので撮影に使わせてもらうことができました。
もし希望の場所がある場合は、事前にホテルと相談しておきましょう。

チャペルでポーズ写真を撮りながら笑う新婦

(今回の結婚式のフォトギャラリーはこちら↓)

【写真で解説】ホテルメトロポリタンエドモントの結婚式|チャペル挙式

こんにちは、ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

今回ご紹介するのは、ホテルメトロポリタンエドモントの結婚式です。

1日の流れを写真で追いながら、メトロポリタンエドモントならではの注意事項や、事前に知っておくべきポイントを持ち込みカメラマン目線でお伝えします。

式場 ホテルメトロポリタンエドモント
挙式会場 チャペル
挙式の形 キリスト教式
披露宴会場 クリスタルホール
挙式月 9月下旬

※この記事でご紹介するのはチャペルでの挙式です。神前式の解説は↓の記事をご覧ください。

持ち込みカメラマンには、どこまで撮らせてもらえる?

メトロポリタンエドモントでは、ブライズルームはカメラマン立ち入り禁止のため、お支度シーンは撮れません。
その他の撮影においては、持ち込みカメラマンならではの制限は特にありません。
ロケーション撮影(ポーズ写真)、親族紹介、挙式、披露宴はしっかり撮らせてもらえます。
挙式中は、バージンロード・祭壇に立ち入ることはできませんが、これはキリスト教式の挙式の一般的なルールです。

持ち込みカメラマンにもこまめに情報共有をしてくれたり、ロケーション撮影のスポットを提案してくれたりと、「二人のためなら」と気持ちよく協力をしてくれる親切なホテルです。

お支度・ロケーション撮影・親族紹介

新郎の前に現れる新婦

お支度完了後、ブライズルームの入り口で顔を合わせる二人。
この後、まずはホテルの写真室に向かい、ポーズ写真を撮影します。
ホテル館内を移動しながらのポーズ写真(ロケーション撮影)は、写真室の後です。

ロケーション撮影でのリクエストが多い場合は、優先順位をつけておこう

メトロポリタンエドモントの螺旋階段に立つ新郎新婦

螺旋階段でのロケーション撮影。

もし、お支度の時間が延びてしまった場合は、その分このロケーション撮影の時間が減ることになります。

撮りたいスポットやポーズなどがたくさんある場合は、あらかじめ優先順位を決めておくと限られた時間を有効に使って撮ってもらえます。

ホテル内を移動する新郎新婦

ロケーション撮影後、披露宴会場であるクリスタルホールに向かいます。

クリスタルホールは1階にあるので、移動の際に、ロビーに早めに到着しているゲストと鉢合わせることがあります。「挙式まではゲストに見られたくない」という人は、事前にホテルに相談してみましょう。

高砂で説明をうける新郎新婦

会場の装飾などを確認後、説明を受ける二人。

高砂で記念撮影をする新郎新婦

高砂で記念写真を撮らせてもらえました。
持ち込みカメラマンには冷たい式場が多いのですが、メトロポリタンエドモントは要所要所で撮影の声かけをしてくれる親切なホテルです。

親族控室

披露宴会場を確認したら、親族控室へ向かいます。

親族紹介をする新郎新婦と親族

親族紹介。代表者が親族を紹介するパターンと、それぞれ自己紹介をするパターンがあります。

親族控室での時間をどう使う?

親族控室での記念写真

親族紹介後は、挙式が始まるまで記念写真を撮ることができます。
空いた時間をできる限り撮影に費やしてもいいのですが、この後はご親族とのんびり言葉を交わせる時間が意外とありません。
歓談と撮影どちらを優先するか、二人で相談してみましょう。

あくまでも挙式が始まるまでの時間を使った撮影なので、全てのご親族と一緒に写真を撮れるとは限りません。
この時間に一枚でも多くの記念写真を撮りたいのなら、あらかじめどんなグループで撮るか(家族のみ、兄弟のみ、など)を考えつつ、優先順位をつけておいた方がスムーズです。

挙式

チャペルに入る女性ゲストたち

いよいよ挙式が始まります。チャペルに入るゲストたち。

別室でのベールダウンの場合は、カメラマンへの伝達も忘れずに

挙式の始まりを待つお母さん

お母さんはチャペル後方で新婦の入場を待ちます。

新婦のベールダウンは、入場時にチャペル最後方の扉前で行われるのが一般的です。
たまに、別室でお母さんにベールダウンをしてもらってからチャペルに入場する、というケースがあります。その場合は、ベールダウンを行う場所を必ずカメラマンにも伝えておきましょう。

チャペルに入場する新郎

牧師に続いて新郎の入場。

ゲストの脇を歩く新郎

新郎はバージンロードを歩かず、ゲストの横を進みます。

チャペルに入場する新婦とお父さん

新婦とお父さんの入場。

お母さんによるベールダウン

お母さんにベールをおろしてもらいます。

お父さんから新郎へのバトンタッチ

バージンロード前方まで新婦とお父さんが進んだら、新郎は迎えに行きます。お父さんから新郎へのバトンタッチ。

聖歌を歌うゲストたち

聖歌の斉唱。ゲストは、「新婦入場」「聖歌斉唱」「新郎新婦退場」のときのみ起立します

カメラマンは、祭壇には入れない

牧師と向かい合う新郎新婦

祭壇の新郎新婦。

持ち込みカメラマンでも挙式中に移動しながら撮影をすることはできますが、祭壇(新郎新婦が牧師とやりとりをする壇上)には上がることができません。
上の写真は、祭壇ぎりぎりのポジションから撮っていますが、二人の立ち位置によってはどちらかの表情が隠れてしまうこともあります。

指輪交換をする新郎新婦

誓いの言葉に続き、指輪交換をします。

ウェディングキスをする新郎新婦

ベールアップからのウェディングキス。
「ゲストから見て新郎の顔が奥に来るように顔を傾けると、新婦の表情が見えて綺麗」というコツをスタッフが教えてくれます。

お祈りをする新郎新婦

新郎新婦はひざまずき、お祈りをします。

お祈りをする新郎新婦のご両親

ご家族やゲストも一緒に。

署名をする新婦

結婚証明書に、新郎→新婦の順番で署名します。

チャペルを退場する新郎新婦

フラワーシャワーでの退場。前髪にかかった花びらを笑いながら取ってくれる新郎。

挙式退場で笑う新郎新婦

ホッとしたのか、新婦さんもいい顔してます。

新郎新婦を見送るお父さん

二人の背中の向こうのお父さん。

前半はここまで。
(この後の披露宴の様子は、こちら↓)

(今回の結婚式のフォトギャラリーはこちら↓)

【写真で解説】ウェスティンホテル東京の結婚式|ビクターズの披露宴

こんにちは、ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

今回ご紹介するのは、ウェスティンホテル東京のVICTOR’S(ビクターズ)での披露宴です。

披露宴の流れを写真で追いながら、ウェスティンならではの注意事項や、事前に知っておくべきポイントを持ち込みカメラマン目線でお伝えします。

(挙式編はこちら↓)

披露宴会場(ビクターズ)について

披露宴会場ビクターズ

ビクターズは、ウェスティンホテルの22階にあるフレンチレストランです。高砂後ろのカーテン(写真右側)は乾杯のタイミングでオープンします。スクリーンは、写真の一番奥にある壁側スペースの一箇所。同じスペースで、披露宴クライマックスの記念品贈呈や新郎謝辞も行われます。

開場〜中座

受付をする男性ゲストたち

ゲストは、馬車に乗ってホテルを出発する新郎新婦を見送った後に、受付へ案内されます。

新郎からのメッセージカードを手に笑う男性ゲスト

会場オープン。ゲストが席につくと、そこには新郎新婦からのメッセージカードが。

メッセージカードに限らず、あなたがゲストのために用意したものがあるなら、そのリアクションをカメラマンに撮ってもらいましょう。「みんな楽しんでくれるかな…」という不安が、きっと安心に変わるはずです。

ビクターズへの入場中に笑う新婦

新郎新婦の入場。お友達から声をかけられる度にニコニコの新婦さん。

ビクターズでは、入退場時も会場の照明は明るいままです。入退場ルートの途中に階段があるので、安全面の配慮かと思われます。

挨拶をする新郎の横で笑う新婦

新郎→新婦の順にご挨拶。

ウェスティンホテル東京のビクターズでの乾杯

ゲストのご発声で乾杯。このタイミングで、高砂後ろのカーテンがオープンします。

歓談の時間には、記念写真だけでなく自然な表情もたくさん撮ってもらおう

新婦に声をかけて笑う女性ゲストたち

お食事と共に歓談のスタート。ゲストが次々と高砂にやってきます。

新郎とグラスを合わせるゲストたち

カメラ目線の記念写真だけでなく、ゲストとの自然な触れ合いの様子もたくさん撮ってもらうといいですよ。言葉を交わせるこの時間が、みんな一番いい顔をしているから。

高砂で耳打ちをして笑う新郎新婦

続いて、ゲストからのお祝いのスピーチ。懐かしい思い出が語られると、高砂の2人も楽しそうに言葉を交わしていました。

たまにウェディング雑誌で「高砂での新郎新婦らしい振る舞い」についてあれこれ書かれた記事を見かけます。でも個人的には、あまり気張らずにいつもの2人らしい姿でいいんじゃないのかな、と思います。高砂で楽しそうにしている2人の姿が見れたら、ゲストもきっと嬉しいはずですよ。

ケーキカット中にゲストのカメラに目線を向ける新婦

ケーキカットは高砂のすぐ隣で行います。プロカメラマンだけでなく、ゲストのカメラにもたっぷり応えてあげてくださいね。

新婦から新郎へのファーストバイト

「新郎→新婦」「新婦→新郎」の順にファーストバイト。

人間味あふれる表情はプログラムの前後に

新郎新婦にラストバイトをするお母さんたち

ファーストバイトに続いて、お母さんからのラストバイト。実は誰よりも腰を低く落としていた新郎さん。

お母さんと笑う新郎新婦

ラストバイト直後に、周りを囲むゲストからの歓声に照れ笑いを浮かべていました。

実は、新郎新婦やゲストの人間味あふれる表情は、プログラムの真っ最中よりも、直前直後に現れることが多いんです。そんな写真もたくさん撮ってもらうといいですよ。あのときの気持ちをきっと思い出せるから。

ウェディングドレスでの記念撮影は中座直後がラストチャンス

お姉さんにエスコートされて中座する新婦

新婦はお色直しのために中座します。お姉さんにエスコートされて退場。

新婦とお姉さんとの記念写真

会場を出たら、エスコートをしてくれた人と記念写真を撮ります。

ウェディングドレスでの記念撮影はこのタイミングがラストチャンスです。ここで家族写真を撮りたい場合は、ホテルスタッフに伝えて連れてきてもらいましょう。

この後少し時間をおいて、新郎も中座します。

新郎新婦のプロフィールムービーを見て笑う女性ゲストたち

プロフィールムービーの上映。

ビクターズは会場の構造上、一部の席からはスクリーンが見にくいです。上映前に司会から「見やすい位置に自由に移動して」とアナウンスを入れてもらうといいかもしれません。

主役のいない会場の写真って大事?

新婦のお母さんと歓談をする女性ゲスト

新婦のお母さんと言葉を交わすお友達。普段は中々見ることのできない光景ですよね。

カメラマンによっては主役のいない披露宴会場の写真をあまり重要視しない人もいます。でも、この時間帯のゲストは意外と肩の力を抜いて楽しんいることが多いです。そんな写真もたくさん撮ってもらうようお願いしておきましょう。

再入場〜おひらき

ウェスティンホテル東京のエレベーターホールでポーズ写真を撮る新郎新婦

再入場の前に、22階エレベーターホールでのポーズ写真。

お色直し後のポーズ写真は、基本的に披露宴おひらきの後です。今回は新郎新婦から「おひらき後は疲れてるかもしれないから再入場前に撮りたい」という希望があったため、このタイミングで撮りました。撮影場所の希望がある場合は他の新郎新婦との調整が必要になるので、事前にホテルに相談しておきましょう。

ビクターズに再入場する新郎新婦

新郎新婦の再入場。この後にフォトラウンドが続く場合は、高砂を経由せずに直接ゲストテーブルに向かいます。

フォトラウンドで撮影アイテムを使う場合は、有り無し両方の写真を

ウェスティンホテル東京ビクターズでのフォトラウンド

フォトラウンドでは、新郎新婦がゲストテーブルを順番に回りながらグループごとの記念撮影を行います。

もし記念撮影にフォトプロップスなどのアイテムを使う場合は、顔が隠れて見えなくなることがあります。念のためにアイテムの有り無し両方の写真を撮ってもらいましょう。共通のポーズを決めて撮影する場合も同様です。

フォトラウンドは友人とも親族とも均等に話せる貴重な時間

フォトラウンドの合間に友人と談笑する新郎

記念撮影の合間のご歓談。

他の歓談の時間にはゲストから高砂にやってきてくれますが、どうしてもグループによって高砂の滞在時間に差が出てしまいます。

一方でフォトラウンド中は、新郎新婦が各テーブルにいる時間を会場スタッフがバランス良く調整してくれます。「みんなとたくさん話したい」という人は、余興を詰め込みすぎずにフォトラウンドの時間にゆとりをもたせておくことをお勧めします。

おじいちゃんにお肉を食べさせてもらう新婦と笑う親族たち

こちらは親族テーブルでの一コマ。「ここまで、あまりご飯を食べられていない」という新婦さんに、おじいちゃんからお肉のプレゼント。

フォトラウンド中なら、親族も他のゲストと同じようにゆったりと新郎新婦との触れ合いの時間を楽しめます。

フォトラウンドについては、下の記事も参考にしてください。

新郎新婦にエールを送るゲスト

ここで元応援団のご友人から新郎新婦へのエール。2人も大喜びでした。

高砂で新郎と握手をするおじいちゃん

「手が冷たいね。心が温かい証拠だ。」
新郎と握手をした新婦のおじいちゃんの言葉です。

ゲストとの歓談がある程度落ち着いたら、親族にも高砂に来てもらって大丈夫です。とはいっても、親族からすると他のゲストに遠慮をして中々席を立ちにくいもの。そんなときには、スタッフやカメラマンに声をかけて連れて来てもらいましょう。遠くから来てくれたおじいちゃんもきっと喜んでくれるはずですよ。

記念品を手に笑う新郎新婦

今回の新婦さんは、手紙を読まずに記念品の贈呈に移りました。

みんなの前で読む場合と読まない場合とで、手紙の内容は変わってきますよね。私個人の考えですが、「ゲストからどう映るか」ではなく「ご両親に伝えたいことは何か」で手紙を書き、その後で読むか読まないかを決めてもいいんじゃないかな、という気がします。

新郎新婦から記念品を受け取るお母さんたち

2人から、お母さんへ記念品の贈呈。

新郎の謝辞で泣いたり笑ったりの新婦とお母さん

新郎からのお礼の言葉。ゆっくりと言葉を選びながら話す姿が印象的でした。

ビクターズから退場する新婦

新郎新婦とお母さんが退場します。といっても、会場の外には出ません。ビクターズではゲストのお見送りを会場内スペース(上の写真の新婦が立っているあたり)で行うためです。

クリスマスツリーの前でエンドロールムービーを見る新郎新婦

エンドロールムービーの上映。新郎新婦も会場内にいるので、ゲストと一緒にムービーを見ることができます。

お母さんと記念写真を撮る新郎新婦

ゲストのお見送り前には、親御さんとの記念写真を撮ります。

撮り残した記念写真は、お見送りのタイミングで

笑顔でゲストを見送る新郎新婦

お見送りスタート。

もし一緒に記念写真を撮れていないゲストやご親族がいたら、このタイミングで撮ってもらいましょう。

プチギフトを嬉しそうに覗きこむおじいちゃん

プチギフトをもらったおじいちゃんの嬉しそうなこと。

ウェスティンホテル東京の客室のソファーでポーズ写真を撮る新郎新婦

お部屋に戻ってきての1枚。どこかホッとした表情の2人でした。

(今回の結婚式のフォトギャラリーはこちら↓)

【写真で解説】ウェスティンホテル東京の結婚式|チャペル挙式

こんにちは、ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

今回ご紹介するのは、ウェスティンホテル東京の結婚式です。

1日の流れを写真で追いながら、ウェスティンならではの注意事項や、事前に知っておくべきポイントを持ち込みカメラマン目線でお伝えします。

式場 ウェスティンホテル東京
挙式会場 チャペル
挙式の形 キリスト教式
披露宴会場 VICTOR’S(ビクターズ)
挙式月 11月中旬

持ち込みカメラマンには、どこまで撮らせてもらえる?

ブライズルームはカメラマン立ち入り禁止です。
ロケーション撮影(ポーズ写真)は、複数のスポットを回りながらたっぷりと撮らせてもらえます。
親族紹介、挙式リハーサル、挙式、披露宴もしっかり撮ることができます。
挙式中は、バージンロードと祭壇には立ち入り禁止となりますが、これはキリスト教式の挙式の一般的なルールです。
「二人のためなら」と、持ち込みカメラマンにも気持ちよく協力をしてくれる親切なホテルです。

お支度〜リハーサル

ブライズルームは撮影NG、客室でのお支度なら撮影OK

ウェスティンホテル東京の客室でお支度をする新郎新婦

ウェスティンホテル東京では、ブライズルームへのカメラマンの入室はできません。もし結婚式の前夜からホテルに泊まるなら、ブライズルームを利用せずに宿泊しているお部屋にメイク担当者を呼んでお支度をすることで、撮影も自由に行えます。

ベールをつける新婦

お支度を進めていると部屋のベルが。やってきたのは…

ブーケを新婦に手渡す友人女性

作ったブーケを届けに来てくれたお友達。

ブーケを作ってくれた友人と記念撮影をする新郎新婦

ブライズルームと違って客室はゲストの出入りも自由です。記念写真も撮れるのが客室準備のお得なところ。

ウェスティンホテル東京の廊下を歩く新郎新婦

お支度完了の時間になると、ホテルの介添えさんがお部屋まで迎えに来てくれます。

まずは2階の写真室でポーズ写真を撮ります。挙式披露宴の撮影を持ち込みカメラマンに依頼していても、写真室での撮影だけは必ずウェスティンの専属カメラマンが担当します。

ロケーション撮影の基本ルートについて

写真室を出たら、ホテル内の撮影スポットを巡りながらポーズ写真を撮ります。基本的なルートは次の通りです。

ウェスティンホテル東京でロケーション撮影をする新郎新婦

まずは2階ロビーからスタート。

ウェスティンホテル東京の大窓に立つ新婦

同じく2階の大窓の前にて。

ウェスティンホテル東京の階段で笑う新郎新婦

階段で写真を撮りつつ1階に向かいます。11月上旬だったのですが、クリスマス一色でした。

ウェスティンホテル東京のクリスマスツリー前で記念撮影をする新郎新婦

1階のクリスマスツリー前でも。

ここまでが基本ルートです。もし別の場所での撮影希望がある場合は、他の新郎新婦との兼ね合いもあるのでホテルに早めに相談しておきましょう。

(ウェスティンホテル東京のロケーション撮影については、↓の記事でも詳しく解説しています)

親族控室で過ごす時間。歓談と撮影どちらを優先する?

笑顔でウェスティンホテル東京の廊下を歩く新郎新婦

ポーズ写真の後は親族控室へ。親族紹介までは両家別々のお部屋になります。

ウェスティンホテル東京の親族控室で記念撮影をする新郎親族

親族紹介が始まるまでは記念撮影もOK。

ただし、この後は親族とゆっくり言葉を交わせる時間は意外と限られます。一方で、一緒に写真を撮るチャンスは披露宴中やおひらき後にもあります。ここでの撮影をどの程度優先するかを考えておきましょう。

限られた時間を有効に使うためには、次のようにグループごとの撮影順序を事前に決めておくとスムーズです。

  1. 新郎+両親
  2. 新郎+両親+兄弟
  3. 新郎+親族全員

※ 家族写真撮影のタイミングについては、下の記事もご覧ください。

親族紹介をする新郎のお母さん

新郎新婦と両家親族は別室に移動。親族紹介を行います。

挙式リハーサルはチャペルではなく控室で

ウェスティンホテル東京で挙式リハーサルをする新婦とお母さん

挙式リハーサルは、親族紹介に続いて同じ部屋で行われます。

ウェディングキスのリハーサルで笑う新郎新婦

ウェディングキスの説明を受けて、照れくさそうに笑う2人。このときにキスの位置を聞かれるので、あらかじめ決めておきましょう。

挙式

ベールダウンをするお母さん

新郎に続いて新婦の入場。扉がオープンしたら少し進み、お母さんと向かい合ってベールダウンとなります。

今回のようにチャペル内でのベールダウンが一般的ですが、式の前に別室でベールダウンを行うパターンもあります。その場合は、逃さず撮ってもらうようカメラマンに伝えておきましょう。

ウェスティンホテル東京の牧師

ウェスティンの牧師。本番で細かい流れを忘れてしまっても、牧師が小声で教えてくれるので安心してください。

カメラマンはバージンロードと祭壇には入れない

ウェスティンホテル東京のチャペル

挙式中は、バージンロードと祭壇(新郎新婦より前にある茶色の壇上スペース)にカメラマンは入れません。牧師と向かい合う新郎新婦の表情は撮りづらくなりますが、キリスト教の挙式では一般的なルールです。

指輪交換をする新郎新婦

指輪交換。もしスッと指に入らなくても慌てなくて大丈夫。1つ1つの動作に時間がかかったとしても、神聖な儀式の中ではゲストもあまり気にならないものですよ。

ウェディングキスは、新婦の顔がゲストに見えるように

ベールアップをする新郎

ベールアップ。新郎は、持ち上げたベールを新婦の後頭部におろしたら、裾のあたりを綺麗に整えてあげてください。

この後、ウェディングキスへと続きます。頬や口へのキスの場合は、顔を横に傾ける必要があります。ゲストの方から新婦の顔がよく見えるように、新郎は奥側に顔を傾けましょう。

挙式で署名をする新郎

署名台に移動し、新郎→新婦の順に記名します。

ウェスティンホテル東京のチャペルを退場する新郎新婦

ゲストに見送られながらの退場です。

この後、新郎新婦と親族は写真室での親族集合写真撮影。ゲストはホテルのエントランスに向かい、ホースパレードの始まりを待ちます。

ホースパレードについて

ウェスティンホースパレード

ゲストに見送られながら馬車はホテルを出発。ガーデンプレイスに沿うように進みます。

ウェスティンホースパレードで馬車から振り返る新郎新婦

馬車のスピードは人の早歩きと同じくらい。この写真はカメラマンが馬車の後ろを追いかけながら撮っています。

ウェスティンホースパレードの後、馬車から降りる新婦

ホテルに到着。馬車に乗っている時間は5〜10分程度です。この後、新郎新婦も披露宴会場に向かいます。

前半はここまで。

(続きの披露宴編はこちら↓)

(今回の結婚式のフォトギャラリーはこちら↓)

式場カメラマンと持ち込みカメラマンの両方をうまく使うコツ

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

「できることなら自分で見つけたお気に入りのカメラマンに撮ってもらいたい。でも、式場専属カメラマンにしか撮らせてもらえないものが意外と多くて悩んでる…」

そんな人には、式場専属カメラマンと持ち込みカメラマンの両方を併用するという選択肢もあります。

そこで今回は、立場の異なる2人のカメラマンのメリットをうまく活かすためのポイントについてお話します。

料金を抑えつつ、式場専属カメラマンと持ち込みカメラマンの両方をうまく使うには?

写真を複数の業者に依頼するとなると、まず不安になるのが撮影料金の問題ですよね。できるだけ料金を安く抑えたいのなら、式場専属カメラマンと持ち込みカメラマンの撮影内容を分担することをお勧めします。

持ち込みカメラマンには撮らせてもらえない写真だけを式場専属カメラマンにお願いする

例えば、あなたの式場に「挙式・集合写真は持ち込みカメラマンは撮影NG」というルールがあるとします。その場合は、式場専属カメラマンには挙式と集合写真だけを撮ってもらい、それ以外の撮影は持ち込みカメラマンにお願いするのです。
そうすれば、料金を最低限に抑えつつ、それぞれのカメラマンにしか撮れない写真を両方手にすることができます。

アーフェリーク白金での集合写真で手を振る新郎新婦

持ち込みカメラマンの「ゲスト席からの挙式写真」は本当に必要か?

「持ち込みカメラマンは挙式撮影NG」という式場でも、持ち込みカメラマンにゲストとして入ってもらうことで挙式の撮影自体は可能です。しかしその場合、持ち込みカメラマンはゲスト席から動かずに撮影することになります。

ゲスト席から一歩も動かずにどこまでの写真を撮ることができるのかはカメラマンによって異なります。チャペルを自由に動きながら素敵な挙式写真を撮ることのできるカメラマンが、ゲスト席からの固定撮影でも同じように魅力的な写真を残してくれるとは限りません。

挙式撮影の依頼を決める前に必ず、「過去にゲスト席から撮影した挙式の写真」を持ち込みカメラマンに確認させてもらいましょう。

その写真があなたにとって価値のあるものなら挙式撮影も持ち込みカメラマンにお願いすればいいですし、そうでないなら思い切って「挙式は式場専属カメラマンのみ、披露宴は持ち込みカメラマン」とすることで撮影料金を抑えることができます。

※ 下の記事では、実際に私が撮影したゲスト席での挙式写真を、時系列順に紹介しています。

役割分担をしておかないと、撮影時間が大幅に延びることも

挙式撮影にはルールのある式場でも、披露宴では持ち込みカメラマンでも会場内を自由に動きながら撮影できることが多いです。

披露宴撮影に持ち込みカメラマンのみが入る場合は問題ないのですが、式場専属カメラマンと持ち込みカメラマンの両方が撮影に入る場合には注意が必要です。

それぞれの役割について事前の取り決めがないと、撮影にかかる時間が大幅に増えてしまうのです。

例えば、歓談の時間。新郎新婦は、高砂に集まってくれたゲストと記念撮影をしますよね。
このときに役割分担がはっきりしていないと、式場専属カメラマンも持ち込みカメラマンも「目線をもらった記念写真」を撮りたがることが多いです。お互いが既に撮っているとわかっている写真でも、同じものを自分も押さえておこうとする。

結果的に撮影に2倍の時間がかかり、その分新郎新婦とゲストが言葉を交わす時間が減ることになります。

限られた時間を有効に使うために、「カメラ目線の記念写真は式場専属カメラマン」「持ち込みカメラマンは、記念撮影の合間の自然な表情をメインに」という具合に役割を分担しておきましょう。その分担を双方のカメラマンに伝えておくのも忘れずに。

友人としてカメラマンを持ち込んだらバレる?式場の疑いをかわすポイント

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

持ち込み禁止の式場では、カメラマンを一人の友人として招待することによって、結婚式を撮影してもらうことができます。

この場合、カメラマンは「業者」ではなく「新郎新婦の友人」として振舞わなければなりません。

カメラマンの言動や行動が明らかに業者っぽいと、式場から「あなた、本当は新郎新婦の友達じゃなくて業者のカメラマンでしょ?うちは業者の持ち込み禁止だよ。」と突っ込まれる可能性が出てきます。

そこで今回は、結婚式当日に式場からのそんな突っ込みを回避するためのポイントをお伝えします。

(友人としてのカメラマンが撮影できる写真の詳細はこちら↓)

友人として持ち込んだカメラマンは「本当はプロ」だと式場にバレている

業者のカメラマンを友人として持ち込んだ場合、式場には十中八九バレてます。ゲストの中に一人だけ、2台のカメラ、複数の交換レンズなどの装備をした人がいれば、誰の目にもプロにしか見えないでしょう。

式場スタッフは「あの人絶対プロでしょ!」と気づきながらも、それをカメラマン本人に言葉でぶつけることができないのは、カメラマンが「新郎新婦の招待を受けた友人である」という事実があるからです。

逆に言うと、カメラマンが新郎新婦の友人として不自然な行動をとると、式場から「業者じゃないの?」と突っ込まれる可能性が高まります。

友人として、持ち込みカメラマンはどう振る舞うべき?

お互いを「〜さん」と呼ぶことに慣れておこう

まず、新郎新婦はカメラマンを、カメラマンは新郎新婦を「〜さん」と呼ぶことに慣れておきましょう。

ゲストとしての持ち込みに慣れていないカメラマンだと、当日についうっかり「ご新婦様」と呼びかけてしまうことがあります。どう考えても、友人から新婦への呼びかけとしては不自然ですよね。

事前打ち合わせの場などで、お互いに「ほどよく親しい言葉遣い」に慣れておけば安心です。

集合写真の時の自然な行動とは?

「集合写真は式場専属カメラマンのみ撮影可」という式場では、集合写真のみ式場専属カメラマンにお願いし、その他の撮影をゲストとしての持ち込みカメラマンにお願いするという方法もあります。

その場合、「式場専属カメラマンが撮影する集合写真に、ゲストとしての持ち込みカメラマンは写らないでほしい」という花嫁さんもいるでしょう。

しかし、ゲストの一人であるはずの持ち込みカメラマンが最初から集合写真の輪から外れていると、式場から「あなたもゲストなんですよね?」と突っ込まれかねません。

なので、最初は持ち込みカメラマンにも他のゲストと一緒に並んでもらい、式場専属カメラマンが1,2回シャッターを切ったらさりげなくその輪を抜け出してもらいましょう。その後も続く撮影の様子を、下の写真のように撮ることもできます。

料理は食べてもらう?

カメラマンをゲストとして招待するということは、席・料理・引出物も他のゲストと同じように用意するということです。

特定のゲストだけ「席も料理も引出物もいらない」と式場に伝えることはできますが、明らかに不自然なので「新郎新婦の友人」という前提を強く疑われることになります。

さて、用意してもらった料理ですが、カメラマンによっては新郎新婦のお色直し中などのタイミングで口にするという人もいます。

私の場合は、中座中もゲストの様子をできるだけたくさん撮りたいのと、その後トイレに行きたくなるのが怖いので、料理には手をつけずに水分のみいただくようにしています。

ただ、たくさんの料理が手付かずのまま下げられるのは心苦しいので、私の席を「食べ盛りのお子さんのいるテーブル」や「新郎の友人テーブル」などに用意してもらい、可能な範囲で他のゲストに私の分も食べてもらっています。

マグナス東京の前菜

引き出物は持ち帰ってもらう?

私の場合、引き出物については「すでに撮影料金をいただいているので引き出物まではいただけない、できればその場でお返ししたい」というのが本音です。ただ、式場内で新郎新婦とそんなやりとりをするとスタッフの疑いの目がますます強まります。

もし「引き出物は返してほしい」という新郎新婦さんがいたら、式場を出たところで家族に預けてもらうなど、スタッフの目が届かないところでやりとりをするよう気をつけましょう。

バレた時の罰則が明確な式場への持ち込みは諦めよう

これまでに私がゲストとして撮影した結婚式では、式場から「あなた本当は業者でしょ」と撮影を止められたことは一度もありません。

しかし稀に、「招待の有無に関わらず、外部業者を持ち込んだ場合には、新郎新婦に違約金を請求する」という式場もあります。

目黒の雅叙園では「たとえ新郎新婦の友人として招待を受けたゲストであっても、特定の機材を使用した場合は持ち込み業者とみなし、10万の追加料金を払ってもらう」という規約書を新郎新婦に渡していたことが、一時期ツイッターで話題になりました。規約書の該当機材リストの中には、プロ機だけでなく、趣味用としても広く普及しているクラスのカメラもたくさん含まれていたことも注目を集めた大きな原因でしょう。

このように持ち込みに明確な罰則のある式場の場合は、リスクが高いので持ち込みは諦めた方がいいです…というより、そんな式場は最初から避けておいた方がいい。

「友人だろうが親戚だろうが、一眼レフカメラで新郎新婦の写真を撮ったら10万払え」というスタンスの式場で、結婚式当日に一人一人のゲストが式場から心からのサービスを受けられるとは、私には思えません。

※ 持ち込みについての式場への事前確認については、下の記事を参考にしてください。

カメラマン持ち込みトラブル回避!式場に確認しておくべき4つのこと

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

多くの式場では、外部カメラマンの持ち込みには、「持ち込み料金」が発生したり、撮影不可の場面があったりと、何らかのハードルを設けています。

中には、とにかく1件でも多くの成約をとるために、持ち込みに関する詳しいルール(新郎新婦にとって不利益となる情報)を成約後に初めて明かす式場もあります。

そこから式場を変えようと思っても、今度は高額なキャンセル料を請求される。

そんな事態になるのを防ぐために、「持ち込みついて、式場に事前に確認しておくべきポイント」をまとめてお伝えします。

持ち込みの希望がはっきりしていない人も、必ず成約前の確認を

式場を決める段階で、「式場のカメラマンと持ち込みカメラマンのどちらを利用するか」を決めていない人も、必ず成約前に持ち込みのルールだけは確認しておきましょう。

式場カメラマンについての詳しい説明(カメラマンを選べない、打ち合わせがないなど、お二人にとって不利益な情報提供)がなされるのは、大抵成約後だからです。

そこで初めて式場カメラマンへの不満が出ても、持ち込み禁止の式場では外部カメラマンに自由に撮ってもらうことができません。

最初から「外部カメラマンの撮影の可否、それに伴う料金の確認」ができていれば、後で慌てることがありません。

式場に確認するのは次の4つです。

  1. 業者としての持ち込みは可能か?
  2. 写真が上手な友人に撮影してもらうことは可能か?
  3. 撮影禁止のシーン、立ち入り禁止の場所はあるか?
  4. 持ち込みに伴って新たに発生する料金はあるか?

一つずつ、詳しく見てきましょう。

Q1.「業者としての持ち込みは可能か?」

「業者としての持ち込み」とは、外部業者であるカメラマンの利用を事前に式場に認めてもらった上で、当日に撮影してもらう方法です。一般的なカメラマンの持ち込みの形です。

Q2.「写真が上手な友人に撮影してもらうことは可能か?」

「業者としての持ち込み」がNGの式場では、カメラマンを友人として招待することによって持ち込みが可能になります。カメラマンが業者であることを式場には伝えずに、あくまで「一人のゲストに撮ってもらう」という建前にするのです。

「友人としての持ち込み」の場合、持ち込み料金はかかりませんが、業者としての持ち込みに比べると撮らせてもらえないシーン(ブライズルームでのお支度シーン、ポーズ写真など)が多くなります。そのため、式場カメラマンには最安プランで依頼した上で、外部カメラマンを友人として持ち込む人も多いです。

式場に事前確認をするときには、「写真が上手な友人に撮ってもらいたいのですが、可能ですか?」という聞き方をしてください。「プロの友人に撮ってもらいたい」という聞き方だと、「業者の持ち込みはNGです」と却下される可能性が高いです。

持ち込み禁止式場で「撮れる写真」「撮れない写真」については、下の記事にまとめています。

Q3.「撮影禁止のシーン、立ち入り禁止の場所はあるか?」

「業者としての持ち込み」「友人としての持ち込み」それぞれの場合に、式場カメラマンの撮影と比べて撮影不可のシーンや立ち入り禁止の場所があるかを確認しておきましょう。

下記リストは、一般的な結婚式の中でスナップカメラマンが撮影する写真を時系列に並べたものです。「この中で撮らせてもらえないものはありますか?」と式場に尋ねれば、できることとできないことがはっきりするはずです。

  • ブライズルームでのお支度シーン
  • ロケーション撮影(新郎新婦のポーズ写真)
  • 親族紹介
  • 親族集合写真
  • 挙式リハーサル
  • 挙式
  • 全員集合写真
  • 披露宴前半(お色直し中座まで)
  • 中座エスコート役との記念写真
  • 披露宴後半
  • フォトラウンド(ゲストとの記念写真)
  • 新郎新婦+両家両親との記念写真(おひらき後)
  • ゲストのお見送り
  • お色直し後の姿でのポーズ写真

Q4.「持ち込みに伴って新たに発生する料金はあるか?」

カメラマンを持ち込むと、新たな料金を式場から請求されることがあるので、事前にクリアにしておきましょう。

その際に、「持ち込み料金はかかりますか?」という聞き方はしないこと。「カメラマンの持ち込みに伴って、新たに発生する何らかの料金はありますか?」と尋ねましょう。

式場によっては、新たに発生する料金をなるべく新郎新婦に悟られまいとしている場合があります。実際にあったのが次のようなケース。

【成約前】
新郎新婦「持ち込み料金はかかりますか?」
プランナー「かかりません」

【成約後】
新郎新婦「カメラマンを持ち込むことにします」
プランナー「持ち込み料金はかかりませんが、フェア割引が無効になるので追加料金が発生します」

悲しいことに、このような後出しジャンケンをする式場が珍しくないのです。

料金がネックになってやりたいことを泣く泣く諦めるということのないように、お金の面も成約前にクリアにしておきましょう。

持ち込みカメラマンの選び方

外部のカメラマンの中には、プロだけでなくアマチュア〜セミプロも混在しているので、サービス内容もスキルも様々です。
そんな中で、少しでも失敗のリスクを回避するための方法を下の記事にまとめています。

意外と撮り忘れる「家族写真」は結婚式のどのタイミングで撮る?

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

「挙式・披露宴の写真も、ゲストとの写真もたっぷり撮った!」
そう安心して、後日写真を見返したときに気づくのが、家族写真の撮り忘れです。

プログラムが次々と進んでいく結婚式の中で、家族写真を撮ることのできるタイミングは意外と限られています

そこで今回は、結婚式の一日の中で家族写真を撮れるタイミングをまとめてお伝えします。

家族写真を撮り逃す3つの原因

ゲストとのテーブルごとの記念写真や親族集合写真は必ず撮るのに、家族との写真はどうして撮り逃すことが多いのでしょうか。
その原因は次の3つです。

  • 家族写真の撮影は、元々予定されているプログラムではない
  • 結婚式当日に、家族と一緒にいる時間が少ない
  • 披露宴中、家族席は高砂から最も離れた場所にある

これらの原因を、もう少し詳しく見ていきましょう。

家族写真の撮影は、元々予定されているプログラムではない

ホテルニューオータニのロビーで記念撮影をする新郎家族

結婚式の中で行われる記念撮影は、2つのタイプに分かれます。

  1. 必ず撮るもの(あらかじめプログラムとして予定されているもの)
  2. 時間に余裕があれば撮るもの(プログラムとして予定されていないもの)

フォトラウンドや親族集合写真は、プログラムの一つとして必ずタイムテーブルに記載されています。
その一方で、「家族だけでの写真」をプログラムの中に組みこんでいる式場はほとんどありません。
つまり家族写真は、新郎新婦が「撮りたい!」と声に出さなければ、撮らずに終わってしまう可能性が高い写真ということです。

結婚式当日に、家族と一緒にいる時間が少ない

ウェスティンホテル東京の親族控室で新婦を見守るお母さん

ゲストは披露宴中に新郎新婦との記念写真をたくさん撮ることができます。
その一方でご家族は、披露宴中にゲストへの挨拶に回ることが多く、新郎新婦と一緒に写真を撮るタイミングをとりにくいのです。

撮り忘れを防ぐために最も確実なのは、事前に式場に「家族だけでの写真を撮りたい」と伝え、了承を得ておくことです。

式場のカメラマンではなく外部の持ち込みカメラマンを利用する場合でも、事前に式場に伝えるのを忘れずに。
持ち込みカメラマンによる撮影は、事前に式場が認識していないものについては「時間がないので無理」と却下されることが少なくないからです。

披露宴中、家族席は高砂から最も離れた場所にある

挙式中は最前列に座っているご家族ですが、披露宴になると新郎新婦から最も離れた席につくことになります。
そのため、披露宴の歓談の時間に高砂が落ち着いていても気軽に行き来できず、結局記念撮影をできずにおひらきとなってしまうことがあります。

家族写真撮影のタイミング(お色直し前)

ここからは具体的な撮影のタイミングのお話です。
家族写真をお色直し前の姿で撮りたいのか、それともお色直し後の姿でも構わないのかによって、撮影のタイミングは変わってきます。

まず始めに、お色直し前の姿での撮影のタイミングを時系列順に挙げていきます。

※ 以下の内容は、「お色直し一回、披露宴中盤に着替え」という一般的な流れを前提にお話します。

ロケーション撮影後の親族控え室で

ホテルニューオータニ親族控室での家族写真

新郎新婦はお支度が仕上がると、まずロケーション撮影(二人のポーズ写真)を行います。
式場によっては、ロケーション撮影と親族紹介の間に親族控室でのんびり過ごせる時間があるので、そのタイミングで家族写真を撮ることができます。

式場によっては、新郎新婦がやってくるタイミングで両家のご親族が合流している場合と、両家別々の控室にいる場合とに分かれます。
ご親族が両家別々の控室にいる場合は、当然新郎新婦も別々の親族控室に向かうので、撮れるのは「新郎+新郎家族」の写真で、「新郎新婦+新郎家族」のような写真を撮ることはできません。

親族紹介の後に

親族紹介中に笑う新郎新婦とお父さん

式場によっては、親族紹介の後にご親族との歓談・記念撮影の時間を設けている場合もあります。

親族紹介後の歓談・記念撮影の時間は、あくまでも次のプログラムが始まるまでの間です。必ずしも全てのご家族やご親族との撮影の時間を保証してもらえるわけではありません。
お支度の時間が長引いたなどの理由で時間にゆとりがない場合は、このタイミングでの記念撮影の時間がカットされてしまうこともあります。

親族集合写真の後に

室内チャペルでの親族集合写真

親族集合写真は、「親族紹介の後」か「挙式の後」に撮ることが多いです。
その場には当然ご家族もそろっているはずなので、時間があれば家族写真を撮ることもできます。

式場のカメラマンが撮る親族集合写真は、写真室やスタジオで専用のひな壇やライトを使って撮るのが一般的で、「フォーマル(型物)写真」と呼ばれます。歓談中のカジュアルな記念写真(スナップ撮影)とは違って、フォーマル撮影は事前申し込みが必要なことが多いです。

ウェルカムパーティー中に

ウェルカムパーティーで記念撮影をする新郎新婦

挙式後(披露宴前)にゲストを迎えるウェルカムパーティーを行う場合、歓談や記念撮影の時間もとってもらえることが多いです。

このタイミングはゲストにとっても新郎新婦と一緒に写真を撮れる初めてのチャンスになります。
なのでウェルカムパーティーでの記念撮影は、「基本的にゲスト優先、時間に余裕があったら家族写真も」と考えておいた方がいいです。

披露宴の中座直後に

お色直し前の姿で記念撮影をする最後のチャンスが、披露宴で中座した後です。
多くの式場では、中座後に会場の外でエスコート役の方と一緒に記念撮影をします。
この時点でもし家族写真を撮れていなかったら、「白のドレスでどうしても家族と一枚撮りたいので、連れてきてほしい」と式場のスタッフにお願いしてみましょう。

お母さんと2人のお姉さんにエスコートされて退場した新婦さん。まずは4人での記念撮影。
この間に、式場スタッフが他のご家族を呼びに行ってくれてます。

続いてお父さんとお兄さんも加わり、家族全員での記念撮影。

家族写真撮影のタイミング(お色直し後)

続いては、お色直し後の再入場〜披露宴おひらきまでの間に家族写真を撮るタイミングをご紹介します。

フォトラウンドで

家族と記念撮影をしながら大笑いする新郎新婦

披露宴でフォトラウンド(新郎新婦がゲストテーブルをまわりながら撮影する記念写真)を予定している場合は、家族テーブルでも写真を撮ることができます。

ご家族の人数が少ない場合は、1テーブルのメンバーが「家族+数人の親族」というグループになることが多いので、その場合はテーブルメンバーでの撮影に加えて「家族だけでの写真も撮りたい」とあらかじめ式場に伝えておきましょう。

披露宴の歓談中に

ウェスティンホテル東京ビクターズでの家族写真

披露宴の歓談の時間には、高砂で記念撮影ができます。ただ、この撮影も基本的には招待客であるゲストが優先と考えた方がいいでしょう。

披露宴前半(お色直し前)と比べると、後半にはフォトラウンドという記念撮影の時間もあるので、歓談の時間の高砂が落ち着いていることも多いです。そんなときはご家族に高砂に来てもらって、記念写真を撮ることもできます。

ご家族からすると、他のゲストに遠慮をして高砂に来づらいこともあります。
来てくれる気配がないときには、スタッフに声をかけて高砂まで連れてきてもらいましょう。

ゲストのお見送り後に

ゲストを見送る新郎新婦

披露宴の後、ゲストをお見送りしてから撮ることもできます。
披露宴会場の次の使用状況によっては、撮影場所について何らかの指示を受けることもあります。

お見送りの後に家族写真を撮ろうと思ったら、ご両親はいるのにご兄弟の姿が見当たらないことがよくあります。最後まで残ってもらうように声をかけておきましょう。

いい表情の家族写真を残してくれるカメラマンの選び方

「カメラ目線の写真をたくさん撮ってもらったけど、どれも表情が固かった」
記念写真でありがちな後悔の声です。

せっかくの家族写真を、リラックスしたいい表情で残してもらうためには、カメラマンを選ぶときにチェックすべき2つのポイントがあります。

撮影中の会話の効果を見てみよう

リラックスした笑顔を引き出してくれるカメラマンは、撮影しながら相手に言葉を投げかける人が多いです。
「もっと笑顔で」という指示を出すのではなく、自然と笑えるように会話をする。

例として、次の一連の写真を見てみましょう。

新郎新婦とご家族の記念写真1

撮りはじめの1枚。
みなさんキリッとした表情です。

新郎新婦とご家族の記念写真2

みなさんの表情が少し柔らかくなりました。

新郎新婦とご家族の記念写真3

最後の1枚では、みんなでガハッと大笑いした瞬間の写真。
新郎さんは横を向いていますが、それでも楽しい空気が写っています。

これらの写真を撮っているときに、私はカメラの前のみなさんとお話を続けています。

依頼を決める前に全納品データをチェックさせてもらおう

撮影の時に会話をしてくれるカメラマンかどうかを事前にチェックするには、「一組の新郎新婦に納品された全てのデータ」をカメラマンに見せてもらうのが一番です。

全データの中には、1場面1カットではなく、1場面につき2、3枚の写真が残っていることが多いです。
さきほどお見せした家族写真のように、カメラ目線の一連の写真で、写っている人の表情に変化があるかをチェックしましょう。
表情がゆるんだり、笑ったりという変化が見られるのなら、カメラマンが何かしらのコミュニケーションをとっている可能性が高いです。

逆に、表情が固いままなら「そこに並んでください。はい撮ります。もっと笑って。」と、一方的な指示で終わっているか、全くコミュニケーションがとられていないと考えられます。

依頼前に必ず顔を合わせて相性を確認

写真の好みや予算などの条件を重要視する一方で、カメラマンとの人としての相性を重視していない花嫁さんが意外と多いです。
サイトに載っている写真がどんなに素敵でも、あなたがそのカメラマンを一人の人として好きになれなければ、当日にカメラに向かってやわらかく笑うことはできません

撮影の依頼を決める前に、必ずカメラマン本人と顔を合わせて話してください。
カメラマンの人柄を知らずに依頼を決めるのは、試着をせずにドレスを決めるのと同じくらいにリスクの高いことだと考えてください。

できれば複数のカメラマンと会って、その違いを感じてみることをお勧めします。
その上で、結婚式の一日を一緒に安心して過ごせる相手かどうかを慎重に見極めてください。

【写真で解説】ホテルニューオータニの結婚式|芙蓉の間での二次会

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

今回ご紹介するのは、ホテルニューオータニの芙蓉の間での二次会です。準備の様子からゲストのお見送りまでの流れを写真でたっぷりとお伝えします。

(挙式・披露宴の様子はこちら↓)

開宴〜ケーキカット

ホテルニューオータニ芙蓉の間のシャンデリア

挙式・披露宴から続けて出席するゲストは、二次会会場オープンまで少し待ち時間があるかもしれません。メイン館のロビー階にソファーのある待合スペースはあるのですが、座席の数は限られています。ホテル内に飲食店もありますが、リーズナブルとはいえないでしょう。

そんなときには、メイン館から少し歩いてガーデンコート(ホテルの赤坂見附側)に移動。タリーズコーヒーやアトリウムチャペルの座席でもくつろげます。

芙蓉の間で二次会の準備をする幹事

二次会会場の芙蓉の間では、ご友人がせっせと準備を進めていました。

二次会のゲームで使う紙粘土

ウェディングパーティに紙粘土!?
これが後に活躍することになります。

芙蓉の間での受付

受付は会場外の廊下スペースで。

二次会の案内をする幹事

開宴前のアナウンスをする幹事さん。

芙蓉の間に入場する新郎新婦

いよいよ新郎新婦の入場。

二次会で挨拶をする新郎

まずは新郎からのご挨拶。

ホテルニューオータニ芙蓉の間での二次会の乾杯

ゲストご発声での乾杯です。

新婦にセカンドバイトをする新郎セカンドバイトの様子を見守るゲストたち

ケーキカットに続き、セカンドバイト。
披露宴でのケーキカットに比べて、新郎新婦とゲストとの距離感が近いのが二次会ならではですよね。

高砂で笑顔で新郎新婦を囲むゲストたち

二次会から出席のゲストもいるでしょうから、歓談の時間も多めにとっておくといいですよ。

ゲーム1「お絵かき伝言ゲーム」

お絵かき伝言ゲーム中のスクリーン

チームに分かれてのゲーム。文字を使わずに手書きの絵だけでお題を伝えていきます。一人あたりのお絵かきタイムは数秒という制限時間があるため、段々と絵がお題からかけ離れていくのが面白いです。

お絵かき伝言ゲームのお題ポテトヘッド

最初のお題はポテトヘッド。チームのトップバッターだけがお題を見て絵を描き始めます。

スケッチブックにペンを走らせる男性ゲスト

どこか余裕の表情でペンを走らせる男性

スケッチブックに描かれるポテトヘッド

最初はポテトヘッドっぽい絵だったのに…

クリボーっぽくなってきたポテトヘッド

次第にこうなり…

お絵かき伝言ゲームで解答を発表する男性ゲスト

最後の人がお題を当てます。
お題選びがポイントになりますが、チームで盛り上がるにはオススメのゲームです。

高砂で笑う新郎新婦

正解発表を見つめる新郎新婦もいい顔してます。

ゲーム2「紙粘土で所縁のもの制作ゲーム」

紙粘土で所縁のもの制作ゲームのスクリーン

二つ目のゲームもチーム戦です。お題にそった作品を紙粘土でグループごとに作り、新郎新婦が審査します。

紙粘土で所縁のもの制作ゲームのお題、九州

お題は「九州」

スケッチブックをめくりながら笑う新郎

ゲストが紙粘土をこねている間、パラパラとスケッチブックをめくる新郎。先ほどのお絵かき作品を見ていたようです。

スケッチブックに描かれたポテトヘッド

うまい!

粘土をこねるゲストたち

クイズもいいけど、実際に手を動かすと初対面同士のチームでも盛り上がっていい感じです。

ゲストが紙粘土で作った作品を見て困惑する新郎新婦

作品が完成したら、新郎新婦による審査です。

紙粘土の魚?

!?

大笑いする女性ゲストたち

作品を褒められても酷評されても楽しそうな製作者たち。

景品を掲げて高砂で記念撮影をする新郎新婦とゲスト

見事景品を手に入れた優勝チームで記念撮影。

記念撮影直後に笑う新郎新婦とゲスト

撮影直後の照れ笑い。

新郎によるサプライズムービー

新郎によるサプライズムービーのスクリーン

新郎は新婦に内緒で箸を作っていました。その様子をムービー上映。

笑顔でスクリーンを見つめる新婦

ムービーを楽しんでいたのは新婦だけでなく、

ムービーを見て笑うゲストたち

ゲストもいい顔でスクリーンを見つめていました。

新郎手作りの箸でケーキを食べさせてもらう新婦

新郎作の箸を使って、早速ケーキのバイト。

新郎の挨拶で笑う男性ゲスト

新郎のご挨拶で、めでたくおひらき。ゲストの楽しそうな表情が印象的なパーティーでした。

お見送り

新婦と談笑する女性ゲスト

会場外のスペースでのお見送り。一緒に写真を撮れていないゲストがいたら、このときにカメラマンに撮ってもらいましょう。

ホテルニューオータニのプランナーとの記念撮影中に笑う新郎新婦

結婚式を一緒に作ってくれたプランナーさんと一緒に。

(今回の結婚式のフォトギャラリーはこちら↓)

【写真で解説】ホテルニューオータニの結婚式|アーチェロの披露宴

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

今回ご紹介するのは、ホテルニューオータニのACERO(アーチェロ)での披露宴です。

流れを写真で追いながら、ホテルニューオータニならではの注意事項や、事前に知っておくべきポイントを持ち込みカメラマン目線でお伝えします。

(挙式編はこちら↓)

披露宴会場アーチェロについて

ホテルニューオータニのアーチェロ

披露宴会場となるアーチェロ。新郎新婦とゲストとの距離の近さが魅力的な会場です。

開宴後の乾杯のタイミングでカーテンが開き、窓の向こうには庭園が広がっています。スクリーンは会場横の一箇所。ケーキカットはスクリーン左下のスペースで行われます。

開宴〜中座

受付と親族紹介は同時進行。撮影の優先順位を決めておこう

ホテルニューオータニのアーチェロでの受付

挙式の後、新郎新婦と親族は親族紹介をしてから写真室に移動して親族集合写真を撮ります(ホテルの専属カメラマン撮影)。ゲストは披露宴会場前の受付に案内されます。

親族紹介と受付は同時進行です。カメラマンは親族紹介を撮影してから受付の撮影に向かってもまだ受付が続いていることが多いのですが、ゲストの人数が少ない場合は間に合わない可能性があります。

どちらを優先して写真に残すかをカメラマンと相談しておきましょう。

新郎からのメッセージカードを読んで笑う男性ゲストたち

席に用意されていたメッセージカードを手にとり、頬のゆるむゲスト。

メッセージカードに限らず、ゲストのために用意したものがあるのなら、それに対する「ゲストのリアクション」をカメラマンに撮ってもらいましょう。式前の「みんなが楽しんでくれるかな…」という不安が、きっと安心に変わるはずですよ。

入場の撮影ポジションによって、オープニングムービーの様子を撮れないことも

ニューオータニのアーチェロの外で入場を待つ新郎新婦

入場前の説明に耳を傾ける新郎新婦。

扉がオープンしたときに、会場内に進む新郎新婦の後ろ姿を撮ってほしい場合、カメラマンは新郎新婦と共に会場の外で待機している必要があります。

その場合、入場直前に上映されるオープニングムービー上映の様子は撮影できなくなるので、どちらを優先するかをカメラマンと相談しておきましょう。

アーチェロに入場する新郎新婦

新郎新婦の入場。少し前をキャプテン(会場担当者)が歩き、高砂までのルートや一礼のタイミングを教えてくれます。

アーチェロでの乾杯

新郎挨拶に続いて乾杯。このタイミングで、庭園に面するカーテンがオープンします。

新郎新婦もゲストもいい顔になる歓談の時間

高砂に集まって笑う女性ゲスト

お食事のスタートと共に歓談の時間。高砂に集まったゲストとの記念撮影も行えます。

指輪を見せて撮影に応じる新郎新婦

カメラ目線の記念写真だけでなく、みんなと楽しんでいる自然な表情もたくさん撮ってもらうといいですよ。

ホテルニューオータニでケーキカットをする新郎新婦

ゲストに囲まれて、ケーキ入刀。

ケーキカットを笑顔で見つめる女性ゲスト

見つめるゲストもいい顔してます。

新婦から新郎へのファーストバイト

ファーストバイトは、見事一口で。

中座のタイミングはウェディングドレス姿での記念撮影のラストチャンス

兄弟にエスコートされて中座する新婦

新婦中座のエスコート役は、お姉さんと弟さん。

ホテルニューオータニの廊下で記念撮影をする新婦と家族

退場した後に、エスコートをしてくれた人との記念撮影を行います。

もしここまでにご家族と記念写真を撮れていなければ、事前にホテルに伝えておきましょう。エスコート役の方と記念撮影をしている間に、他のご家族の方々を会場スタッフが連れてきてくれます。

談笑する親族

新郎新婦お色直し中の会場の様子。この時間はプログラムが進行していないので、意外とみんなリラックスして楽しんでいることが多いです。そんな様子もたくさん撮ってもらうといいですよ。

再入場〜おひらき

ホテルニューオータニでのフォトラウンド

新郎新婦の再入場に続いてフォトラウンドの開始。フォトラウンドとは、ゲストテーブルを順番に回りながらグループごとに撮影する記念写真です。

もし記念撮影にフォトプロップスなどのアイテムを使う場合は、顔が隠れて見えなくなることがあります。念のためにアイテムの有り無し両方の写真を撮ってもらいましょう。共通のポーズを決めて撮影する場合も同様です。

フォトラウンドはみんなと均等に話せる貴重な時間

フォトラウンドの合間に談笑する新郎新婦とゲスト

他の歓談の時間にはゲストから高砂にやってきてくれますが、どうしてもグループによって高砂の滞在時間に差が出てしまいます。

一方でフォトラウンド中は、新郎新婦が各テーブルにいる時間を会場スタッフがバランス良く調整してくれます。「みんなとたくさん話したい」という人は、余興を詰め込みすぎずにフォトラウンドの時間にゆとりをもたせておくことをお勧めします。

フォトラウンドについては、下の記事も参考にしてください。

友人の女の子を抱きながらスピーチを聞く新婦

フォトラウンドに続いて、ゲストからのスピーチ。高砂でお友達から預かったお子さんは、目の前のパンに夢中。

スピーチ中に顔を覆う女性ゲスト

途中でド忘れをしてしまい、「あんなに練習したのに…」と顔を覆うお友達。

スピーチ中に大笑いする男性ゲストたち

会場の空気があたたかく和むスピーチでした。

手紙を読む?読まない?

両親に記念品を渡す新婦

今回の新婦さんは、手紙を読まずに記念品の贈呈に移りました。

みんなの前で読む場合と読まない場合とで、手紙の内容も少し変わってきますよね。私個人の考えですが、「ゲストからどう映るか」ではなく「ご両親に伝えたいことは何か」で手紙を書き、その後で読むか読まないかを決めてもいいんじゃないかな、という気がします。

アーチェロを退場する新郎新婦

新郎のお父さん→新郎のご挨拶に続いて、新郎新婦の退場。

この後にエンドロールムービーを上映予定でご両親にもムービーを見てもらいたい場合は、ご両親には会場に残ってもらって新郎新婦2人で退場しましょう。

ホテルニューオータニのロビーで両親と記念撮影をする新郎新婦

ゲストのお見送り前に、「新郎新婦+両家ご両親」での記念撮影。

送賓中に笑う新郎新婦と両親

アーチェロのロビーでお見送り。

送賓中に笑うゲスト

一人一人のゲストと言葉を交わすことのできる貴重な時間です。

アーチェロのロビーでポーズ写真を撮る新郎新婦

お見送りの後は、アーチェロのロビーでのポーズ写真。

アーチェロのロビーで窓の外を見つめる新婦

披露宴会場外に移動しての撮影もOKです。お色直し後に和装になる人で「庭園でも撮りたい」などの希望があれば、カメラマンに伝えておきましょう。

(続いてのニューオータニでの二次会の様子はこちら↓)

(今回の結婚式のフォトギャラリーはこちら↓)

【写真で解説】ホテルニューオータニの結婚式|チャペルプリンチパーレ挙式

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

今回ご紹介するのは、ホテルニューオータニの結婚式です。

1日の流れを写真で追いながら、ホテルニューオータニならではの注意事項や、事前に知っておくべきポイントを持ち込みカメラマン目線でお伝えします。

式場 ホテルニューオータニ(東京)
挙式会場 チャペル プリンチパーレ
挙式の形 キリスト教式
披露宴会場 ACERO(アーチェロ)
二次会会場 芙蓉の間
挙式月 11月上旬

※ ニューオータニでの神前式をお考えの方は、下の記事もご覧ください。

持ち込みカメラマンには、どこまで撮らせてもらえる?

ブライズルームはカメラマン立ち入り禁止です。
庭園でのロケーション撮影(ポーズ写真)のときに、一部エリアは立ち入り禁止となります。赤い橋などの主要な場所での撮影はできるので、それほど問題はありません。
挙式や披露宴では、持ち込みカメラマンでも動きながら撮影をすることができます。
挙式中は、祭壇とバージンロードには立ち入り禁止となりますが、これはキリスト教式の挙式の一般的なルールです。
介添えさんや披露宴会場のキャプテンなど、持ち込みカメラマンにも気持ちよく協力をしてくれるホテルです。

お支度・ロケーション撮影・挙式リハーサル

ブライズルームを利用せず、客室でお支度をすれば撮影が自由に

鏡の前でヘアアクセサリーをつける新婦

ホテルニューオータニでは、ブライズルームへのカメラマンの入室はできません。もし結婚式の前夜からホテルに泊まるなら、ブライズルームを利用せずに宿泊しているお部屋にメイク担当者を呼んでお支度をすることで、撮影も自由に行えます。

ちなみにお部屋での撮影の場合、お支度シーンの他にも色んな写真を撮ることができます。詳しくは下の記事をご覧ください。

ホテルニューオータニの廊下を歩く新郎新婦

お支度完了の時間になると、ニューオータニの介添えさんがお部屋まで迎えにきてくれます。

まずは地下にある写真室での記念撮影。結婚式撮影を持ち込みカメラマンに依頼していても、写真室での撮影(新郎新婦の2ショット、親族集合写真)だけは必ずニューオータニの専属カメラマンが行います。

庭園の一部エリアは立ち入りNG。披露宴会場内での撮影は事前に相談しておこう

ホテルニューオータニの庭園の赤い橋に立つ新郎新婦

写真室を出たら、ホテル内の撮影スポットを巡りながらのポーズ写真を撮ります。

持ち込みカメラマンの場合、庭園内の一部エリア(芝生の中、滝の付近など)は立ち入り禁止です。ごく一部の場所に限るので、撮影に大きな支障はありません。

ホテルニューオータニの廊下で記念撮影をする新郎新婦

庭園だけでなく、エントランスや廊下など館内にも撮影スポットはたくさんあります。

鳳凰の間などの披露宴会場内で撮影したい場合は、他の新郎新婦との兼ね合いもあるので事前に式場に伝えておきましょう。

ちなみに、撮影スポットはゲストも行き来している場所が多いので、「ドレス姿を本番まで見られたくない」という人は注意が必要です。

親族控室での束の間の時間。歓談と撮影どちらを優先する?

親族控室で談笑する新郎

ポーズ写真の後は、新郎新婦も親族控室へ。このときは両家別々のお部屋になります。親族紹介はこのタイミングではなく、挙式後に行われます。

親族控室で家族写真を撮る新婦

挙式リハーサルが始まるまでは、親族との記念撮影もOK。

ただし、この後は親族とゆっくり言葉を交わせる時間が意外とありません。一方で、一緒に写真を撮るチャンスは披露宴中やおひらき後にもあります。ここでの撮影をどの程度優先するかを考えておきましょう。

限られた時間を有効に使うためには、下の例のようにグループごとの撮影順序を事前に決めておくとスムーズです。

  1. 新婦+両親
  2. 新婦+両親+兄弟
  3. 新婦+親族全員で

挙式本番で撮れない写真は、リハーサル中に撮ってもらおう

ホテルニューオータニで挙式リハーサルを行う新婦とお父さん

リハーサル場所は、他の新郎新婦の挙式と時間が重なっている場合は控室になります。この日は1番目の挙式だったので、本番と同じチャペルプリンチパーレで行われました。

プリンチパーレで笑う両家のお父さん

うっかり新婦のトレーンを踏んでしまい、笑うお父さん。挙式リハーサルには、新婦側だけでなく新郎の両親も参加します。

指輪交換の手元アップ

指輪交換の手元アップの写真は、挙式本番ではポジション的に撮ることができません。リハーサル中に撮ってもらいましょう。

プリンチパーレの祭壇に立つ新郎新婦の後ろ姿

挙式本番では、バージンロードと祭壇内はカメラマン立ち入り禁止になります。祭壇とは、上の写真で新郎新婦が立っている壇上のエリアです。

リハーサル中はカメラマンも祭壇エリアに入れるので、そこでしか撮れない写真のリクエストがある場合はリハ中に撮影してもらいましょう。

ベールアップをする新郎新婦

ベールアップからウェディングキスの流れを確認。このとき、カメラマンは祭壇上にいます。本番中には立てないアングルの写真を残せるのがリハーサル撮影のお得なところ。

ちなみに、このタイミングでウェディングキスの位置を聞かれます。口、頬へのキスの場合は、新郎はゲストから新婦の顔が見やすい方向に顔を傾けましょう。

挙式

チャペル外でのベールダウンは、カメラマンに伝えるのを忘れずに

控室でベールダウンをする新婦とお母さん

ベールダウンは、新婦入場時にバージンロード後方で行うイメージが強いですが、入場前に別室で行うパターンもあります。

カメラマンは新郎新婦入場前にはチャペル内に待機していることが多いです。別室でのベールダウンを撮り逃さないように事前に伝えておきましょう。

プリンチパーレのバージンロードを進む新婦とお父さん

牧師と新郎の入場に続いて新婦の入場。チャペル内でのベールダウンの場合は、後方の扉前でお母さんと向かい合って行います。

新婦の背中を押すお父さん

お父さんから新郎へのバトンタッチ。

聖歌を歌う新婦の横顔

聖歌の斉唱。新郎新婦が祭壇に上がり牧師と向かい合っている間は、2人の表情を正面から撮ることが難しくなります。

ホテルニューオータニの牧師

ニューオータニの牧師。リハーサルで確認した動きを忘れてしまっても、その都度牧師や式場スタッフが小声で教えてくれるので安心してください。

ホテルニューオータニのチャペルプリンチパーレ

挙式中のプリンチパーレはこんな感じです。

新郎に指輪をはめる新婦の全身

牧師から指輪を受け取り、相手の指にはめます。

うまく入らないこともありますが、あわてなくて大丈夫。神聖な儀式なので、1つ1つの動作に時間がかかってもゲストから見たら不自然には感じられません。

コトの直前直後には人間味あふれる姿に

ウェディングキス直後に照れ笑いをする新郎新婦

ウェディングキス直後の照れ笑い。プログラムの真っ最中よりも、その直前直後に緊張や安心といった人間味のある表情が出やすいです。

式場専属カメラマン、持ち込みカメラマン問わず、カット数に制限のあるプランで撮影依頼をしている場合は、このような「コトの直前・直後」の写真をあまり残してもらえないかもしれません。

署名をする新婦

署名台に移動し、新郎→新婦の順に署名をします。

プリンチパーレの祭壇でゲストの方を向いて立つ新郎新婦

退場前にゲスト席を向いて立ちます。
人前式と違って、キリスト教式の場合は新郎新婦がゲストに背中を向けている時間が長いので、ゲストカメラマンにとっても貴重な時間。

ホテルニューオータニの挙式で退場する新郎新婦

フラワーシャワーでの退場。挙式中にゲストが新郎新婦に声をかけられる場面はこのときだけなので、みんながとてもいい顔になります。

前半はここまで。

(この後の披露宴の様子はこちら↓)

(今回の結婚式のフォトギャラリーはこちら↓)

結婚式のカメラマンには「100点の写真撮影」よりも大切なものがある

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

私は、カメラ目線の記念写真を除いて、なるべくフラッシュを使わずに撮影を行います。
それは、暗転した披露宴会場でも同じです。

暗い場所でフラッシュに頼らずに、ある程度の明るさをもった写真を撮ると、画質が落ちます。
写真にノイズ(ザラッとした粒子)が表れ、細かい線がぼやけてしまうのです。

例えば、次の2つの写真。
両方とも、ムービーの上映中にフラッシュを使わずに撮影したものです。
パッと見た感じで、画質は気になるでしょうか?

スクリーンを見て笑う男性ゲスト

ムービーを見て笑うゲストたち

暗所で撮った全ての写真には、撮影後にノイズを目立たなくする処理を施しています。
なので、写真を何倍にも拡大して画質をチェックするような人でもない限り、ほとんど気にならないのではないでしょうか。

それでも多くの撮影会社では、このような撮り方をすると「ちゃんとフラッシュを使って明るく撮れ」と怒られてしまいます。
「プロカメラマンなら高画質の写真であることが大前提」と。

私がなるべくフラッシュを使いたくないのは、新郎新婦がゲストのために時間をかけて作り上げた結婚式の世界を壊したくないからです。

披露宴のクライマックスで上映される、新郎新婦手作りのムービー。
スクリーンに映し出されているのは、一人一人のゲストへのメッセージ。
そんな状況で私にとって最も大切なのは、フラッシュを使った高画質の写真を撮ることではありません。
なるべく目立たない方法で撮影することで、メッセージを読んでいるゲストの感情を邪魔しないことなんです。

そうすることによって、「今撮られてる」と意識をしてこわばった顔のゲストではなく、嬉しそうにスクリーンを見つめる自然な表情のゲストを写真に残すことができる。

結婚式のカメラマンには、2つのタイプがいます。

  • 写真撮影を最優先するカメラマン
  • あなたの結婚式を最優先するカメラマン

私は、後者のカメラマンです。

挙式リハーサルの時間に、挙式本番っぽい写真を撮れるって本当?

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

先日、ある花嫁さんからこんな質問を受けました。

「私の式場では、挙式本番の撮影は式場専属カメラマンのみだそうです。ただ、挙式のリハーサル中は持ち込みカメラマンでも撮影OKとのこと。リハーサルの時間に、挙式本番っぽい写真を撮れるって聞いたことがあるのですが、本当ですか?」

結論から言うと、リハーサル中に撮れる「挙式本番っぽい写真」はごくわずかです。
挙式本番でしか残せない特別な写真もあるので、「持ち込みカメラマンは挙式撮影禁止」のルールがある式場では、無理をせずに式場専属カメラマンに挙式だけでも撮ってもらいましょう。

というわけで、今回は「挙式本番でしか撮れない写真」と「リハーサルならではの写真」についてのお話です。

リハーサル中の写真にゲストの姿はない

挙式リハーサルに参加するのは、新郎新婦とご両親です。
立会人やリングガールなど、他に挙式の手伝いをする人がいる場合は、その人たちも一緒にリハーサルを行います。

当然ながら、リハーサルの場にゲストはいません。
なので、リハーサル中に「挙式本番っぽい写真」を撮るには、下の写真のようにガラガラのゲスト席を写さずに、新郎新婦の2ショットを撮る必要があります。

サレジオ教会でのリハーサル

また、式場によってはリハーサルを本番の挙式会場で行わず、控え室などで行う場合もあります。
下の写真は、赤坂氷川神社でのリハーサル風景。
こういう場合は、リハーサル中に「本番っぽい写真」を撮るのは難しいです。

赤坂氷川神社での挙式リハーサル

「本番ならではの写真」と「リハーサルならではの写真」

リハーサル中には撮ることのできない「挙式本番ならではの写真」の一つが、ゲストに囲まれた新郎新婦の嬉しそうな表情です。

ホテルニューオータニのチャペルを退場する新郎新婦

逆に、リハーサルの時間にしか撮ることのできない特別な写真もあります。
下の写真は、指輪交換中の手元のアップ写真。
これを撮るには、カメラマンが新郎新婦にかなり近寄る必要があります。
挙式本番では目立ちすぎるため、リハーサルで撮ることが多いです。

指輪交換の手元アップ

また、本番前の和やかな光景もリハーサルならでは。
下の写真は、入場の練習後にうっかり新婦のトレーンを踏んでしまったお父さんの姿。「ごめんごめん」と照れ笑いをしていました。

挙式リハーサル中に笑うお父さん

次の写真は、リハーサル中に祭壇で向かい合う新郎新婦に、こっそりとカメラを向けるお母さん。こんな光景もリハーサルならではですよね。

ヒルトン東京での挙式リハーサル中に新郎新婦を撮るお母さん

このように、挙式本番の写真とリハーサルで撮れる写真の間には大きな違いがあります。
リハーサル中に撮った「本番っぽい写真」の中には、これまでにあなたを見守ってくれたたくさんの人たちの姿はありません。

繰り返しになりますが、「全ての写真をお気に入りの持ち込みカメラマンに撮ってもらいたい。式場専属カメラマンは利用したくない。」という理由で、挙式本番の写真をリハーサルの写真で代用するのはやめておきましょう。

式場専属カメラマンにしか挙式中の撮影が許されていないのなら、挙式の部分だけでも専属カメラマンに依頼することをお勧めします。

※ カメラマンを業者としてではなく、ゲストとして招待することで、持ち込み禁止の式場での撮影を可能にする方法もあります。
詳しくは下の記事をご覧ください。

【写真で解説】アーフェリーク白金の結婚式|持ち込み禁止式場での披露宴撮影

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

持ち込み禁止の式場でも、カメラマンをゲストの一人として招待することによって、結婚式の撮影自体は可能になります。ただ、その場合はカメラマンはあくまでも1人のゲストとして動ける範囲で撮影を行うことになります。

前回ご紹介した挙式編では、「ゲスト席からの撮影」という大きな行動制限がありましたが、披露宴中はゲストとしてのカメラマンも自由に動きながら撮影することができます。

そこで今回は、ゲストとしてのカメラマンが撮った披露宴の写真をご紹介しつつ、持ち込み禁止式場ならではの注意点をお伝えしていきます。

(挙式編はこちら↓)

開宴〜中座

カメラマンの席はどのテーブルに入れるべき?

アーフェリーク白金での高砂

披露宴会場オープン。カメラマンをゲストとして招待する場合、他のゲスト同様に席・食事・引き出物を用意することになります。

カメラマンの席を親族テーブルに入れると、そのカメラマンも親族紹介や親族集合写真に同席するよう式場に求められてやっかいなことになります。カメラマンの席は新郎新婦の友人テーブルに入れて、該当テーブルのゲストにはあらかじめ事情を伝えておくのが一番スムーズでしょう。

披露宴会場オープン後のゲスト

談笑しつつ、新郎新婦の入場を待つゲスト。

披露宴で入場する新郎新婦

いよいよ開宴。新郎新婦の入場です。

入場する新郎新婦を笑顔で見つめるお母さん

挙式中にあまり撮れなかった分、ご家族の表情も要所要所で撮っていきます。
披露宴会場では、高砂から最も離れた場所に親族席が設けられるので、お二人からは家族の表情が意外と見づらいんです。

男性ゲストによる祝辞

新郎挨拶に続いて、ゲストを代表してのお祝いの言葉。

高砂で笑う新郎新婦

高砂の二人もいい顔。
一ゲストである私ですが、高砂の周りを自由に動きながら撮っています。

アーフェリーク白金での乾杯

ゲストのご発声で乾杯。

式場カメラマン+持ち込みカメラマンの両方が入る場合は、役割分担をしておこう

高砂で友人と談笑する新婦

お食事と共に、歓談スタート。今回は、披露宴にも式場専属カメラマンが入っているので、私の方ではカメラ目線の記念写真は撮らずに、新郎新婦がゲストと歓談する自然な表情を主に撮っています。

持ち込むカメラマンによっては、「たとえ式場専属カメラマンが記念写真を撮っていても、自分も同じ記念写真を必ず撮る」という姿勢の人もいます。ただ、その場合は各記念撮影に2倍の時間がかかることになります。そうなると、結果的にゲストとの歓談の時間が減ってしまうんです。
なので、「式場カメラマンは目線をもらった記念写真」「持ち込みカメラマンは歓談中の自然な表情メイン」のようにざっくりと役割を分担しておくことをお勧めします。

ゲストとの歓談が落ち着いたら、ご家族にも高砂に来てもらおう

高砂で家族と談笑する新婦

高砂には、お父さんお母さんの姿も。

ご家族・ご親族は他のゲストに遠慮をして、高砂には来づらいものです。もしゲストとの記念撮影が落ち着いたら、式場のスタッフに声をかけて連れて来てもらってもOKです。
結婚式の一日の中で、新郎新婦とご親族とがのんびり言葉を交わせる時間は意外と少ないので、遠くからきてくれたご親戚の方もきっと喜んでくれると思いますよ。

家族写真については、下の記事も参考にしてください。

アーフェリーク白金でのケーキカット

ケーキカットは、ガーデンのプールサイドで。

アーフェリーク白金でケーキカットをする新郎新婦の後ろ姿

幻想的な雰囲気。
ケーキカット中は、ちょっとしたスペースを見つけてこまめに動きながら撮っていきます。

新婦から新郎へのファーストバイトファーストバイトの写真を見て笑う新郎家族

こちらは新郎のご家族。どんな写真が撮れたのでしょう。

アーフェリーク白金でのサンクスバイト

続いて、お友達へのサンクスバイト。

ファーストバイト後のケーキ

けっこう減ってる!

ウェディングドレスでの記念撮影のラストチャンスは中座直後

アーフェリーク白金での新婦中座

ここで、お色直しのために新婦は中座します。
エスコート役に選ばれたのは、お母さんとお姉さん。

新婦中座で笑うお父さん

席で見守るお父さんも嬉しそうでした。

この後新婦はドレスチェンジに向かいます。「ウェディングドレス姿でまだ家族写真を撮れていない!」ということであれば、会場を出た後にスタッフに伝えて家族を連れて来てもらいましょう。

アーフェリーク白金での新郎中座

続いて新郎の中座。お母さんにエスコートされて退場します。

主役のいない会場の様子をどこまで撮ってもらう?

ゲストと談笑する新郎の家族

ご家族はゲストテーブルをまわってご挨拶へ。

新婦家族と談笑するゲスト

お友達もいい顔してます。

主役がいない会場の写真をどこまで重視するかはカメラマンによるのですが、この時間帯のゲストは意外とリラックスをして楽しんでいることが多いです。また、ご両親がお友達と談笑している姿なんて普段は中々見られない貴重な光景ですよね。
そんな場面もなるべくたくさん残してもらえるように、カメラマンにお願いをしておきましょう。

談笑する両家の家族

両家のご家族がそろって大笑い。後で二人にもこの光景を見てもらえたらいいな、と思いました。

再入場〜おひらき

ベリーダンサーに囲まれながら再入場をする新郎新婦

ベリーダンスを習っている新婦さん。ダンサー仲間との再入場。

全てのゲストとバランスよく歓談したければ、フォトラウンドの時間に余裕をもたせよう

ゲストと記念撮影をする新郎新婦

続いてフォトラウンドです。フォトラウンドとは、新郎新婦がゲストテーブルを順番にまわりながら記念撮影をするプログラムです。

フォトラウンド=記念撮影というイメージが強いかと思いますが、全てのテーブルのゲストと言葉を交わせる貴重な時間でもあります。
高砂での歓談はどうしてもゲストグループによって高砂の滞在時間に差が出てしまいます。一方で、フォトラウンド中は新郎新婦の各テーブルの滞在時間に大きな偏りが出ないように式場のスタッフが管理してくれます。「みんなと話したい!」という人は、フォトラウンドの時間に余裕をもたせておくことをお勧めします。

フォトラウンドについては下の記事もご覧ください。

ラウンドフォト直後に談笑する新郎新婦とゲスト

フォトラウンド中も、カメラ目線の記念写真は式場専属カメラマンが撮っているので、私は新郎新婦とゲストとの触れ合いの様子をメインに撮っています。

新郎新婦と談笑する男性ゲスト

2人を迎えるゲストも楽しそう。

家族と記念撮影をして大笑いをする新郎新婦

ご家族テーブルでは、撮影直後に大笑い。

拍手を受けるダンサー

続いて、新婦のダンスの先生によるベリーダンス。

ベリーダンスを見つめる高砂の新郎新婦
ベリーダンスを見つめるゲスト

見守るのはダンスの仲間たち。

新婦からお礼の花束を受け取るダンサー

お礼の花束をプレゼント。

アーフェリーク白金のデザートビュッフェオープン前

ガーデンに面したカーテンが開くと…

アーフェリーク白金のデザートビュッフェオープン

新郎新婦がデザートビュッフェのオープンをアナウンス。ここからは、デザートを楽しみながらの歓談の時間になります。

アーフェリーク白金のガーデンで記念撮影をする新郎新婦

ガーデンで記念撮影も。

手紙を読む新婦

披露宴はクライマックスへ。新婦さんからご両親へのお手紙。

手紙を読む新婦を見つめる両親
記念品を両親に渡す新婦

記念品のプレゼント。

記念品を受け取って涙を流すお母さん

お父さんの挨拶で笑う新郎新婦

続いて、お父さんからのご挨拶。

お父さんの挨拶を聞きながら涙する家族謝辞を述べる新郎

新郎からもお礼の言葉。

新郎の謝辞に耳を傾けるお母さん

披露宴で退場をする新郎新婦

披露宴はおひらきに。新郎新婦の退場です。

アーフェリーク白金でエンドロールムービーを見るゲスト

新郎新婦が外でお見送りの準備を進める間、会場内ではエンドロールムービーが上映されます。

アーフェリーク白金でゲストを見送る新郎新婦

ゲストのお見送り。どこかホッとした表情のお二人。

新郎新婦に見送られる家族

ご家族も笑顔で式場を後にしました。

【写真で解説】アーフェリーク白金の結婚式|持ち込み禁止式場での挙式撮影

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

持ち込み禁止の式場でも、カメラマンをゲストの一人として招待することによって、結婚式の撮影自体は可能になります。ただ、その場合はカメラマンはあくまでも1人のゲストとして動ける範囲で撮影を行うことになるため、通常の撮影と比べると「立ち入れない場所」や「撮れないもの」が出てきます。

そこで今回は、カメラマン持ち込み禁止の式場で、私が実際にゲストとして撮影した写真をご紹介します。式場は、T&G系列のアーフェリーク白金です。

1日の流れを追いつつ、「ゲストカメラマンでも撮れるもの」「ゲストカメラマンには撮れないもの」についてもご説明していきます。

式場 アーフェリーク白金
挙式の形 キリスト教式
挙式月 5月下旬

持ち込みカメラマンが撮れるものと撮れないもの

今回カメラマンはあくまで1ゲストの立場になるので、ブライズルーム・ロケーション撮影(ポーズ写真)・挙式リハーサル・親族紹介を撮ることはできません。
挙式の撮影は可能ですが、ゲスト席での固定撮影となります。
披露宴では、自由に動きながら撮ることができました。

受付

アーフェリーク白金の外観

式場内に入ると、他のゲスト同様にウェルカムスペースに案内されます。

アーフェリーク白金のウェルカムスペース

建物の外観や、ウェルカムスペースのアイテムなどは自由に撮影できます。

アーフェリーク白金の受付

受付の開始。

挙式開始までに撮ることができるのは、受付の様子や待合スペースでのゲストの様子のみです。

挙式(ゲスト席からの撮影)

挙式中は、他のゲストと同様にカメラマンも席から動くことはできません。

※ 下の記事では、ゲスト席からの挙式写真が通常の挙式写真とどう異なるのかを場面ごとに比較しています。合わせてご覧ください。

今回の挙式では、私は下の図の位置から撮影しています。

アーフェリーク白金のチャペル

チャペルがオープン。バージンロード寄りの内側の席から撮影を行います。

チャペルに入場する新郎

いよいよ挙式の始まり。まずは、牧師に先導されて新郎の入場です。

アーフェリーク白金でのヴェールダウンをする新婦とお母さん

続いて、新婦の入場。お母さんによるヴェールダウンです。

ヴェールダウンを見つめる新郎

見守る新郎。このようにお二人の立ち位置が分かれている場面では、できる限りカメラを前後に振って撮影していきます。

チャペルに入場する新婦とお父さん

お父さんと入場します。

入場の場面では、ゲスト席からの撮影でも新郎新婦の表情を問題なく撮ることができます。

バトンタッチの場面では、新婦やお父さんの表情を撮るのは難しい

新婦と新郎の背中を見つめるお父さん

新郎にバトンタッチをした後のお父さん。ゲスト席からの撮影だと、この場面は後ろ姿の写真になることが多いです。

カメラマンがもっと前に座れば、バトンタッチの場面でお父さんの表情を写せるかもしれません。
一方で、撮影ポジションが前過ぎると、「退場のときに新郎新婦やゲストの表情がわかる正面からの写真」が撮りにくくなります。優先したい写真をカメラマンと相談した上で、撮影ポジションを決めてもらいましょう。

アーフェリーク白金での聖歌

ゲストも起立して聖歌を歌います。キリスト教式では牧師とのやり取りがあるため、指輪交換まではゲスト席に背を向けている時間が多く(表情を撮りにくく)なります。

表情を撮れるのは、カメラマンの席より後方にいるゲストのみ

聖歌を歌うゲスト

カメラマンよりも前の席にいるゲスト(親族含む)の表情は基本的に撮るのが難しいです。前方のゲストの表情を撮れるとしたら、新郎新婦退場のときにゲスト全員が後方を振り返るタイミングくらいです。

カメラマンの席が前過ぎると、向かい合う新郎新婦の表情を撮りづらくなる

アーフェリーク白金のチャペルで指輪交換をする新郎新婦

指輪交換。この後、ベールアップ・ウェディングキスと続きます。

今回はやや後方のゲスト席から撮影しているため「二人の表情がわかる横顔の写真」になりました。一方でカメラマンの席が前すぎると、指輪交換〜ウェディングキスのように二人が向かい合う場面での写真が「新郎の背中越しの新婦」の構図になります。

指輪交換を見つめるお母さん

ゲストの間からなんとかご両親の表情を少しでも残せたらと思うのですが、ポジション的に難しいことも多いです。
その分、披露宴でたっぷりと残します。

署名シーンの写真は台の向きによる

署名をする新婦

証明書に署名をする新郎新婦。ゲスト席に背を向けての署名の場合は表情を撮るのが難しいです。

チャペルから退場する新郎新婦

ゲストに見送られての退場。

チャペルから退場する新郎新婦を見送るお父さん

新郎新婦の背中を見送るお父さん。挙式中にゲスト席からご両親の表情を撮ることのできる数少ない場面です。

退場する新郎新婦にカメラを向ける男性ゲスト

挙式中で、みんなが一番いい顔になるのがこの退場のシーン。

チャペルから退場する新郎新婦の後ろ姿

フラワーシャワー・集合写真

アーフェリーク白金でのフラワーシャワー

挙式後には、式場の入り口から続くレッドカーペットでフラワーシャワーが行われます。

ここからはゲストとしてのカメラマンも、自由に動きながら撮影することができます。

アーフェリーク白金での集合写真で手を振る新郎新婦

ここで式場専属カメラマンは二階に上がり、見下ろすように集合写真を撮ります。

撮り始めの数枚だけ、私も他のゲストと共に並んで写りましたが、途中で抜け出して集団の前方からこの写真を撮っています。

二階からお菓子をまく新郎新婦

続いて新郎新婦は二階に上がり、下のゲストに向けてのお菓子まき。

アーフェリーク白金二階の新郎新婦を見上げるお父さん

お父さんも楽しそう。

前半はここまで。

(続きの披露宴の様子はこちら↓)

ゲストのカメラは、プロカメラマンの邪魔?

披露宴の歓談中のこと。
ゲストが次々と高砂に集まってきて、新郎新婦とのおしゃべりを楽しんでいる。

そんな様子を撮っていた僕の前に、新婦のお父さんが立った。
お父さんは高砂の2人に向かって、少し遠慮がちに手を挙げながら声をかけた。

「こっちも(目線もらって)いいかな?」

座ったままの新婦の視線は、父親を通り越してその後ろにいる僕にとまる。
彼女はお父さんに視線を戻すと、こう言った。

「お父さん、カメラマンさんの邪魔になってるよ。プロにたくさん撮ってもらえばいいんだから、お父さんはそんなに頑張らなくていいの。」

それを聞いて、僕は少し複雑な気持ちになりました。
お父さんが気の毒というよりは、「新婦さんのその考えがもったいない」と思ったのです。

もしかしたら、お父さんが撮った写真の中のあなたは、いい笑顔ではないかもしれない。
「お父さん、早くしてよ」とでも言わんばかりの表情をしているかもしれない。

でも僕は、お父さんが撮ったそんな写真にも、特別な価値があると思うんです。

結婚式から長い時が経ち、元気で若々しかったはずのお父さんが少しずつ老いていることに気づいたときに、あなたは写真の中の自分を、どんな思いで見つめるのでしょうか。
そんな写真を撮ってくれたお父さんのことを、どんな風に思い出すのでしょうか。

写真は、そこに写っているものだけでなく、それを撮ってくれた人のことも思い出させる不思議な力をもっています。
そういう意味では、プロカメラマンはどうあがいてもご家族やお友達には敵わない。

プロカメラマンが撮る写真は、あなたが求めている写真です。
お父さんが撮る写真は、あなたが求めている写真ではないかもしれない。

それでも、たくさん撮ってもらうといいですよ。
鬱陶しければしかめっ面でもいいから。

お父さんだけでなく、たくさんのゲストが撮ってくれた写真を、いつまでも大切にとっておいてください。

【写真で解説】ホテルローズガーデン新宿の結婚式二次会

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

今回は、ホテルローズガーデン新宿でのにぎやかな二次会の様子をご紹介します。

(二次会前のヒルトン東京での挙式・披露宴の様子はこちら↓)

開宴〜ケーキカット

ホテルローズガーデン新宿の入り口

二次会会場のホテルローズガーデン新宿。
ヒルトン東京からは、徒歩圏内です。

二次会開宴前の会場

オープン前の会場内。
ホテルの2階フロアです。

二次会の準備をするゲスト

幹事さんが、せっせと準備を進めます。

チェキを撮る女性ゲスト

受付開始。
入り口にてチェキ撮影。

チェキにメッセージを書き入れる男性ゲスト

撮ってもらったチェキの写真に、二人へのお祝いメッセージを書くゲスト。
この写真をボックスに集め、後の景品抽選会に使います。

オープニングムービー

入場前のムービー上映。
いよいよ開宴!

二次会で入場する新郎新婦

新郎新婦の入場。
ゲストとの近さが、二次会ならでは。

挨拶をする新郎

新郎からの挨拶。

二次会の乾杯

乾杯!

グラスを手に高砂に押し寄せる男性ゲスト

歓談が始まると、グラスを手に高砂に押し寄せる新郎のご友人。

新婦と談笑する女性ゲスト

新婦と言葉を交わすゲストも楽しそう。

二次会でのケーキカット

二次会でのケーキカット。

ケーキカットをする新郎新婦にカメラを向けるゲスト新婦から新郎へのセカンドバイト

新婦友人作のムービー上映

バンジージャンプをする新婦のムービー

新婦のバンジージャンプの瞬間。

ムービーを見て笑う女性ゲストムービーを見て笑う新郎新婦

新郎新婦と談笑する女性ゲストたちカメラマンを引き受ける新郎

主役なのに、友人からカメラマンを任された新郎。
この後、「俺も入れてよ!」と自撮り風に集合写真に加わっていました。

カメラを手に大笑いする女性ゲスト

チェキを使っての景品抽選会

景品抽選会で笑う新郎新婦

受付で撮影したチェキの中から、新郎新婦が一枚ずつ選んで当選者を発表。

当選したゲストを笑顔で見つめる新婦

最初の当選者を笑顔で、迎える新婦さん

景品の辛子明太子景品当選者を見て笑う新郎景品を笑顔で受け取る女性ゲスト

二次会歓談中の乾杯友人たちに拍手でお祝いされる新郎新婦

披露宴とはまたちょっと違う、二次会ならではの熱気。

新郎によるサプライズムービー

新郎からのサプライズムービー

なんと、新婦だけでなく新郎も、サプライズムービーにてバンジージャンプ!

サプライズムービーを見て笑う新郎新婦滝に打たれる新郎

滝に打たれる新郎。

ムービーを見て笑う女性ゲストスクリーンを笑顔で見つめる新郎新婦新郎にもらった絵をゲストに紹介する新婦

新郎によって描かれた新婦の絵を、ゲストに披露。

チェキをかまえる男性ゲスト

目線がプロっぽい!

おひらき・お見送り

お礼の挨拶をする新郎

結びは、新郎からのご挨拶。

二次会で退場する新郎新婦

めでたく、おひらき。

ゲストを見送る新郎新婦

一人一人のゲストと、ゆっくりと言葉を交わしながら見送る新郎新婦。

新郎新婦と笑顔で言葉を交わす男性ゲストたち二次会後にタクシーに乗って手を振る新郎新婦

ホッとした表情で、タクシーに乗り込んだ新郎新婦でした。

(この結婚式のフォトギャラリーはこちら↓)

【写真で解説】ヒルトン東京の結婚式|菊華の間の披露宴

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

今回ご紹介するのは、ヒルトン東京の結婚式。菊華の間での披露宴です。

披露宴の流れを写真で追いながら、ヒルトン東京ならではの注意事項や、事前に知っておくべきポイントを持ち込みカメラマン目線でお伝えします。

(挙式編はこちら↓)

披露宴会場(菊華の間)について

ヒルトン東京の菊の間

開場前の菊華の間。スクリーンは前方の一箇所。新郎新婦の入退場は、会場後方右(上の写真でカメラマンが立っているあたり)にある扉から行います。

菊の間を高砂から

高砂から見ると、こんな感じです。

受付〜開場

受付をするゲスト

受付開始。

会場に入る男性ゲスト

会場のオープン。

談笑するゲスト

ワイワイしながら、二人の入場を待つゲスト。

披露宴会場に向かう新郎新婦

準備を整えた新婦が菊華の間に到着しました。

披露宴入場前の新婦の後ろ姿

扉の前で、入場の説明を受けます。後ろ姿も素敵。

開宴〜中座

「オープニングムービー」と「入場時の後ろ姿」のどっちを撮ってもらう?

披露宴入場時の新郎新婦の後ろ姿

扉がオープン。一礼のタイミングや高砂までのルートは、少し前を歩くキャプテン(会場担当者)がその都度教えてくれるので安心してください。

「入場時の後ろ姿」を撮ってもらうには、カメラマンも新郎新婦と共に扉の外で待機している必要があります。その場合、新郎新婦の入場直前に会場内で上映されるオープニングムービーの様子は撮影することができません。
入場時には「オープニングムービー上映の様子」と「入場する新郎新婦の後ろ姿」のどちらを優先するかをカメラマンに伝えておきましょう。

披露宴で入場する新郎新婦

お祝いの声を受けながら高砂に向かいます。

親族の挨拶で笑う新郎新婦

新郎の挨拶に続いて、ゲストからのお祝いの言葉。

笑う男性ゲスト

ゲストもいい顔してました。

ヒルトン東京菊の間での乾杯

乾杯と共に歓談のスタート。

一人でも多くのゲストと記念撮影をするには?

歓談中の記念撮影

高砂に集まってくれたお友達との記念撮影。

ゲストの人数が多いと、歓談の時間内に全員との記念撮影ができない場合があります。
1グループでも多くのゲストと記念写真を撮るには、「ゲストのカメラの台数制限」をするのも一つの手です。プロカメラでの撮影の他に、ゲストのカメラをスタッフが受けとっての撮影は「1グループにつきカメラ1台のみ」とすることで、撮影の時間を短縮することができます。

高砂にカメラを向けるお父さん

新婦のお父さんも、カメラマンに。

ケーキカットをする新郎新婦

高砂脇のスペースで、ケーキカット。

ファーストバイトをする新郎新婦にカメラを向ける女性ゲスト

カメラマンがいっぱい。

ヒルトン東京でのファーストバイト

海の中にいるような、幻想的な空間でした。

ウェディングドレス姿での記念撮影は中座直後がラストチャンス

新婦中座のエスコート役として呼ばれたお姉さん

ここで新婦さんはお色直しのために中座。エスコート役に選ばれたのは、お母さんと二人のお姉さんでした。

新婦中座後の記念撮影

退場後にエスコート役の方と記念撮影。

この後新婦はすぐにお色直しに向かうので、ウェディングドレス姿での記念撮影はこのタイミングがラストチャンスになります。「白のドレスで家族みんなと撮っておきたい!」などの希望がある場合は、スタッフに伝えてご家族を連れて来てもらいましょう。

新郎中座のエスコート役として呼ばれたお母さん

続いて新郎の中座。エスコート役に選ばれたお母さんへのインタビュー。

お母さんのインタビューで大笑いする新郎

大笑いする二人。表情がどこか似ている気がします。

お母さんと中座する新郎

手をつないで歩くなんて、きっと幼少期以来ですよね。

新郎新婦のいない会場の写真をどれくらい重視するかはカメラマンによる

談笑する男性ゲスト

カメラマンによっては、新郎新婦のいない会場の写真をあまり重視しない人もいます。でも、この時間帯のゲストは意外とリラックスしていることが多いです。後で「みんな楽しんでくれたんだな」と安心できるように、くつろぐゲストの様子もたくさん撮ってもらいましょう。

再入場〜おひらき

再入場する新郎新婦

プロフィールムービーに続いて、新郎新婦の再入場。

再入場する新郎新婦を笑顔で迎える女性ゲスト

迎えるお友達もいい顔。

ゲストと歓談して大笑いする新郎新婦

今回は、ゲストテーブルの数が多くプログラムも盛りだくさんだったので、フォトラウンド(ゲストテーブルを回りながらの記念撮影)はありませんでした。その代わりに各テーブルの間をゆっくりと歩いて、ゲストと言葉を交わしながらの入場となりました。

フォトラウンドを予定している人は、下の記事もご覧ください。

友人スピーチで笑う新郎

ここで、ゲストからのお祝いの言葉。頬がゆるんでいたのは新郎新婦だけでなく…

スピーチで笑う男性ゲスト

同じグループのゲストもやわらかい表情。

披露宴でのムービー上映

ムービーの中では、なんと新婦さんがバンジージャンプに挑戦!

ムービーで笑う新郎新婦

ムービーで笑うゲスト

その肝っ玉に、誰もが驚いていました。

サプライズを始める新郎

ここから新婦へのサプライズのスタート。

サプライズを始めた新郎をキョトンとした表情で見つめる新婦

事態が飲み込めずに、キョトンとする新婦さん。

絵を描く新郎の手元

なんと新郎、この日のために内緒で新婦の絵を描いていました。

スクリーンを見て笑う新郎新婦

スクリーンを見て笑う男性ゲスト

サプライズの絵を受け取る新婦

完成した絵のプレゼント。嬉しそう。

両親に手紙を読む新婦

披露宴はクライマックスへ。新婦さんからご両親へのお手紙。

新婦にマイクを向ける新郎

新婦の手紙に耳を傾けるお父さん

手紙の宛先は、ご両親だけでなく…

新婦の手紙に耳を傾けるお姉さん

お姉さんにも。

記念品を受け取るお母さん

ご両親への記念品の贈呈。

新郎に肩を抱かれるお母さん

新郎に肩を抱かれるお母さんの表情が印象的でした。

記念品を受け取って笑うお父さん

記念品の裏には、こんな表情が隠れていました。

謝辞を述べる新郎

お父さんからのご挨拶に続いて、新郎からのお礼の言葉。

退場する新郎新婦とご両親

めでたく、おひらき。

おひらき後のご両親との記念撮影

ゲストのお見送り前に、両家ご両親との記念撮影。

笑顔でゲストを見送る新婦

一人一人のゲストと言葉を交わしながらのお見送り。

送賓中に笑うお父さん

ホッとしたのはきっと新郎新婦だけじゃないんでしょうね。

おひらき後の共用スペースでのポーズ写真は、事前にホテルと相談しておこう

ヒルトン東京の夜のロケーション撮影

お色直し後の姿でのポーズ写真。披露宴会場フロアのロビーにて。

おひらき後のポーズ写真で、宴会場フロア以外のスポット(1階の螺旋階段など)を希望する場合は、他の新郎新婦との兼ね合いもあるので、必ず事前にホテルと相談しておきましょう。

おひらき後に手を取り合って言葉を交わす新婦と新郎のお母さん

新婦の手をとって感謝の言葉を伝える新郎のお母さん。

(この後の二次会の様子はこちら↓)

(この結婚式のフォトギャラリーはこちら↓)

【写真で解説】ヒルトン東京の結婚式|チャペル ラ・パール挙式

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

今回ご紹介するのは、ヒルトン東京の結婚式です。

1日の流れを写真で追いながら、ヒルトン東京ならではの注意事項や、事前に知っておくべきポイントを持ち込みカメラマン目線でお伝えします。

式場 ヒルトン東京
挙式会場 チャペル ラ・パール
挙式の形 人前式
披露宴会場 菊華の間
二次会会場 ホテルローズガーデン新宿
挙式月 11月上旬

持ち込みカメラマンには、どこまで撮らせてもらえる?

ブライズルームはカメラマン立ち入り禁止ですが、事前にホテルに希望を伝えておくことで、新婦のお支度完了後にブライズルーム入り口そばの大鏡の前で、リップを塗るなどの撮影用の演出をしてもらえます。
ロケーション撮影(ポーズ写真)、挙式リハーサル、親族紹介、挙式、披露宴はしっかり撮らせてもらえます。
持ち込みカメラマンに対しても「二人のためなら」と気持ちよく協力をしてくれるホテルです。

お支度・ロケーション撮影・挙式リハーサル

ヒルトン東京の外観と青空

よく晴れた日の結婚式。

お支度シーンの撮影にはホテルへの事前相談が必要

ブライズルームでベールをつける新婦

ヒルトン東京では、原則としてカメラマンはブライズルームに入れません。「持ち込みカメラマンだからダメ」というよりは、同じ場所で支度を進めている他の新婦さんへの配慮のようです。

お支度シーンを撮りたい場合は、事前にプランナーに相談しておきましょう。新婦の支度がおおかた完了した後に、メイクルーム入り口付近の大きな鏡のあるスペースで、リップを塗るなど撮影のための演出をしてもらえます。

お支度が完了したら、まずはホテルの写真室でスタジオ写真を撮ります。
スナップカメラマンを外注していても、写真室での撮影だけはヒルトン東京の専属カメラマンが行います。

ロケーション撮影について

ヒルトン東京の廊下を歩く新郎新婦

スタジオ写真の後は、ホテル内でのロケーション撮影に出発!

ロケーション撮影とは、ホテル内のスポットを回りながら撮るポーズ写真です。
1階と2階をつなぐ螺旋階段・外光の入るチャペル横のロビー・宴会場フロアロビーなどが主な撮影スポットです。希望のスポットがある場合は、他の新郎新婦との兼ね合いもあるので、事前にプランナーに相談しておきましょう。

ヒルトン東京のクリスマスツリー前の螺旋階段でのロケーション撮影

11月上旬でしたが、1階にはクリスマスツリーが輝いていました。この時期ならではの美しさ。

挙式リハーサルで新婦の手を撮るお父さん

ロケーション撮影後は、チャペル ラ・パールでのリハーサル。新郎新婦に加え、両家のご両親も一緒に参加します。

挙式リハーサルで新郎新婦にカメラを向けるお母さん

バージンロード後方には、カメラを手にしたお母さんの姿が。

挙式(チャペル ラ・パール)

挙式開始前に男の子と目を合わせる男性ゲスト

リハーサル後に、新郎新婦はチャペルを出て控え室へ。入れ替わるように、ゲストがチャペルに入ります。

挙式で入場する新郎

まずは新郎の入場。

新郎の入場中、うつむいて拍手をするお父さん

新郎入場の間、下を向いて拍手をするお父さんを見つめていたお母さんの優しい表情が印象的でした。

ヒルトン東京のチャペルに入場する新婦とお父さん

続いて、新婦の入場。

お母さんにヴェールダウンをしてもらう新婦

お母さんによるベールダウン。ヒルトン東京では後方の扉前ではなく、バージンロードを数メートル進んだ先にある曲がり角のところでベールダウンを行います。

新婦の手を新郎に差し出すお父さん

お父さんから新郎へのバトンタッチ。

人前式で誓いの言葉を読む新郎新婦

人前式ならではの、オリジナルの誓いの言葉を読み上げます。

挙式中に涙をこらえるお母さん
誓いの言葉を読み間違えて笑う新郎新婦

「新郎〇〇」と誓いの言葉の結びに自分の名前を読み上げた新郎さん。続く新婦さんも、うっかり自分の名前に「新郎」とつけてしまいました。一瞬会場が静まり返り、直後にみんなで大笑い。

挙式中に笑うゲスト

チャペルの空気が一気にあたたかくなりました。

人前式中に笑う司会の男性

ハプニングはここで終わらず。新婦さんの間違いに引っ張られたのか、直後に司会の男性も新婦を「新郎」と呼んでしまいました。会場は再び笑い声に包まれます。

挙式中に司会者を指差して笑う新郎新婦

司会の男性に向かって、二人も大笑い。これもきっと、いい思い出ですよね。

指輪交換をする新郎新婦

気をとり直して指輪交換。スッとはまらないこともあるかもしれませんが、あわてずゆっくりで大丈夫です。一つ一つの動作に多少時間がかかっても、見ているゲストは意外と気にならないものですよ。

ベールアップをする新婦新婦

続いて、ベールアップからのウェディングキス。

ウェディングキスを口または頬にする場合は、ゲストの方から新婦の顔がよく見えるように、新郎は右側に顔を傾けましょう。

署名をする新郎

新郎→新婦の順に、証明書に署名をします。

退場する新郎新婦に拍手を送るゲスト

チャペルから退場する新郎新婦

ゲストに見送られての退場。入退場時にバージンロードを紫色に光らせることもできますが、このままの状態を選ぶこともできるようです。

親族紹介

親族紹介をする新郎

挙式後に、ゲストは受付会場へ向かいます。新郎と親族は別室にて親族紹介を行います。今回は、新婦は親族紹介には出席せず、ベールを外すなど披露宴への準備を進めています。

前半はここまで。

(続きの披露宴編はこちら↓)

(この結婚式のフォトギャラリーはこちら↓)

指輪を落としたリングガールの気持ちを考えたことがありますか?

「お嫁さんのお手伝いをするんだよ」とママに言われた。
大事な指輪を運ぶのが、わたしのおしごと。

結婚式が始まった。
みんながわたしを見てる。
知らないお兄さん、お姉さんがいっぱい。
カメラもいっぱい。
ママはどこ?
お顔が見えない。

そのとき、わたしの手から指輪が落ちた。
みんなが笑った。
ドレスのお姉ちゃんの大事な指輪。
転がる指輪を追いかけるわたしを見て、みんながまた笑った。

フラワーガール、リングボーイなどの手伝いを、子どもに頼もうと考えている人へ。
ウェディングフォトグラファーであり、保育士でもある私からのお願いです。

もしうまくできなくても場が和むから大丈夫」なんて言わないでください
大人の心が和むそのとき、「みんなに笑われた」と傷ついている人がいることを忘れないでください。

子どもは「かわいらしい特別な生き物」ではありません。
あなたと同じ「人」です。

大人と同じように、プライドがあります。
失敗したら「どうしよう」と不安になります。
失敗を笑われたら恥ずかしさで顔が熱くなります。

そしてその日が、嫌な思い出としてずっと胸の中に残ります。

子どもに手伝いをお願いするのなら、不安を少しでもやわらげるために、事前にできることをやってあげてください。

  1. 挙式本番中のチャペルの写真を見せて、「ここを歩いて、前にいるおじさんに指輪を渡すんだよ」と事前にイメージをさせてあげてください。当日にリハーサルの時間もありますが、そこにゲストの姿はありません。本番と同じ状況を、前もって子どもに教えてあげてください。
  2. バージンロードを歩く子どもの位置から見て、お母さんがどこにいるのかを知らせてあげてください。子どもが不安そうなら、常に顔が見える場所(バージンロード先の目的地など)にいてもらってください。
  3. 本番中も含め、「やらないという選択肢」も与えてあげてください。そのときに、代わりの役割をどうするかを考えておいてください。

【写真で解説】代官山タブローズの結婚式披露宴

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。
今回ご紹介するのは、代官山タブローズの結婚式です。
1日の流れを写真で追いながら、タブローズならではの注意事項を持ち込みカメラマン目線でお伝えします。

持ち込みカメラマンの撮影ルールなど

挙式会場 サレジオ教会(カトリック碑文谷教会)
挙式の形 キリスト教式
披露宴会場 代官山タブローズ
挙式月 9月上旬
持ち込み
ルール
特になし。お支度シーンやポーズ写真の撮影にも気持ちよく協力してもらえました。

※ 今回の結婚式は、タブローズでお支度→サレジオ教会で挙式→タブローズで披露宴という流れでした。
この記事では、タブローズの様子のみご紹介します。

タブローズの内観

開宴前の代官山タブローズの内観

すでにパーティーの準備が整っている披露宴会場。
奥の赤いソファーが高砂です。
この後の新郎新婦のファーストミートは、左手扉外の戸外スペースで行いました。

開宴前のゲストテーブル

ゲストテーブルには、一緒に撮った写真が飾られています。
メッセージカードも嬉しいけど、昔の写真も「懐かしいー!」となって楽しいですよね。

ブライズルームでのお支度

リップを塗る鏡越しの新婦

披露宴会場のすぐそばに、ブライズルームがあります。
きれい。

ベールをつけながら微笑む新婦

メイクさんと位置を確認しながら、ヴェールをつけます。

グローブはメイクさんがはめてくれますが、挙式中は、指輪交換の前に自力で外すことになります。
一度外す練習をしておくと、感覚がつかめますよ。

ブライズルームでベールを下ろす新婦

ヴェールを実際に下ろしてチェック。

ブーケを持って鏡越しに笑う新婦

お支度完了!
新郎とのファーストミートに向かいます。

ファーストミート

ファーストミートの前に緊張で顔を覆う新郎

外では、新婦の到着を待つ新郎の姿が。
「ハァーーーーーー、やばい…」と緊張を隠せない様子。

披露宴会場外のこのスペースには、映り込みやすいガラス扉があちこちにあるので、うっかりガラスに映った新婦の姿を見てしまわないように、新郎の立ち位置をタブローズのスタッフと確認しておきましょう。
せっかくのファーストミートですからね!

ファーストミートで背後から新郎に近く新婦

ちょっとずつ、歩み寄る新婦。

ファーストミート直後に笑う新郎

「オオッ!」

ファーストミートで笑顔で新郎を見つめる新婦

ロケーション撮影(ポーズ写真)

代官山タブローズの中でポーズ写真を撮る新郎新婦

ロケーション撮影とは、会場内の撮影スポットをまわりながら撮る新郎新婦のポース写真です。
披露宴会場内だけでなく、戸外でも撮れます。
この日は、朝の早い時間帯だったので、披露宴会場以外のフロアにも自由に移動して撮影をさせてもらえましたが、時間帯によっては、他フロアでの撮影には制限が出るかもしれません(他のお店が営業していて、一般客が出入りしているため)。
どうしても撮りたい写真がある場合は、あらかじめ見本となる写真をタブローズのプランナーに見せて、相談しておくと安心です。

披露宴(お色直し中座まで)

代官山タブローズの外のベンチで開宴を待つ女性ゲスト

挙式後に、新郎新婦より一足先にサレジオ教会から到着したゲストたち。
受付後に、くつろぎながら開宴を待ちます。
タブローズでは、戸内・戸外のあちこちに、ゲストの待合スペースが用意されています。

代官山タブローズのバーラウンジ

今回の披露宴は、披露宴会場の隣にあるバーラウンジで、ゲストが新郎新婦を迎える形で始まります。
そのままラウンジで全員集合写真を撮り、披露宴会場に移動という流れです。

代官山タブローズのバーラウンジに入場する新郎新婦

開宴の挨拶をする新郎

一言一言を思い出すように、挨拶をする新郎。
聞いているゲストも、ニコニコして耳を傾けていました。

手を叩いて笑う親族

ご親族の姿も。

代官山タブローズのバーラウンジでの集合写真

披露宴が始まる頃には、残念ながら雨が降り出していました。
晴れていれば、戸外のスペースで集合写真を撮ることができるのですが、雨天の場合はこのバーラウンジでの撮影となります。
今回の披露宴がバーラウンジで始まり、その後披露宴会場へ移動という流れになったのも、この集合写真を撮るためでした。
もし集合写真を残したいのなら、天気によって披露宴の流れも変わるので、あらかじめプランナーと相談しておきましょう。

この後、新郎新婦はゲストと一緒に披露宴会場に向かいます。

テーブルに置かれた新婦からのメッセージを読むゲストたち

テーブルに用意されていたメッセージカードを手に取るゲストたち。

代官山タブローズ披露宴での乾杯

ゲストのご発声で、乾杯!

メニュー紹介をするシェフ

会場後方にシェフが立ち、メニューの紹介をしてくれます。

代官山タブローズの料理

お食事と共に、歓談のスタート!

高砂で友人と歓談する新郎新婦

歓談スタート。高砂に集まるゲストたち。
くつろぎながら言葉を交わしていました。

高砂でゲストと記念撮影をする新郎新婦

新郎に触りたくてたまらない。

ゲストと自撮りをする新郎新婦

プロカメラマンだけでなく、ご家族やお友だちにもたくさん撮ってもらうといいですよ。
親しい人にしか撮れない表情が、きっとあるはずです。

スピーチをする新婦友人

ゲストスピーチ。新婦との思い出を紹介するご友人。

友人のスピーチで笑う新婦

いい顔。

スピーチをする女性ゲスト

こちらのご友人は、新婦のおちゃめエピソードを紹介。

友人のスピーチで笑う女性ゲスト

他のゲストも楽しそう。

新婦中座のエスコート役として呼ばれた友人

ここで新婦はお色直しのために中座。エスコート役は、先ほどスピーチをしてくれた2人のお友だち。

新婦中座を拍手で見送るゲストたち

拍手で見送るご親族。

友人と談笑する新郎

ゲストと歓談する新郎。
新婦中座の後は、高砂には新郎1人になります。
こんな風に、主役が気楽にゲストテーブルを回れるのも、アットホームな披露宴のいいところですよね。

新郎と歓談する男性ゲスト

ゲストも楽しんでます。
今回は、新郎はプログラムとしての中座は行わなかったため、お友だちとの歓談をたっぷりと楽しんでいました。

披露宴(おひらきまで)

お色直し後にポーズ写真を撮る新郎新婦

再入場前の新郎新婦。

再入場する新郎新婦

再入場!
一礼のタイミングや進むルートは、キャプテン(会場担当者)が少し前を歩きながら教えてくれます。

テーブルインタビューを受ける男性ゲスト

ここで、各テーブルのゲストへのインタビュー。
司会者の問いかけにゲストが答える形なので、スピーチよりも肩の力を抜いて話せるのがインタビューのいいところ。

ゲストのスピーチに微笑む新郎新婦を笑顔で見つめながら思い出を語る女性ゲスト

新婦のお友だちからも。
いい顔してます。

高砂で手を叩いて笑う新郎新婦

新郎と歓談して大笑いする親族たち

再びご歓談の時間。新郎と言葉を交わして、ガハガハ笑うご親族。
歓談の時間に、新郎新婦も自由に動ける雰囲気の披露宴っていいな、と思いました。
多くの場合、親族席は高砂から遠く離れたところにあるので、きっとご親族も嬉しかったでしょうね。

高砂で新婦と談笑する女性ゲストたち

新婦は、高砂でお友だちとご歓談。

フォトラウンドでゲスト席に向かう新郎新婦の後ろ姿

続いて、フォトラウンド。フォトラウンドとは、新郎新婦がゲストのテーブルを順番にまわり、グループごとに撮影する記念写真です。

ゲスト席にやってきた新婦を見て笑う女性ゲスト

新郎新婦がテーブルにやってくると、この表情。

代官山タブローズでのフォトラウンド

ラウンドフォトを撮影するときには、一部のゲストは席を立って新郎新婦のそばに移動します。
もし足の不自由な方など、移動が難しいゲストがいる場合は、事前にプランナーに伝えておきましょう。

女性ゲストと歓談する新婦

撮影の後には、ゲストとのご歓談。

「ラウンドフォト=記念撮影」というイメージが強いと思いますが、新郎新婦が全てのテーブルのゲストと言葉を交わせる貴重な時間でもあるんです。
この披露宴でも、新郎新婦はゆったりとゲストとのお話を楽しんでいました。

注意が必要なのは、プログラムを詰め込みすぎたタイトなスケジュールの披露宴だと、ラウンドフォト中の歓談がほとんどカットされてしまうということ。
ラウンドフォトの撮影後すぐに、「次のテーブルに行きます!」と促されてしまいます。
ゲストと触れ合う時間をどこに確保するかを考えて、時間に余裕のある進行になるようプランナーと相談しておくといいですよ。

女性ゲストと歓談する新郎

新郎もリラックスしてご歓談。

フォトラウンド中に男性ゲストと談笑する新郎新婦

お礼の挨拶をする新婦

楽しい時間はあっという間。
まずは新婦からのお礼の言葉です。

新婦の挨拶を笑顔でみつめる友人新郎の結びの挨拶

結びに、新郎からのご挨拶。

新郎の挨拶でかわいく笑う男性ゲスト

退場する新郎新婦

拍手に包まれて、新郎新婦の退場。

ゲストを見送る新郎新婦

お見送りは、披露宴会場の隣にあるウェルカムスペースにて。

親族と談笑する新郎新婦

(この結婚式のフォトギャラリーはこちら↓)

「ブライズルーム立ち入り禁止」の式場でお支度シーンを撮る方法

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

持ち込みに厳しい結婚式場や格式の高いホテルの中には、「カメラマンはブライズルーム(お支度部屋)に立ち入り禁止」というルールを設けている場合があります。

でも、そんな式場でもお支度シーンを撮る方法があるんです。

ブライズルームに入れないのなら、「ブライズルーム以外の場所でお支度シーンを撮影する方法」を考えるのがポイントです。

お支度完了後に、ブライズルーム以外の場所に移って撮影する

ブライズルームでベールをつける新婦

ブライズルームでのお支度を一度終えた後に、別の場所に移って「お支度をしている風の写真を撮る」のがこの方法です。
控室など撮影のための場所を確保する必要があるので、事前に式場に協力をお願いしておきましょう。

リップシーンやベールをつけている様子などを残したいのなら、メイクスタッフの協力も必要になります。場所の確保と合わせて式場に相談しておきましょう。

ブライズルームを利用せず、宿泊している客室でお支度をする

リップを塗る新婦

次は、ホテルで結婚式を挙げる人にお勧めの方法です。
ホテルのブライズルームを利用せず、宿泊している自分の部屋(客室)でお支度をすることによって、人の出入りも撮影も自由になります。もちろん、結婚式前夜からの宿泊が必要になります。

ブライズルームで撮れるのはお支度シーンだけではない

ブライズルームで撮影することのできる写真は、お支度シーンの他にも色々あります。
「カメラマンブライズルーム立ち入り禁止」の場合に、それらの写真をどのタイミングで撮ればいいのか。一つ一つ見ていきましょう。

アクセサリー・小物の写真

ベールの上の指輪

アクセサリーや小物類はブライズルームにまとめて置いてあります。ブライズルームにカメラマンが入れない場合でも、アクセサリーをカメラマンに一時的に預けて他の場所で撮ってきてもらうことは可能です。事前に式場・カメラマンの両方に相談しておきましょう。

新郎新婦のポーズ写真

ブライズルームでは、時間に余裕があればシンプルなポーズ写真を撮ることができます。
ポーズ写真の時間はお支度完了後にきちんと別枠で設けてあることが多いのですが、「鏡ごしの写真」のようにブライズルームならではの写真を残したい場合は、同じ環境の別の場所がないかを事前に式場に尋ねておきましょう。

家族との記念写真

お母さんと新婦の記念写真

ブライズルームには家族も出入りできることが多いので、一緒に記念写真を撮れます。

ブライズルームにカメラマンが入れない場合は、他のタイミングを見つけて撮る必要があるのですが、意外とそのタイミングは限られています。
下の記事で、具体的な撮影のタイミングをご紹介しているので、参考にしてください。

【写真で解説】シェラトン都ホテルの結婚式|「四川」での披露宴

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

今回は、シェラトン都ホテルの中華料理「四川」にて、ご親族と親しいご友人を招いての会食を行った新郎新婦をご紹介します。

余興なし歓談メインのアットホームなパーティーを、ゲストにも家族にも楽しんでもらうための新郎新婦のアイデアを、ぜひご覧ください。

(会食前の挙式の様子はこちら↓)

開宴まで

シェラトン都ホテルへの道中

披露宴会場に向かうタクシーの中で笑う新郎新婦

「いっぱい食べるぞー!」の一枚。
ゲストとの歓談を楽しみながら、気兼ねなく食事も楽しめるのが、アットホームな会食のいいところですよね。

ホテルに到着

シェラトン都ホテルで会食会場に向かう新婦とゲスト

新郎新婦もゲストと一緒に、中華料理「四川」に向かいます。

会食

開宴〜乾杯

シェラトン都ホテルの中華料理四川での会食会

会場内は、親族テーブル(手前)と、友人テーブル(奥)の2つに分かれています。
この会食が素敵なのは、2つのテーブルにそれぞれ新郎新婦の席が用意してあるところ。
コース料理が一品進むごとに、新郎新婦は「親族テーブル」→「友人テーブル」→「親族テーブル」と2つのテーブルの間を行き来するため、全てのゲストが新郎新婦との歓談をたっぷり楽しめるのです。
新郎新婦がいない方のテーブルでも、「またしばらくしたら2人が戻ってくる」ということがわかっているので、「後でこんなことを聞いてみようよ!」と盛り上がっていました。

談笑するお母さんたち

両家のお母さん。
一般的な披露宴では、新郎側と新婦側の親族テーブルは遠く離れていますが、両家の家族が同じテーブルで食事を楽しめるのもいいな、と思わされるような表情ですね。

お父さんを笑顔で見つめる新婦

新婦さんもリラックスの表情

グラスに注がれる乾杯酒

注がれる乾杯酒。

乾杯をする新郎新婦とゲストたち

乾杯!

歓談1

席について微笑む新郎新婦

歓談・お食事のスタート。
まずは、親族テーブルにつく新郎新婦。

新郎新婦と談笑する親族

家族が新郎新婦と笑いながら、たっぷり話せる結婚式の形って、中々ないですよね。

テーブルにやってきた新郎新婦を拍手で迎えるゲストたち

2品目の料理に移るタイミングで、新郎新婦は友人テーブルへ。
「待ってました」と言わんばかりに拍手で迎えるお友だち。

新郎を見つめる新婦新婦の後ろ姿

新婦さんが成人式のときに、着たものだそうですよ。

エビチリの大皿を持ってゲストの撮影に応じる新郎新婦

立派なエビが運ばれてきた!
撮影のために、エビを持たされる新郎新婦。
「けっこう重い…」

新郎新婦にカメラを向けるゲストたち

新郎新婦&エビを囲むカメラマンたち。

微笑む新郎新婦談笑する両家の親族新郎新婦と歓談して笑う女性ゲストたち笑う新婦新郎の横顔新婦にお酌をするお父さん

新婦にお酌をするお父さん。
口元がゆるんでます。

ゲストに挨拶をする両家のお母さん

両家のお母さんが、新郎新婦のお友だちにご挨拶。

両家のお母さんと言葉を交わす男性ゲスト

2人のお母さんとゲストとの会話も、和やかな雰囲気でした。

親族と談笑する新郎新婦シェラトン都ホテルの中華料理四川の魚料理

おいしそう・・・

新婦から両親への手紙

歓談中にひっそりと両親に手紙を渡す新婦

ゲストが歓談で盛り上がる中、新婦さんがご両親の元に静かに歩み寄り、手紙を渡しました。

新婦からもらった手紙を早速読み始めるお父さん

手紙を読むお父さん。
お母さんは、「今読んだら泣いちゃうから!」と大事にしまっていました。

お母さんを笑顔で見つめる新郎新婦

手紙を渡した後の新婦さんの表情が、とても優しかった

新婦からもらった手紙をポケットにしまうお父さん

読み終えた手紙を胸ポケットにしまうお父さん。

お酒を口に運ぶお父さん

みんなに注目されて、思わずお酒を一口。

新婦から手紙を受け取った新郎

新郎にも手紙を用意していた新婦さん。

新婦から手紙をもらった新郎の手元

歓談2

家族と歓談して大笑いする新郎新婦新郎と談笑する家族ゲストテーブルで談笑する新郎新婦

再びお友だちのテーブルへ。
のけぞるくらいに笑って過ごすゲストとの時間。

ゲストテーブルでの記念写真

途中で、ゲストとの記念撮影も。

ゲストと談笑する新郎新婦新郎新婦から質問を受けて答えるお兄さん

ピザ屋さんを経営しているという新郎のお兄さん。
みんなでお店の名前をお兄さんに尋ねると…

ピザ屋をググる男性

即座にググる、ゲストたち。

ゲストと談笑する新郎新婦笑う新郎新郎新婦と歓談をして笑う女性ゲストたち笑いながら言葉を交わす新婦とゲスト

結びのご挨拶

おひらきの挨拶をする新郎新婦

楽しい時間はあっという間。
お礼のご挨拶をする新郎新婦。

拍手を受けて微笑む新郎新婦お母さん手作りのリングピローを撮影するゲストたち

ここで、新婦のお母さん手作りのリングピローのご紹介。
「これ手作りなの!?」と驚きの声をあげながらカメラを向けるゲストたち。

席で微笑むお母さん

そんなゲストの姿を、作者のお母さんはやわらかい表情で見つめていました。

おひらき後

ゲストのお見送り

新郎新婦に見送られるゲストたち

新郎新婦と言葉を交わしながら見送られるゲストたち。

記念撮影・ロケーション撮影

シェラトン都ホテルで家族写真を撮る新郎新婦

お店の前で、家族写真。

家族写真撮影中に吹き出す新郎新婦と家族シェラトン都ホテルで手を取り合ってポーズ写真を撮る新郎新婦

2人のロケーション撮影も。
新郎の顔を見るたびに新婦さんが笑うので、そのわけを尋ねてみると…

新郎を指差して笑う新婦

「この人、さっきからずっとあくびを我慢してるんだもん!」

シェラトン都ホテルのシャトルバス前で手を振る新郎新婦

(この結婚式のフォトギャラリーはこちら↓)

【写真で解説】赤坂氷川神社の神前式

ウェディングフォトグラファーの松元馨(まつもとかおる)です。

今回ご紹介するのは、赤坂氷川神社の結婚式です。

1日の流れを写真で追いながら、赤坂氷川神社ならではの注意事項や、事前に知っておくべきポイントを持ち込みカメラマン目線でお伝えします。

挙式会場 赤坂氷川神社
挙式の形 神前式
披露宴会場 シェラトン都ホテル
挙式月 3月中旬

持ち込みカメラマンには、どこまで撮らせてもらえる?

挙式中は修祓(しゅばつ)、祝詞奏上(のりとそうじょう)の間は撮影禁止ですが、持ち込みに限らずカメラマン全体に共通のルールのようです。
お支度の様子、親族紹介、ロケーション撮影(ポーズ写真)もしっかり撮らせてもらえます。

お支度・挙式リハーサル・親族紹介

門越しの赤坂氷川神社の本殿

朝一番、静まり返っている赤坂氷川神社。

挙式のときには、ゲストは本殿向かって右側にある通路から入場。
新郎新婦は、外を歩いて本殿の正面から入場することで、神前式が始まります。
また、神社内でのロケーション撮影(新郎新婦のポーズ写真)や集合写真は、原則として挙式後になります。

着付け室で着付けをする新婦

2階の着付け室でお支度をする新婦さん。
「あれ、新郎さんは?」と尋ねてみると…

赤坂氷川神社の外でスタバのコーヒー片手に微笑む新郎

着物の仕事をしている新郎さん。
なんと、自宅で自力で着てきた!
神社でのお支度の時間が暇で、近くのスタバにいたらしい。

赤坂氷川神社の階段をおりてリハーサルに向かう新郎

リハーサルの時間になると、担当者が着付け室まで迎えに来てくれます。
指輪とリングピローを忘れずに。

赤坂氷川神社のリハーサル室で笑う新郎新婦

リハーサル室にて。
意外とリラックスしてる?

赤坂氷川神社での挙式リハーサル

一つ一つ説明を受けながら、実際にやってみます。
もし本番で忘れてしまっても、その都度そばで声をかけてもらえるので、安心してください。

大広間で親族紹介をする両家親族

大広間での親族紹介。

親族紹介の間も、新郎新婦のリハーサルは続いているため、2人は親族紹介には出席しません。もし、親族紹介の様子よりもリハーサルを最後まで写真に残したい場合は、事前にカメラマンに伝えておきましょう。

大広間で家族写真を撮る新婦家族

紹介後に写真を取り合うご親族。

親族紹介の始まりは巫女さんが促してくれるのですが、いざ紹介が始まると神社の関係者は退室してしまいます。
紹介が終わると、ご親族が顔を見合わせて「終わっちゃったけど、このままここで待ってればいいのかな…?」と戸惑っている姿が時々見られるので、事前に「親族紹介後は挙式の案内があるまで、そのまま待っていれば大丈夫!」と知らせておいてあげると、皆さん安心です。

赤坂氷川神社の本殿に向かうゲストたち

本殿へ向かうゲストたち。
いよいよ挙式です。

挙式

参進(さんしん)

参進開始前に表情が引き締まる新郎

キリッとした表情の新郎。
神社正面の門の外(水でお清めをする場所)から、参進が始まります。

赤坂氷川神社で参進をする新郎新婦

修祓(しゅばつ)・祝詞奏上(のりとそうじょう)※撮影NG

新郎新婦が本殿に入場した後は、斎主によるお祓いなどの儀式が行われます。

この間は撮影禁止となり、三献の儀(三三九度)から再び撮影OKとなります。

三献の儀(さんこんのぎ)

三献の儀で巫女からご神酒を受ける新郎

巫女から御神酒を受けます。
ここから再び撮影開始となります。

盃を口に運ぶ新婦

三献の儀は、新郎新婦が交互に行います。

お酒が飲めないという人は、無理に飲まなくて大丈夫です。
不安であれば、リハーサルのときに担当者に伝えておきましょう。

盃を口に運ぶ新郎

御櫛預けの儀(みくしあずけのぎ)